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テースティング・レポート

2013/08/20

コノスル、ブロック21、ピノ・ノワール 2011
コノスル、ブロック23、リースリング 2012
Cono Sur, Block 21, Pinot Noir 2011
Cono Sur, Block 23, Riesling 2012

【産地】チリ、サン・アントニオ、ビオ・ビオ・ヴァレー
【生産者】 コノスル
【品種】 ピノ・ノワール100%、リースリング100%


コノスルの新シリーズ、シングル・ヴィンヤードはレベル高し

コノスルは、チリでここ10年、躍進目覚ましいワイナリー。 大手コンチャ・イ・トロの傘下にあるが、そんなことは感じさせない独自性をもち、自由にやっているという印象が強い。

その成功のもとは、なんといっても天才ワインメーカーと呼び声の高いアフォルド・フルタードの存在だ。若くエネルギッシュな 彼が最も心血を注ぐのがピノ・ノワール。チリはカベルネ、シラーとスター品種が出たが、アフォルドはピノ・ノワールで 一番を目指す。そして、リースリングやゲヴェルツといったドイツ、アルザス由来の白品種でも恐るべきクオリティを示す存在。

品質に対して圧倒的に安い価格をつけ、同価格帯での圧倒的な優位性をアピールするという、多分にマーケティング戦略による 勝利という側面もあるが、それも品質あってのこと。安い価格帯のワインでそれを成しえているコノスルに、これ以上の シリーズがあると、逆に消費者にとって混乱を招くのではないかという懸念もあったが、とにかく、これまでのラインナップである オーガニック・シリーズ(実勢価格800円-900円程度)、リゼルヴァ・シリーズ(1200円ー1400円)、20バレル・シリーズ(2200円ー2400円) の間に、単一畑シリーズ(1800円ー2000円)という新シリーズを出してきた。 正直、???(中途半端?)とも思いながら試飲したが、樽のニュアンスの強い20バレルの個性とはまた違い、果実そのものの味わいをひきだした個性豊かな味わいをもつ。さすが、としかいいようがない。20バレル・シリーズか単一畑かは好みの問題となるが、それぞれに存在意義をしっかりと主張する。

以下、私のテースティングコメントです。

ブロック21、ピノ・ノワール
『ゴージャスバランス。リッチバランス。極めて複雑で、リッチで、品種個性もあり、かつ飲みやすいワイン。という意味では初心者向きともいえるのだが・・・。香りは複雑で完熟ラズベリー、ゴム、バイオレット、バニラ、チェリーリキュール、リキュールチョコ、ビーフジャーキーなど、結構完熟果実で熟成も進みやすいワイン。酸、タンニンなど中程度かそれ以上にまろやかで、テクスチャは若さにもかかわらず非常によい。やはりコノスルは凄いのである。バリューしか考えないかもしれないが、それも圧倒的な味わいを備えた、圧倒的なバリューだ。93点』

ブロック23、リースリング
『リッチバランス、エレガントバランス。このリースリングはかなりエキセントリック。リッチ。それでいながら香りとフレーバーは石油香と、マスカット。新世界のシトラス感がない。酸には輪郭と果汁感を併せ持つもので、しっかりとしたミネラル感を持つ。ある意味究極のリースリングであり、間違いな新世界くリースリングの新境地を獲得したワインだ。びっくり。93点』

参考市販価格

約2,000円程度

品質

★★★★★

バリュー

★★★★★



2013年8月に販売開始ということらしいです。すでに楽天ではいくつかのショップで扱っています。

Cono Sur Single Vineyard Pinot Noir [現行VT] / コノスル シングル・ヴィンヤード ピノ・ノワール [現行VT]

価格:1,470円
(2013/8/21 08:35時点)

Cono Sur Single Vineyard Riesling [現行VT] / コノスル シングル・ヴィンヤード リースリング [現行VT]

価格:1,470円
(2013/8/21 08:39時点)