テースティング・レポート
2014/12/12
シャトー・ル・ピュイ 1996
Chateau Le Puy 1996
【産地】仏、ボルドー、コート・ド・フラン
【生産者】シャトー・ル・ピュイ
【品種】 メルロー85%、カベルネ・ソーヴィニョン14%、カルメネール
完全なるビオディナミも美味かった
随分と長く寝かしていたワインですが、2004年に一度飲んだことがあるようでコメントが残っていました。なんだかたくさんヴィンテージを試飲したようですね。今回の印象とはかなり違います。素晴らしいワインです。
現在、ワイン名は「シャトー・ル・ピュイ、キュベ・エミリエン」となっているようです。ワイナリーのサイトにアクセスしてもそれしかわかりません。ラベルとボトルのかたちから、そう判断するわけですが、もしかしたら、このワインの中身自体は、上級キュベに引き継がれているのかもしれません。
しかし、このワインは完璧にビオディナミです。ネットを検索してみましたら、なんと400年以上ビオディナミを続けている、とい説明がありました。 ま、昔は誰もがビオディナミに近い農法をやっていたわけですから不思議はありませんが、それを頑なに守ってきたということでしょう。酸化防止剤は不使用、補糖もしない、新樽は使わない、など。
ビオディナミ嫌いの私もこのワインは美味すぎて、前日に飲んだモンブースケ1996の印象が飛んでしまいました。
以下わたしのコメントです。
『2014) エレガントバランス―94点。非常にエレガントで丸みを帯びて美 味。やや黒果実感が深まっているが、青っぽさはほとんどない。非常にテク スチャが良く、細やかなタンニンはまさにビロード。酸もきつすぎず弱すぎ ず、果実感と酸とタンニンは本当に一体化した感じ。香りのボリューム感は しっかりで、得もいわれぬなまめかしい熟成感。ビオがこのように熟成した ワインは初めてか?NZのプロヴィダンスを彷彿とさせる。
2004) 1996年ものを7年後に試飲。既に熟成感。ラズベリー、土、乾燥イ チジクのフレーバー、そしてボルドーの青草っぽさが、しっかり加わり優雅 な味わい。1996年は渋みが多い年。1997年は逆で熟成が早い。98、99はかす かに熟成が入り始めている。』
このコメントでは、あまり美味しさが伝わりませんね。反省。
参考市販価格 |
9,000円程度 |
品質 |
★★★★★ |
バリュー |
★★★☆☆ |
1996年は、さすがにもうないかと思っていましたが、楽天に一件のみありました。このショップには、1994年や1998年もありそうです。
代官山ワインサロン Le・Luxe
シャトー・ル・ピュイ エミリアン[1996] [正規品] 赤/辛口/フルボディ[750ml] 価格:11,113円 |
信濃屋(2008年ヴィンテージ)
価格:4,309円 |
ヴェリタス(2009年ヴィンテージ)
価格:4,298円 |
上級キュベ、バルテルミもあります。
ちなみに1996年は、キュベ・エミリエンとは記載しておらず、「chateau le Puy」のみです。ラベルやボトルの感じから、エミリアンが同じもののように思ってしますが、価格的にはこちらのほうが1996年に近いです。そのへんの大人の事情というか、マーケティング的事情は、ウェブではわかりませんでした。
ウメムラ
シャトー・ル・ピュイ・バルテルミ [2006]750ml(赤) 価格:12,312円 |