テースティング・レポート
2014/4/17
トンドニア 1961
Vina Tondonia 1961
【産地】西、リオハ
【生産者】ヴィーニャ・トンドニア
【品種】 テンプラニーニョ、マズエロ
わがヴィンテージワイン
トンドニアというと19世紀後半にできたワイナリーです。ウィンカー ニスより11年古い1877年に設立されています。いつごろからかトンド ニア、日本でもよく見かけるようになりましたが、結構アメリカではよ く見かけました。そして大事なのが、リオハというとグラン・レセルバ の事、という意識が15年ぐらいまで当たり前でした。ご存知の通り、
クリアンサ:全熟成24ヶ月(うち樽6ヶ月以上) レセルバ:全熟成36ヶ月(うち樽12ヶ月以上) グラン・レセルバ:全熟成60ヶ月(うち樽18ヶ月以上)
という事になっていて、フランスワインなどを選ぶ場合は、全熟成18 か月で樽熟成18か月、の様なワインを選んでいたのですが、スペイン ワインに限っては、グラン・レセルバを選んでいたものです。それがス ペインらしいという事だったのだと思います。
ところがスーパースパニッシュの登場でクリアンサ以下の熟成期間の 近代的なワインのブームがやってきました。大きな違いは「熟成」と「樽 熟成」の意味を区別することはあまり意味がなくなり、かつ「樽」とい うと大樽を意味していたのが小樽を使うようになり、値段も大きく値上 がりしました。わたしなども、グラン・レセルバなどほとんど飲むこと がなくなってきていました。
トンドニア1961年というワインは最近まで日本で手に入ったようです がすでに市場にはないようです。期せずして、私の生まれ年のワインで す。品種は当然テンプラニーリョとマズエロ。熟成は当然アメリカンオ ークで行われています。わたしのコメントは以下の通りです。
以下わたしのコメントです。
『エレガントバランス90点。色は中程度よりやや薄めのルビー。グラ
ン・レセルバによくあるぼわーっとした紫はない。ガーネットにもなっ
ていない。香りはドライイチジク、杉の断面、コンポート、ドライフラ
ワー、ラズベリー。開けてすぐはやや閉じた感じでボディは細い。30
分で香りのボリューム感も出てきて同様にボディのふくらみが出て素
晴らしいワイン。細かなタンニンもほぼ渋みを残さないほどで、酸もや
や弱めであるが、最後にしっかりと果実を伴った長い余韻を残すワイン。
どちらかというとボルドーというよりも旨みのでたブルゴーニュの熟
成した赤に近い。』
参考市販価格 |
13,000円程度(いつの時点か不明) |
品質 |
★★★★★ |
バリュー |
★★★☆☆ |
楽天で購入できません。
http://www.fujiyasaketen.com/item/an002/ リンク先のショップでは売っていましたが、いつの時点の価格なのかは不明です。