テースティング・レポート
2014/3/28
シャトー・ド・ラ・ガルディーヌ1989
Chateau de la Gardine 1989
【産地】仏、ローヌ、シャトーヌフ・デュ・パプ
【生産者】シャトー・ド・ラ・ガルディーヌ
【品種】 グルナッシュ主体
25年熟成のヌフパプ、最後の一本。
このワインは多分25年持ち続けたワインであったと思います。アメリカで買って以来、 いろんな場所、多分8か所を一緒に旅してきたワインです。買った当時は19.6ドルだったかな。今は日本では7500円ぐらいするようですね。ピーロートが輸入しています。今の場所に引っ越してきて6年になりますが、ラベルはボロボロになって見る影もありませんでしたが、幸いにもウェブに出ている最近のビンテージラベルの写真は当時と変わっていません。多少、色合いが昔の方がオレンジですが。ラベルが変わらないということはなんとなく安心感がもてて重要ですね
買った当初は知りもしませんでしたが、伝統的にグルナッシュの比率が高く。このワインも多分70%程度とのこと。味わってみると間違いなくグルナッシュです。シラーだという勝手な思い込みがありました。
昔購入したワンは、それぞれ何だか思い出があるような気がします。このワインも今でこそ最後の一本でしたが、多分1ケース買いました。当時、シャトー・レオヴィル・バルトンが22ドルでしたので、どちらを買おうかと迷ったのを覚えています。今更、両方買っておけばよかったと思います。
「このワインを飲んでしまった後には、そんな思い出も消えてなくなるのだろうな」と・・・なんとなく寂しい思い出のワインなのでした。
以下わたしのコメントです。
『エレガントバランスー93点。1989年ものを25年後に試飲。薄めのルビーにややリムにはオレンジ。しかし熟成しきった色ではなく、まだまだ赤い。香りにはかなりセクシーで、ラズベリー、イランイラン、白胡椒、ダージリン、かすかなベルガモット。時間が進むとブルーベリージャム、コンポートが出てきてかなり複雑な香り。酸はしっかりで輪郭をもち、全体の骨格を提供する。痰飲はすでにこなれて繊細。果実感はパワーというよりやや薄化粧の繊細さをもち、アルコールもそれになじむ感じで全体としては非常にエレガントになってきている。この無骨なボトルからはなかなか考えにくい非常に退廃的な内容。』
参考市販価格 |
7,500円程度(現在の価格) |
品質 |
★★★★★ |
バリュー |
★★★★☆ |
楽天で購入できません。
残念ながら、ピーロートはウェブにはこの商品を流してないようです。レストランで飲むか、直販でしか買えません。ピーロートの戦略はなかなかです。