テースティング・レポート
2013/09/24
フレデリック・マニエン、シャブリ・ヴァルミュール 2007
Frederic Magnien, Chablis Grand Cru Valmur 2007
【産地】仏、シャブリ
【生産者】 フレデリック・マニエン
【品種】 シャルドネ
シャブリの旨みが際立つワイン
フレデリック・マニエンは、日本ではカレラで修行したことでも知られている。が、 それもすでに遠い昔の話で、スタイルは以前よりもよりクラシックに戻ってきている感がある。
それはさておき、フレデリック・マニエン氏(人)は、現在、父親から引き継いだミシェル・マニエンの生産 も手掛け、「フレデリック・マニエン」というブランドで出しているのは、ネゴシアンとして買い付けたブドウ をつかったもの。「ミシェル・マニエン」というブランドは、自社畑のもの、と使い分けている。
このワインは「フレデリック・マニエン」なので、ネゴシアンとして買い付けたブドウをつかったもの。 まあ、そういわなくても本拠地はモレ・サン・ドニなので、当然ながらシャブリに畑を持ってはいない。
そして、もうひとつ、このワインを特徴づけるものとして、このワインはノースバークレー・インポーツとい うアメリカの輸入販売・小売り会社が、特別に依頼して仕込んだもの。樽がきついと思われるかもしれないが 最近のアメリカのトレンドも樽かけをしないスタイルがもてはやされてきていて、このワインも新樽は使わず、 古い大樽(demi-muidsと呼ばれる600リットル・サイズのもの)で100%仕込まれたものだという。
シャブリのグランクリュは、こうなくてはいけないというお手本のような旨みが印象的。
正規インポーターのサイトをチェックしたが、残念ながら、日本には、シャブリは入っていないようだ・・・。 数年前には入っていたが。
以下、私のテースティングコメントです。
『フレッシュバランス。エレガントバランス。非の打ち所がないシャブリ。旨み、鉱物、毛糸、赤リンゴ、すりおろしりんごのフレーバーで、香りにはかすかにカラメル香が入る。口の中では、旨みと酸が広がり、ミネラルからの渋みが感じられて口ではっきりとした骨格が感じられる。非常に古い樹からの充実した果実の力が十分に発揮されたワイン。94点』
参考市販価格 |
約8,000円程度 |
品質 |
★★★★★ |
バリュー |
★★★☆☆ |
日本には、残念ながらシャブリは入っていません。様々な地域のワインを造っていますが、地元モレ・サン・ドニ村の白レ・ラレがオススメです。このワインは、モレ・サン・ドニには珍しい白ブドウが植えられ畑の樹齢30年のシャルドネ、ピノ・ブラン、ピノ・ブーロをフレデリックがブレンドしたもので、コクのある味わいが特徴。
モレ・サン・ドニ・ブラン・レ・ラレ [2010] フレデリック・マニヤン 価格:3,465円 |