テースティング・レポート
2012/6/04
シャトー・イガイ・タカハ、ディヴァイン・ウィッシュ、ピノ・ノワール2009
Chateau Igai Takaha, Divine Wish, Pinot Noir 2009
【産地】アメリカ、カリフォルニア、ソノマ、スプリット・ロック畑
【生産者】 シャトー・イガイ・タカハ
【品種】 ピノ・ノワール
日本人が造るソノマ・ピノ
このワインは、カリフォルニア・ワインファンクラブを主宰し、六本木にカリフォルニア・ワインガーデンというレストラン(残念ながら7月で閉店)を経営する杉本氏がカリフォルニアで作っているブランドだ。ラベルは杉本家の家紋である「違い鷹羽」をスペルアウトし、ワイナリーっぽくCh.できって読み方を変えたウィットを効かせた名前である。
一樽からブドウ畑の選定から造り方までカスタム・メイドでワインを作ってくれるというクラッシュパッドでワインの醸造を行ったもの。杉本氏はこのクラッシュパッド日本法人の代表もやっている。彼はクラッシュパッド以外でもブリュワー・クリフトンで作ったサムライ・ビューティーというワインをもっていたり、最近では手広くカリフォルニアのワイン輸入もおこなっている。
さて、このワインは、ソノマのスプリット・ロック畑となっているが、ペタルマ・ギャップにあるクラウン・ギャップという名前の畑だそうだ。クラウン・ギャップ畑というのは、ソノマでは有名な畑であり、ポール・ホブスやコスタ・ブラウンなどのワインには、必ずと言っていいぐらい使用されている。ペタルマ・ギャップは「山の切れ目」があることから名前が付き、海からの風がその山の切れ目を通るために吹き込んでくるためにかなり冷涼でピノ・ノワール生産に適している場所だ。
ワインはエレガントでありながらもカリフォルニア・ピノ・ノワールらしいピュアな果実味をもつ。以下、私のコメントです。
『エレガントバランス。香りとフレーバーはしっかりでバニラ、ラズベリー、リキュール、コピー用紙、刈草そして背後にベルガモットとダストがある。アタックの甘みはしっかりで酸は中程度だが自然。渋みは穏やかでタンニンは細かく、全体として熟成した果実による非常にエレガントでピュアなワインに仕上がっている。91点』
参考市販価格 |
6,000円 |
品質 |
★★★★★ |
バリュー |
★★★☆☆ |