テースティング・レポート
2013/04/17
シャトー・レオヴィル・ポワフェル2000
Ch. Leoville Poyferre 2000
【産地】仏、ボルドー、サン・ジュリアン
【生産者】 シャトー・レオヴィル・ポワフェル
【品種】 カベルネ・そーヴィニョン主体
2000年というビンテージは、レオヴィル・バルトン、ポワフェレとも非常に高得点 を取得した年でした。というか、ボルドー全部が高得点だったのですが・・・メド ックではそれまでずっと買い続けていたランシュ・バージュが暴騰したために、こ ちらに乗り換えたといういきさつで、このワインを持っていました。
日本での市場価格は2万円ほどですが、昨年10月でしたか、マイアミに出張 した際にのぞいたワインショップではこのワインは230ドルでした。税金まで入れる とやはり同じぐらいの値段になっていますよね、全世界的に。何ともまあツマラナ イ世の中になったものです。アメリカに滞在していた20年前はその10分の1、約 20ドルで買えたワインだったことが非常に懐かしい。ポワフェレはバルトンより安 く、多分20ドルを切るぐらいの値段だったと思います。あの時のダウ平均株価は 2000ドルでしたから、それを考えると資産家向けの物価は10倍は跳ね上がっていま す。ワインの値段も10倍になってもいいのでしょうかね〜?!?!と、わけのわか らん話をとりあえず展開しておきます。
もちろんポワフェレは由緒正しい、メドックのサン・ジュリアン特級2級格付け。 サン・ジュリアンは、わたし的には何はともあれ最も砂利くささが乾いていて、果 実感とのバランスが素晴らしく繊細と思っているAOCです。ある意味メドックの 中で最もバランスが良いと思っています。このワインのコメントは次の通りです。
以下、私のテースティングコメントです。
『グレートバランス。パワーバランス。2000年ものを12年後に試飲。ボルドー の真骨頂。黒果実、プルーン、タバコ、青野菜、コーヒー、バラ、濡れレンガ、ダ スト、なめし革さらにかすかなユリの香りが、極めて複雑。しかし典型的なサンジ ュリアンフレーバーと持いえる。酸味はしっかりだが、リッチなタンニンは細かく 素晴らしいテクスチャを造りだしている。素晴らしいバランス。時間とともにリッ チさと複雑さを増すこの液体、ゆっくり味わいたい。96点』