テースティング・レポート
2018/10/18
シャトー・ポンテ・カネ 2003
Ch. Pontet Canet 2003
【産地】仏、ボルドー、ポイヤック
【生産者】シャトー・ポンテ・カネ
【品種】カベルネ・ソーヴィニョン主体
いよいよ実力発揮
ポンテ・カネは、5級ながら今やスーパーセカンドにまでのぼりつめた感のあるワインで、2003年から2006年まで先物でケース買いしていましたが、評価があがってくるにしたがい、価格もあがってしまったので、2006年を最後にケース買いはやめました。2003年、2015年のコメントでは最後のワイン、と書いていましたが、どうやらまだ持っていました。本当にこれが最後の一本か?
以下は、私のコメントです。
『2018/09)熟成感が増し、ビロードのテクスチャ。黒果実と新ダルのバランスが素晴らしい。実力を発揮してきた。
2015/08)グレートバランス―96点。完熟カシス、コーヒー豆、モカ、黒 果実、えんぴつ芯、ナツメグなどのゴージャスなフレーバー。繊細な酸を持 つビッグ過ぎないボディは、細かなタンニンが全体を包み込むビロードのテ クスチャ。崇高な満足感が得られる。
2013/11)ゴージャスバランス―92点。2003年ものを10年後に試飲。こちらは多少熟成が進んだ状態のコメント。香りはリキュール、クレームブリュレ、コーヒー豆、黒果実、プルーンにシトラス感がある。やや赤果実が出かかっているがまだまだ元気。細かなタンニンと輪郭のある酸味。アルコールがやや強めのコア成分と、果実感が漸くバランスし始めたかと思われるが、まだまだ若いワイン。旨いワインではあるが一級ワインとは越えられない一線がある。
2008/07)収斂する渋みと強くはないが輪郭のある酸味が骨格を構築する。そ の骨格にはモカ、コーヒー豆、黒果実に加えて、完熟した果実を思わせるプ ルーンの風味がある。口の中ではより果実感のボリュームが強くなる。スタ イリッシュなワインでもないが、いつでも飲めるワイン。しっかりと熟成も するワインでもある。』