テースティング・レポート
2012/5/27
ランス・ウィンドミル、プティ・シラー 2007
Lance and Windmill, Petite Syrah 2007
【産地】アメリカ、カリフォルニア、ナパ・ヴァレー、スタッグス・リープ
【生産者】 ランス・アンド・ウィンドミル(キホーテ)
【品種】 プティ・シラー
凄い旨いプティ・シラー
アメリカのトレーダー・ジョーンズで、16ドル。日本では売っていないのでご紹介する意味はないかもしれませんが、あまりに旨いワインだったので。
このワインは、いわゆるバルク・ワインという奴でしょうか。ワイナリーが自分のブランドで出すのはちょっと・・・という時に、違うラベルで出すとか、他のバルクワイン会社に売る、といったことをしますが、どうも別ラベルで出したもののようで、アメリカのトレーダー・ジョーで16ドルで買ったというアメリカ在住の人に、今週、飲ませてもらったものです。
造り手は、ナパにあるキホーテ・ワイナリーというプティ・シラーでは有名なワイナリーです。畑は、スタッグス・リープ・ワイナリー(やはりプティ・シラーで有名)とシェーファーの間にあり、2005年ヴィンテージはワイン・スペクテーター誌で93点、今もワイナリーに在庫があり、60ドルで売られています。しかし、2006年、2007年のヴィンテージはなく、2008年で75ドルで売られています。
米国のアルコール・タバコ税およびトレード・ビューローの提出書類を検索で調べてみましたら、どうやら、この2006年、および2007年がランス・アンド・ウィンドミルというブランドで売られているということがわかりました。以下、テースティングコメントです。
『非常に濃い黒紫。香りは濃縮黒果実、クローブ、ロースト香などがボリューム感はたっぷりで、口の中でも同じように広がる。口当たりは甘いが、それはこのワインの特質。酸は弱くある意味スープの様ではある。しかしタンニンは非常にリッチだが細やかなもので、完全にビロード化したテクスチャをもたらす。非常に濃縮した果実感はパワーのあるボディを提供し、程よいアルコール感とうまくバランスする。全く遠慮なくカリフォルニアの真価を楽しませるものであり、これがたったの16ドルとは到底信じられない。93点』
参考市販価格 |
4,000円(16ドルがもし、日本で売られていたとしたら、多分このぐらい) |
品質 |
★★★★★ |
バリュー |
★★★★★ |