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テースティング・レポート

2012/4/23

マカレナ、マンサニーヤ　(ルスタウ)
"Macarena", Manzanilla (Lustau)

【産地】スペイン、ヘレス
【生産者】　ルスタウ
【品種】　パロミノ種

シェリーは万能だ！

わたしはどちらかというと新世界ワインをよく飲む方でしょうが、新世界ワインというのはアル コール度数が、旧世界（西ヨーロッパ）ワインに比較する、1〜3％ぐらい高いのが通常です。 明らかに酔い方が違います。

どっちがどうか？んー。言いたくないですが・・・旧世界ワインの方がほどほどに酔えます。一 本は大丈夫です。が新世界ワインは最近は辛くなってきました。若かりし時分は、アルコール が高い方が良かったし、フルボディフルーツ爆発系でもボトル一本ぐらいは問題ありません でしたが、最近は・・・一本飲み続けるのが困難です。

と言いながら、どんどんアルコールが強いワインに傾斜していくという矛盾を感じていま す・・・シェリーは必ず飲まねばならないワインになってしまいました。最初はアペリティフ代 わりに漬物香が出ていないフレッシュなマンサニーヤでしたが・・・それでもアルコールは 15％あるわけですが・・・マンサニーヤも結構奥が深いと知って、だんだんフルボディがほしく なり、そして今は最後の締めにはオロロソ以上のコクとアルコールを求める全く意味不明の 自分がいます。

ということで、今週のワインは、マンサニーヤです。マンサニーヤというのはティオペペでおな じみのフィノよりも軽いスタイルです。シェリーなので全くシェリー香がないかというと、そうい うことは絶対にないですが、ギンギンに冷やして飲むとすっきり感が際立ちます。当然食前 酒。ミュスカデが水っぽいと思う人にはこういうものを食前酒として飲むといいでしょう。コクが 弱いと言っても普通のスティルワインとの比較においてはフルボディには違いありません。 複雑さはあまりないですが、タクアン程でないにしろ、かすかな漬物香を伴ったフレッシュな酸 が強めのワインは極めて和食によく合います。また、中華にも。中華にあうワインは、これ！というものがなかなかないのですが、シェリーはいけます。