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テースティング・レポート

2012/5/21


オヴェハ・ネグラ・ソーヴィニョン・カルメネール 2011
Oveja Negra, Sauvignon Blanc-Carmenere 2011

【産地】チリ、マウル・ヴァレー
【生産者】 オヴェハ・ネグラ
【品種】 ソーヴィニョン・ブラン、カルメネール

カルメネールが16%ブレンドされた白・・・

ちょっと、面白いワインがあるというので、試飲してみた。

見た目は、全くの白ワインで、カルメネールが16%もブレンドされているとは思えない。色は抜けるようにソーヴィニョン・ブラン色(青みがかった麦わら色)をしていて、味わいも、それと知らなければ、ソーヴィニョン・ブランと信じてしまうはずだ。少なくとも一口目は。しかし、ソーヴィニョン・ブランにしては、コクがあり、果実のニュアンスが異なる。その果実感も、通常、よく行われるセミヨンやミュスカ、ヴィオニエ、リースリングといった白ブドウ品種の華やかな果実味とは微妙に違う。やはりカルメネールなのだ。しかも16%と、かなり高い比率でブレンドされている。

造り手である[オヴェハ・ネグロ]というのは、スペイン語で『黒い羊』という意味だそうで、群れから外れた羊のことを指すらしく、常識にとらわれないワイン造りを行っているチリの造り手らしい。ウェブサイトを確認したら、『カルメネールは白ブドウとして育てている』と書かれている。どういうことかよくはわからないが、若干の品種改良がされているのかもしれない。そして色が出すぎないように、カルメネールだけは全房発酵をおこない、一度デカンタするらしい。どちらにしても、新感覚を楽しむワインであることは間違いない。以下、テースティングコメントです。

『フレッシュバランス。白にしてはかなり珍しく渋みを持っているワイン。香りとフレーバーはバニラ、青リンゴ、白桃、夏みかん、スモーク、茎でチリとはわかるがかなりユニークな構成を持っている。酸はしっかり強く、骨格もしっかりしており、旧世界のはつらつ系品種と間違いそうだ。90点』

参考市販価格

1,800円

品質

★★★★★

バリュー

★★★★★