テースティング・レポート
2012/8/26
モランデ、ヴィーニョ 2009
Morande, Vigno 2009
【産地】チリ、マウル・ヴァレー
【生産者】 モランデ
【品種】 カリニャン主体
カリニャンの復活をかけたプロジェクト
チリでは、カルメネールのほか、カリニャンも古くから育てられていて、マウル・ヴァレーでは、多くの非灌漑畑(ドライ・ファーミング)があるのだそうだ。このワインは、ヴィーニョ(VIGNO)という名前で、各ワイナリーが同じ基準で造るカリニャン種主体のワイン。
その基準とは、「VIGNOに使用するブドウはすべて樹齢30年以上のゴブレ方式で剪定された樹から収穫。マウルの非灌漑地区で育った品種をブレンドできるが、カリニャンを65%以上含むことが条件で、24ヶ月以上の熟成期間が義務付けられる。」 とラベルには書かれている。
造り手は、チリでは有名なモランデ。このワイナリーは、元ドン・メルチョー醸造長だったモランデ氏が興したワイナリーで、チリの冷涼な気候でのワイン造りを主導したり、ソーヴィニョン・ブランを広めたりとチリ・ワインの先駆者でもある。
価格もチリワインとしては、そこそこするが品質からすれば、安い。
以下、テースティングコメントです。
『パワフルバランス。バニラ、完熟カシス、リキュール、コーヒーリキュール、茎などの香りは強め。酸は強く果汁感があるもの、渋みはわりに細やか。果実感はしっかりで、アルコール感は高く、かなりオクタン価の高いワインに仕上がってパワフル。やや熟成が進むと良い。抜栓後すぐは結構硬い。カリニャンというブドウの能力を示した一例。92点』
参考市販価格 |
4,000円 |
品質 |
★★★★★ |
バリュー |
★★★★★ |