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& Columns(2006年11月)
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「赤ワイン風呂に入っているのよ」 「私の血は赤ワインでできてるの」 と、かつておっしゃっていたのは、川島なお美さん。ワインのイメージが強い女優ナンバーワンは、日本では川島さんですが、海外の女優も赤ワインを使って美容に励んでいるらしいのです。 先週のワイン・スペクテーターによると・・・ かつて「スーパーマンシリーズ」にも出演、最近では「デスパレートな妻たち」でスーザン・メイヤーという離婚した女性を演じているテリー・ハッチャーさんは、赤ワインの『滓』で体を磨いているのだそうです。赤ワインに含まれるポリフェノールの効果で血行がよくなり、ピーリング効果が期待されるのだとか。どちらのワインの銘柄を使っているのかはわかりませんが、確かに「そういわれてみればそうかも」と思ってしまいます。
しかし実践するとなると、いろいろと問題があると、現実主義者の私は思ってしまうのでした。まず、掃除が大変!!使い終わった「滓」は、風呂場のゴミ受けにたまってしまうこと間違いありません。毎日、お掃除が必要です。 アメリカなどは洗い場がないため、バスタブに入れて使用すると、掃除もさらに大変なはず。また、赤ワインの染色力は強くて、通常のプラスティックなバスタブなら、一回で薄赤く染まってしまうこと請け合いです。お掃除をしてくれる人がいるセレブしか無理かも・・・。新しいエステを次々に取り入れる山野愛子美容室で、そのうち流行るかもしれませんが。 この話を紹介した本の著者もそう思ったのか、読者に対しては赤ワインをバスタブに1カップ入れ、バラのはなびらを浮かべてそこに体を沈めるという方法を薦めています。まあ、このぐらいなら週に1回のお掃除でも大丈夫かもしれませんね。ぜひ、トライしてみてください。 |
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こちらは『滓』ではなく、『皮』の話題。 ポリフェノールなどの栄養分は、主として皮、特に赤ブドウの皮に含まれています。白ワインはもとより、赤ワインも最終的には(出がらしの)皮は残るため、これはワイン生産者からみると、大量の産業廃棄物です。この使い道は何かないか、といろいろな方法が試されてきましたが、なかなか、それ自体での使い道はありませんでした。 今回、ご紹介するのが「ブドウ粉」。これはカナダのヴィニフェラ・フォー・ライフという会社が今年の初めに発表し、すでに実証が進められてきたのですが、ブドウの皮を乾燥させて粉にしたものです。 これをパンに混ぜたり、パスタに混ぜたりすると「バーガンディ・カラー」になるのだそう。 Guelph Food Tech Centerの実験では100グラム中52%を「ブドウ粉」にしてパンを作った場合、一日に必要な70% のカルシウムと710%の鉄分、4グラムのオメガ−6(必須脂肪酸)と0.2グラムのオメガ−3(同)が摂取できるとしていま す。 「ビタミンとか鉄分、カルシウムなどの栄養剤の側面もあるし、ロマンチックに『カベルネパン』とか『カベルネビスケット』なんてのもよいのではないでしょうか。ヨーロッパ人はパンをよく食べるので、まずはここがターゲット」と同社の社長がフード・ネビゲータUSAに語っています。 日本でも受けそうですね。 |
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ブドウ畑の鳥による被害は大きくて、栽培家たちは頭を悩ませてきましたが、画期的な方法が紹介されています。こちらもワイン・スペクテーターから。 鳥は、ブドウの中でもコンコード種はどうやら嫌いなようなのですが、それは皮に含まれるメチル・アンスラニレートというおいしくない化学物質が他の品種よりも多いためなのです。そこで、開発されたのが(といっても単純なものですが)、コンコードのジュースをスプレーするという方法。実際にテキサス州の栽培家がおこなったところ、あっという間に鳥が逃げてしまったということです。しかし、人間には「ブドウの匂いがする」というだけでした。 オーガニック用法として今後注目されます・・・・が、大量に撒いた場合、収穫されるブドウの味にはどうなのでしょうね。シャルドネをテースティングしていて、「バニラ、ナッツ・・・ほのかにコンコード由来の癖のある香り」などというコメントが飛び出さないか心配です。 |
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「もう、ワインの値段のアップダウンには一喜一憂したくないんだー」と思いつつも、下がりつつある」と聞くと誰でもが、聞き耳を立ててしまう・・・のではないかなー、と思ってこのトピックです。 10月19日のロンドンのクリスティーズでは、1982年物のシャトー・グリュオ・ラローズが1600ポンドでした。昨年は1725ポンドだったそうです。1990年物のシャトー・パルメは1050ポンドでした。対する昨年は1100ポンド。 10月18日のサザビーズでは、逆の現象だったといいます。1982年物のムートンは8970で、予想オーバー。そして1990年のシャトー・マルゴーは4700ポンドで予想を20%オーバーだったそうです。 こういったオークションでの価格の動きをどう捉えるか、ということがトレンドを見る上で大事です。デカンター誌でも「ファイン・ワイン・トラック」というサービスがありますが、さらに特化したワインインデックスとしてライブ・エックス100」というのがあります。−インデックスというのは、株式市場の「日経平均」みたいなものです。