テースティング・レポート
2015/2/19
トーズ、カベルネ・メルロー2011
Tawse, Cabernet Merlot 2011
【産地】カナダ、オンタリオ州ナイアガラ
【生産者】トーズ
【品種】 カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー
カナダのワインも目が離せない
このトーズという生産者、タウズと呼ばれたりもしていますが、オンタリオの中で尊敬を集めるワイナリーです。オンタリオというと、あまりにアイスワインが有名すぎて、その為にかなり寒い場所だと思われます。
実際寒い場所には違いないですが、経度的にはオレゴン州のユージーンよりも南ですし、フランスでいうとモンペリエあたりです。この場所は、極めて複雑なクライメットで、ありとあらゆる品種、リースリング、シャルドネ、ピノ、カベルネ、メルロー、フラン、そしてシラーも生産されます。そしてそのシラーも非常に濃縮感の強いワインも生産されます。
アイスワイン以外では何がいいのかという事を模索しているという感じの産地でもありますが、わたしが知る限りはピノ・ノワール以外はかなり良いワインができるという感じです・・・このワインの試飲コメントは以下の通りです。わたしにはオンタリオは目が離せない産地です。
以下わたしのコメントです。
『軽やかエレガントバランス―91点。ワインだけで行けるバランス。国産ワインにも同様のワインがあるが、何が違うかというと複雑さを持ったピュアさだ。香りは複雑でブルーベリー、ラズベリー、えんぴつ芯、インク、バニラ、リキュール、ミントの香り。酸は輪郭がはっきりしたもので、アルコール感と同じく雑さがない。渋味はやや収斂するがタンニンは粗くなく細くなりがちなボディに骨格を与えている。軽やかバランスのワインとしてフレッシュでエレガントな理想の体型ともいえる。一見早飲みだが、熟成させても面白い。』