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テースティング・レポート

2011/08/03


パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー2005
Pavillon Rouge du Chateau Margaux 2005

【産地】 仏ボルドー、マルゴー
【生産者】 シャトー・マルゴー
【品種】 カベルネ・ソーヴィニョン主体

言わずとしれたシャトー・マルゴーのセカンド

シャトー・マルゴーのセカンドと位置づけられるワインです。セカンドといっても2万円近くするワイン。 2005年は出来のよい年とされているので、市場で現在見つけることは困難です・・・どうしてこのワインをこんな時期に飲むのか・・・それは間がさしたとしかいいようがありません。快気祝いを兼ね、今週は好きなワインを片っ端からあけ、横で白い目で睨まれていますが、やはり、今あけるべきワインではなかったようです。

色は濃い目の赤紫。ノーズには、開けてすぐにはウッドチップ、スギの木の断面、焦げ木、若いブルーベリーそしてかなり青いピーマンがある。いかんせん4週間、ボルドーはメドックのワインを口にしていなかったので、ピーマンが臭い。正直「こんなものをありがたがってねー」とおもう。

口当たりも強い酸味があるし、収斂したしっかりとした渋みはあるし、かといって果実のエキス感とかはさほど強くもなく、ボディ感もすごいリッチでもない。

ブランドというのは本当に一度出来上がってしまうと便利だなーって思う。ブランドができあがるまではものすごい努力をするはずなのにねー。50の特級格付けのさらに5つのトップブランドとして法律で認定されているわけなので、それはそれはうまいワインなのだ・・・が。

時間がたつと酸化が進みふくよかさが出るとともに、黒いカシス、ブラックベリー、モカ、ブランデー、レーズンの風味、さらにはダシとか漬物の風味が複雑さが増す。余韻は長いが、フィニッシュの味わいは、漬物香が・・・残る。高級なボルドーのワインで、漬物香のようなフレーバーが出るのは、個人は好きとしても、あまり評価されない一面だ。

単に久しぶりにメドックのワインを飲んだので、舌と鼻の感覚がマヒし、まともな味わいがしなかったと片付けたい思いだ。どう考えても今日は、この高級ワインが20,000円の価値があるとは思えなかった。

久しぶりのワインなのでうまく飲みたかったのになー。やはりこういうワインは、しっかりと寝かせてから飲まないともったいない。自分の忍耐のなさ、未熟さを感じさせるのにはいい経験となる(負け惜しみ)。

参考市販価格

約20,000円

品質

★★★★☆

バリュー

★☆☆☆☆