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テースティング・レポート

2014/9/27

デュクリュ・ボーカイユ　1986
Ducru Beaucaillou 1986

【産地】仏、ボルドー、サンジュリアン
【生産者】デュクリュ・ボーカイユ
【品種】　カベルネ・ソーヴィニョン主体

28年、いい具合に熟成を重ねたワイン

ある会社が東証1部に上場したという事で、会社設立年のワイン を開けたのでした。実はこの年は、私が他の人より2年遅れて社会 人となった年であります。一般的にはチェ ルノブイリの年として知られております。パーカーは、この頃の デュクリュ・ボーカイユは品質管理があまりうまく出来ていなか ったとしていましたが、わたしの評価は「28年を経て知るその実 力」でした。

以下わたしのコメントです。

『深く濃い色。香りはしっかりとしたボリューム感があり、森の 下草、黒果実、コーヒー豆、えんぴつ芯、ダスト、かすかなドラ イ赤果実、と典型的な熟成しているサン・ジュリアン。口の中で は全体では中程度の酸ながら、酸が入りかかっている。相当にリ ッチでこまやかなタンニン。まだまだ十分な渋味を持っている。 石造りというより木造造りの骨格の建造物的な感じで素晴らし く熟成しつつあるまだまだフルボディワイン。余韻は長い。良き ボルドーの時代の熟成に入ったワイン。』

というコメントですが、1986年のワインは渋く、硬く、かつてい つ飲めるようになるかわからないなあ。と思っていた時期があり ます。2年前に飲んだ1986年のオー・ブリオンはすでに飲めたワ インでしたが、全体的には1986年のワインはまだまだでしょうか。 1985年のボルドーは評価が高かった一方、すでに今飲むには弱々 しいワインが多いですが、1986年のワインは、まだまだ元気で、 割とリーズナブルな値段（約25,000円ほど）で手に入ります。ぜ ひお試しください。