テースティング・レポート
2013/10/04
ヤランバ、「メンジーズ」、カベルネ・ソーヴィニョン1998
Yalumba, Menzies, Cabernet Sauvignon 1998
【産地】豪、クナワラ
【生産者】 ヤランバ
【品種】 カベルネ・ソーヴィニョン
オーストラリアの15年熟成カベルネは凄いです。
ヤランバというワイナリーは、バロッサでも歴史的にはほぼ最も古い部類のワイ ナリーです。多分最も有名なワインはシグネチャー・シラーズですが、カベルネ ではこのメンジーズが上級キュベです。
シグネチャーは、必ず下記の様な文言が書かれています。そして最後に「このワ インをxxxxxに贈ります」と書かれています。
「わたしの曽祖父であるサミュエルが14エーカーの畑でこの事業を始めたと きには、その事業が今に見るような規模になるとは思いもしなかったでしょう。 これまで幾多の激動がありました。捨ててきたもの、進化を遂げてきたものも数 多くあります。しかし脈々と続いている伝統もあります。ヤランバは今でもブド ウの栽培をしていますし、オーストラリアと世界の人々のためにワインを造り続 け、そして様々な人々を雇用してきました。信条、人種、肌の色、スキルや才能 が異なる様々な人々をです。そういった人々こそがヤランバの歴史と遺産を作り 上げてきたし、これからの偉大なる将来を担っていきます。兄弟、一族、そして 先祖を代表して、xxxxxxxxに、このxxxx年シグネチャーをささげます。」
ここに登場した人々は、著名人はもちろんのことですが、秘書や会計担当、ワイ ンメーカー、マネジャー、セラーマン、ゼネラル・マネジャー、セラーの現場担 当、ヤランバと長年の付き合いがあった競走馬調教家、営業マネジャー、広報マ ネジャー、ボトリング・スーパーバイザー、広告代理店、ブドウの供給農家、サ ービス・マネジャーがありましたし、1995年ものには「全従業員」にささげら れていました。すでにそのワインはうちにはありませんが、あのラベルを見た時 にはガツーンときたものです。
そのヤランバのベストビンテージ1998年のメンジーズです。
わたしのコメントは次の通りです。2度試飲したので、両方載せています。飲んだ時期が、9年離 れていますので全く違うコメントですが、皆さんはどう思われるでしょうか。
「2013年9月:パワフルバランス。複雑に熟成した。黒果実、コーラ、墨、な めし革、森の下草に加え、かすかなコーヒーとローズマリーの香り広いスペクト ラム。渋みもおさまり、ソフトになったタンニンはボディに厚みを与える。確か に熟成したら素晴らしいものだった。95点
2004年5月:フレッシュな果実感、渋みもしっかり強い。ジューシー感を楽しむ
ことは出来る。ただし熟成するまで待つべき。」
参考市販価格 |
約5,000円程度 |
品質 |
★★★★★ |
バリュー |
★★★★★ |
私は、その昔、ジャーディンがインポーターだった時に購入したようですが、現在のインポーターは明治屋です。楽天では、一店舗のみで売ってました。しかし、ヴィンテージは2008年。15年寝かせてください。素晴らしいワインです。
2008 ヤルンバ ザ・メンジーズ カベルネ・ソーヴィニョン 価格:4,896円 |