テースティング・レポート
2012/11/01
シャトー・コス・デストゥルネル 1990
Chateau Cos d'Estournel 1990
【産地】フランス、サン・テステフ
【生産者】 シャトー・コス・デストゥルネル
【品種】 カベルネ・ソーヴィニョン他
やはり、ボルドー2級の実力をみせつける
いわゆる「スーパーセカンド」と言われていたワイン。シャトーのセカンドワインではなく、ボルドー格付け2級ながら、1級の実力がある、という意味で 呼ばれるのが「スーパーセカンド」だ。お買い得感がある、ということなのだが・・・。2012年現在、ネットではこのワインは約30,000円で売られていた 買値は、記録によると7000円程度。確かに一級は大気圏を脱出するかという金額となっていることに比べると、お買い得感はあるのか?いや、現行ヴィンテージ 2009年は、5万近くするので、もはや、「スーパーセカンド」は、死語かもしれない。 とにかく、買っておいてよかった。やはり、いいシャトーのものは、寝かせるために買い込んでおくというのは、意味がある。 ボルドーは高くなりすぎているので、それこそセカンドワインを狙うか、私のオススメは、南仏かイタリアあたり。
本題のコスに話をもどすと・・・コスの特徴はメルロー比率が多い、ということで、「ジャミーで華やかな凝縮した果実味をもつ」、とはロバート・パーカーのコメント。彼は2001年に 試飲して、95点をつけている。飲み頃を2015年としているが、この分だとまだまだ行くだろう。
以下、私のテースティングコメントです。
『がっしりバランス。21年後に試飲。多少酒質感とタンニンが痩せてきているものの、果実感は全く衰える感じはない。
が、ロースト、コーヒーのフレーバーが突出したワインも土ぼこり、黒果実、黒トリュフといった風味が出てきているが、
がっしりとした構成は変わらず、いつまで熟成するのか全くわからない。少なくとも20年そこそこで熟成するワインでは
ないという事である。ただし2000年以降のスタイルはよりふくよかでアプローチしやすくなっている。91点
』
ちなみに1998年に、オーナーが変わったことにより、スタイルも変わったということのようだ。
参考市販価格 |
約30,000円程度(現行価格) |
品質 |
★★★★★ |
バリュー |
★★★★★(リリース価格) |
価格:29,400円