テースティング・レポート
2006/07/04
ヤルデン、「カツリン・シャルドネ」2003
【産地】 イスラエル、ゴラン高原
【生産者】 ヤルデン
イスラエルワイン
6月はじめに、イスラエルに行った際に買ってきたヤルデンのカツリン・シャルドネをテースティングしました。日本にも入っているワインです。イスラエルのワインといえばはっきりいうと世界中で出回っているのは、ヤルデンとガムラとゴランハイツ・ワイナリーの3種類ぐらいしかありません。産地の特性ということよりも、しっかりとそれぞれの造り手が思いをこめて造っているという感じです。
産地は、ゴラン高原というところで、歴史的背景を話し出すと長くなってしまいますが、イスラエルが占領しているシリア領土で、パレスチナ自治区のすぐ北側。カツリンというのは、そのゴラン高原の南部の町名です。
ワインですが、色は濃い目。ボディは深くしなやかで、酸味は果汁感のあるものであるが十分。香りには白には珍しくコーヒーの香りがぷんとくる。フレーバーは、カラメル香がしっかりで、シトラス香も忘れられてはいない。いわゆる新世界のワインであることは間違いないが、全体ではバランスも非常によく肉厚で、非常に飲み応えのあるシャルドネといえる。4000円という価格も十分に正当化できている。しかし現地価格は15ドル以下、デューティーフリーで18ドル(米ドル)。
参考市販価格 |
4000円 |
品質 |
★★★★★(5点満点) |
バリュー |
★★★★☆(5点満点) |