テースティング・レポート
2014/6/30
カシー、ロゼ by クロ・サント・マグドレーヌ 2013
Cassis Rose by Clos Sainte Magdeleine
【産地】仏、プロヴァンス、カシー
【生産者】クロ・サント・マグドレーヌ
【品種】 グルナッシュ、サンソー、ムールヴェードル
マルセイユ近郊の伝統産地で生まれるロゼ
プロヴァンスのカシーのワイン。カシーは、港町マルセイユに近く、紀元前600年ごろから、ギリシャ人によってブドウ畑として開墾されてきた伝統の産地です。ここを代表する造り手が、クロ・サント・マグドレーヌとシャトー・ド・フォンブランシェ。フィロキセラ前まではマスカットを生産していましたが、フィロキセラ後は、マスカットは造らず、サンソーやグルナッシュ、マルサンヌ、ユニ・ブランといった品種に変わったのですが、成功しているといっていいのでしょう。
クロ・サント・マグドレーヌの畑は地中海に面する20ヘクタールの段々畑で、樹齢15年から40年。カシーの街を見下ろす位置にあり、山に囲まれて海風が入り込んでくるミクロクリマの気候。栽培はAB(アグリカルチャー・ビオロジック)の認定を受けているという。
以下わたしのコメントです。
『フレッシュバランス、軽やかバランス―89点。刈草、かんきつ、赤りんご、火打石、ダストの香りとフレーバー。趣旨感は軽やかだが、酸が非常に輪郭がはっきりしていて南仏っぽくないというのが第一印象。すっきり昼下がりに飲みたいワイン。』