テースティング・レポート
2011/12/10
コスタ・ブラウン、ソノマ・コースト、ピノ・ノワール 2009
Kosta Browne, Sonoma Coast, Pinot Noir 2009
【産地】 米カリフォルニア州、ソノマ・コースト
【生産者】 コスタ・ブラウン
【品種】 ピノ・ノワール
本年度(2011年)ワイン・スペクテーター誌ナンバーワン!
ワイン・スペクテーター誌の年間トップ100にて、ナンバーワンになったということで、飲んでみました。 ソノマのピノには、ちょっとうるさい私ですが・・・定番セリエム、前月ご紹介したコブに比べると骨格がしっかりで、スペクテーター誌ごのみ。確かにこのワインが高得点を得る理由がわかります。
「エレガントバランス。割にボリューム感のある香りには、ラズベリー、えんぴつ芯、ドライトマト、青草、チョコ、そして背後にチェリーコーラ、クランベリー、芋焼酎など割と複雑。酸味は輪郭はいまいち欠くが、しっかり果汁感がある。タンニンはリッチめだが、渋みが収斂するものの荒々しくない。アルコール感はこれらを取りまとめるように中庸でよい。多少熟成した方がまとまりをなすが若いうちでも飲めてしまうワイン。スペクテータで#1というワインだが、すげー、うまいという事はないが間違いなくバリュー感は高い。」
ワイン・スペクテーター誌の年間トップ100というのは、今や世界中で注目されています。というのは、それでワインがものすごく売れるからです。ランキングの基準は、点数が高いだけではだめで、市場で入手可能なワインであること、そして感動を与えるワインであること(この中にはバリューという要素が入ります)。この「感動」、という要素が必要で、93点でも20ドルならたぶん10位にランクインされることでしょう。その辺がマーケティングではあります。
しかし、近年、トップ10に入賞するのは、ボルドーがほとんどありません。ボルドーは高くなりすぎです。それは、誰もが認めることですが・・・。
参考市販価格 |
約10,000円 |
品質 |
★★★★☆ |
バリュー |
★★☆☆☆ |