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テースティング・レポート

2011/12/27


レイダ・リゼルヴァ・リースリング2009/スパイ・ヴァレー・リースリング2010
Leyda Reserva Riesling2009/Spy Valley Riesling2010

【産地】 チリ・レイダ・ヴァレー/ニュージーランド・マールボロ
【生産者】 レイダ/スパイ・ヴァレー
【品種】 リースリング

新世界リースリングの飲み比べ

日ごろそれなりの価格のワインを飲むことも多いですが、しかしそれでもわたしが個人的に好 きなのはバリューワインです。最近「バリューボルドー」などと銘打った宣伝文句でひどいボ ルドーを売っているのを見かけますが、本当に旨いワインというのは値段が安いだけではない というのは、しっかりと覚えておきたいですね。しかし「バリューボルドー」という言葉は、 格付け特級シャトーが軒並み異常に値上がりしたために出てきた悪のマーケティング文句です よ。ま、ボルドーはともかく、今日はチリとNZ。

レイダ、リセルヴァ・リースリング 2009 (チリ)
すっきりバランス。品種個性しっかり。酸味が強く、ミネラル感もしっかりでリフレッシング。 果実エキス感はないが酒質がリッチ。かすかな微発泡のチクチク感が全体のすっきり感をさら に高めていて、素晴らしい構成のワインに仕上がっている。香りはマスカット、石油、かすか なシトラス。91点

スパイ・バレー、リースリング2010 (NZ)
フレッシュバランス。ほどよいボリューム感のマスカット、シトラス、アプリコット、石油、 青りんごの香りとフレーバーの組み合わせは、ラインガウとしか思えない。ミネラル感も非常 にがっしりして渋みをもたらす。ただ酸に果汁感があることから完全に旧世界には化け切って いないところが愛嬌だが、しかしこの品質の高さは・・・熟成も可能なNZのリースリング。 92点

上の2種類のリースリングの違いは、チリが完全にすっきりと軽やかに仕上げたのに対して、 NZはフレッシュながらも熟成が可能なレベルのボディをしっかり造っているというところで す。香りとポイントではあまり違いがないですが、中身はかなり違います。

参考市販価格

チリ)1,300円、NZ)2,400円

品質(どちらも)

★★★★★

バリュー(どちらも)

★★★★★