テースティング・レポート
2012/10/04
ハイド・ド・ヴィレーヌ・ベル・クジーヌ
Hyde de Villaine, Belle Cousine
【産地】カリフォルニア、ナパ・ヴァレー
【生産者】 ハイド・ド・ヴィレーヌ
【品種】 メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン
ロマネ・コンティのオーナーとカリフォルニアの栽培家のジョイント・ベンチャー
ロマネ・コンティのオーナーであるオーベール・ド・ヴィレーヌ氏とカリフォルニアの栽培家として知られるラリー・ハイド氏のジョイント・ベンチャーが、ハイド・ド・ヴィレーヌだ。さすがに比べられるのが嫌なのか、ピノ・ノワールは生産しておらず、このワイナリーで一番有名なのは、シャルドネ。
今回、カーネロス・シャルドネも一緒にテースティングし、そちらの方ももちろんすばらしかったが、今回、驚いたのは、この赤。ーメルロー主体のワインであり、洗練された味わいは日本人好みな一本。
キュベ名である[ベル・クジーヌ]とは、フランス語で『いとこ』を意味する。実は、オーベール・ド・ヴィレーヌ氏の妻は、アメリカ人でラリー・ハイド氏の従兄弟にあたる。オーベール・ド・ヴィレーヌ氏は若い頃、ニューヨークのワイン商で働いており、その時に妻であるパメラ夫人と知り合った。実は、アメリカ大好きな人なのかもしれない。アメリカでは、「伝統」というプレッシャーを感じずに、のびのびとワイン造りができるはずだ。
以下、私のテースティングコメントです。
『グレートバランス。果汁感のない強い酸で、ボルドーの様なプロファイルを持つ。香りは強めのプルーン、ローストナッツ、完熟カシス、コーヒー、青野菜。タンニンはこなれていはいるが十分で、果実感との組み合わせでリッチボディ。テクスチャもビロードでグレートな仕上がり。全体的にはバリュー感が高いと言える。93点』