テースティング・レポート
2012/10/11
ジョセフ・フェイヴレ、ブルゴーニュ2001
Joseph Faiveley, Bourgogne 2001
【産地】フランス、ブルゴーニュ
【生産者】 ジョセフ・フェイヴレ
【品種】 ピノ・ノワール
熟成させて正解な、正統派ブルゴーニュ。
フェイヴレのワインは、若い時には堅すぎると感じることがほとんど。最近のヴィンテージは飲んでいないので、その傾向が変わってきたのかどうかは、実は不明だが、今回ひさびさに開けた2001年は、やはりフェヴレらしいワインであった。
フェヴレは、1825年創業の老舗でニュイ・サン・ジョルジュを拠点にする家族経営のワイナリーだが、フェヴレ・インダストリーズという事業会社の一部であり、その事業のメインは、フランスのTGVをはじめとする世界中のさまざまな交通機関に機械を販売している。ワインは、売り上げのほんの一部にすぎず、「オーナー一族の趣味でやっている」、というスタンスの、フランスでは珍しいパターンだ。それゆえ、商業的に走ることなく、自分たちの納得のいくワインを造り続けることができるということなのだそうだ。
若いときに飲んだ時は、全く感動しないコメントが残っているが、ACブルゴーニュとはいえ、フェヴレは熟成させねばならないと感じた。ちなみに最近のラベルはずいぶん変わっているようだ。
以下、私のテースティングコメントです。
『フレッシュバランス。11年の月日でも、香りは全く熟成した感じがない。イチゴ、クランベリー、墨、ベルガモット、ラズベリー、バイオレット」など。酸ははつらつとし、タンニンもしっかりとしまる。AOCブルゴーニュだからとは言え、熟成できるワインはそうした方がやはり旨い。フレッシュバランスでも。87点』