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テースティング・レポート

2013/03/29


鳥居平キュベ・ヒデカ
Toriivilla, Cuvee Hideka

【産地】日本、山梨県、勝沼
【生産者】 鳥居平今村
【品種】 甲州


2013年3月29日に、世界ソムリエコンクール最終が東京で開催されました。そちらには、 いけませんでしたが、当日、会場で行われていた「再発見 日本の食卓」というのが、 どういうものなのかを見に行ってきました。

会場では、ホテルを含めて結構有名なレストランがワインとのペアリング用の小料理 を出していて、入場者はワイングラス片手に、小料理を受け取って自分なりのペアリ ングを楽しむという事のようです。どういう訳か、私は最初あまり気乗りせずという 感じだったのですが、だんだんと調子が出てきました。

1つだけ気に入ったワインの事を書きます。ちなみに他にもいいワインがあったでしょ うが、折角なので国産ブドウのワインを試飲して回りました。ついでに日本酒も試飲 して回りました。

珍しかったのでルーマニアも飲ませてもらいましたが、もうちょっとしっかり覗いて 見たい産地であることだけは確認出来ました。ただ二つのワイナリーだけの試飲で、 全体を語ることは出来ません。アメリカにいくと結構いろんなルーマニア産があるの ですが、ま、それはそうとして・・・

気に入ったワインは日本のワイン。ちなみにわたしは甲州のファンではありません。 出来ればあまり飲みたくないという品種なのです。というのが、甲州独特のナシの香 りと、ボンヤリとした酸と、アルコール度数の低さのバランスが、どう考えても国際 的なワインであるはずがないと思っていたからです。失礼にもそう思ってはや数年経 っていますので「ちょっとは違ってて欲しいなあ」などと、偉そうなことを考えなが ら試飲に望みました。

シャープで輪郭がハッキリした力強い酸は極めてユニークというか、国際的な品種を 彷彿とさせるところがあります。すぐにファンになってしまいました。コメントは次 の通りです。

以下、私のテースティングコメントです。

『フレッシュバランス。と書くと普通に見えるが、これが勝沼甲州にはこれまでなか ったもの。甲州らしい「角の甘さ」がない。「角が角」に味わえる輪郭が、素晴らしい。 かつ苦みがないピュアさ。これぞ自己満足に終わらない世界の人が評価できるレベル に育った甲州。漸く鈍でない酸を持つワイン。これなら世界に誇れる。 レモン、グレープフルーツ、夏みかん、アベリア、鉱物のフレーバー。93点』

鳥居平の畑というのは、甲州勝沼の中でも絶好のロケーションにあり、かなり急な南 西向きの斜面で、気温も高く、また富士山から吹き降ろす風によって寒暖の差もかな りある畑なのだそう。土壌も粘土質でミネラルが多いのが特徴です。

他にもマンズの甲州の古酒とか、シャトレーゼのペティヤンなどそれなりに面白いも のはありましたが、これほどのインパクトはありませんでした。


参考市販価格

約2,500円程度

品質

★★★★★

バリュー

★★★★★

楽天で2007年ヴィンテージと2008年ヴィンテージが購入できます。 私が試飲したのは、何年だったかわかりません。

鳥居平今村、鳥居平・キュヴェ・ヒデカ 2007

価格:2,480円
(2013/4/18 09:18時点)

鳥居平今村、鳥居平・キュヴェ・ヒデカ [2008]

価格:2,510円
(2013/4/18 09:21時点)

キュベ・ヒデカおよびそれ以外の鳥居平今村のワインの品ぞろえがいいのが以下のサイトです。

ワインショップ、イーエックス