あらかじめ選ばれた「銘柄」の価格の動きを足し合わせて、「今日は上がった」などの動きを示しています。 インデックスに含まれる「銘柄」では、1982年から2003年のボルドーが91.7%を占めますが、このインデックスは、2005年の年末から、2005年の先物価格の発表を挟んで、今年の8月までは、ものすごい勢いで価格が上昇しました。50%ほどの上昇を見せました。しかし9月−10月でちょっと下落、そして11月でちょっと持ち直しているという動きをしています。 同インデックス情報によると、個別銘柄としては、高い評価を受けた2003年レオヴィル・ポワフェレ、マルゴー、モンローズとも、高いがやや下げ気味とのこと。1990年グラン・ピュイ・ラコスト、2000年レオヴィル・バルトンは値を下げたとのこと。 「値を下げた」といっても、ここ数ヶ月の動向で、これはその前の激しい上昇の調整にすぎなかったわけでした。なーんだ。
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先日、かのベッカム夫妻がロンドンの超高級ホテルに泊まった時のこと。ベッカム夫妻は、部屋に用意されていたシャンパーニュがドメーヌ・ルイナールだったのに腹を立て、特に夫人の方が強く、「クリスタル」に取り替えるようにと要求したというエピソードが話題としてdecanter.comで取り上げられています。 これはきっと、ウェルカム・シャンパーニュだったのでしょうが、サービスでついてくるものにそこまで文句を言うなんて・・・と思ってしまうのは、一般庶民の感覚なのかもしれません。なにしろ、ホテル側はなんと2万ポンド(約400万円)を使って夫妻を迎え入れる準備していたということですから、2人が支払った宿泊費はその何倍にもなったはず。「当然、自分たちの好みを隅々までチェックして用意しろ」というのが、昨今のセレブの感覚なのでしょう。 「クリスタル」といえば、芸能界セレブの中でも人気があり(きっとあのきらきらした華やかなボトルに惹かれるのだと思います)、最近では、ラッパーの帝王であるアメリカのジェイZが、ロデレールの総支配人の差別発言に腹を立ててボイコット中です。しかし、こんなに大々的に話題となり、取り替えろといわれたルイナールというシャンパーニュはとんだとばっちりです。飲んだことはありませんが、シャンパーニュで最も古いシャンパーニュメゾンという老舗で、日本でも昨年から現地法人を設立して進出しているので、機会があれば飲んでみたいものです。 |
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イギリスのスコットランドのサッカーチームといえば、日本では中村俊輔が所属するセルティックが知られているのではないかと思いますが、そのスコットランドで、セルティックとダービー・マッチをたびたび繰り返して、かつ頭ひとつ出ているチームといえば、グラスゴー・レンジャーズです。この2強のつばぜり合いは、「(かつての)巨人阪神戦」の、関東対関西を代表する争いに似て非なるもので、セルティック=カトリック、レンジャーズ=プロテスタントという宗教的な背景があります・・・話が別な方向に逸れそうなので元に戻しますが。 レンジャーズの会長であるデビッド・マレーは、ヒュー・ジョンソンの友人でもあり、かつコレクターでも知られる人物。すでにプロバンスのルタスを所有しています。そして今回新たにブルゴーニュ、サントネ村のドメーヌ・ジュショーム Jessiaumeを買収しました。買収価格は3百万ポンドといわれますの、日本円だと約6億円ということになります。マネジメントは当面現在のままだそうです。マレーは「いずれはボルドーも」と語っているようです。 デビッド・マレーは、スコットランドで5番目の富豪、純資産を650百万ポンドといわれます ルタスがデカンターの銀賞を取得していたので、この日本ではあまり知られないドメーヌのワインもこれから期待したいところです。ブランドがないワイナリーは金がない、相続なども考えると、借金だらけのワイナリーを残したくない。ゆえに金持ちに買ってもらうというのは、子孫への遺産を残すための手段なのです。 |
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これまでにも何度かお伝えしてきた、マドンナの実家がワイナリーだという話題。マドンナの父親トニー・チッコーネがミシガンで生産するワインが、いよいよ全米の販売ルートに乗るのだとか。その名も「マドンナ・ワイン」。手書きでナンバリングされ、父親はともかく、何と、マドンナの手書きのサインが入るのだそうです。マドンナと父親は犬猿の仲だったはずですが、仲直りしたのでしょうか? 価格は39.99ドルが予定されています。「トニーが造ったベストのワイン」と友人のジョン・ルッソ(誰?)は語っています。 そんなにひどいワインを誰が買うんだ?!と思いますね。マドンナのサインと言っても手書きではないでしょうし、それで破格の40ドル!サインでプレミアムをつけたワインなんてとんでもないワインだ。でも、やっぱり興味はあるので、試飲はしたいと思います・・・。こういう人間がいるから、売れていくのでしょうね。 |
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11月17日に封切りとなる007シリーズ最新作「カジノ・ロワイヤル」では、またしてもボランジェがフィーチャーされます。1979年に封切りとなった「ムーン・レイカー」以来です。今度のボンド役は、ダニエル・クレイグです。もっともソフトでセクシーでといわれるボンド。これは原作1作目の作品で、ボンドが007になるまでの経緯も織り込まれ、興味をそそる内容です。 ところで、1967年に「007カジノ・ロワイヤル」という映画が作られています。こちらは原作の内容を大きく逸脱したパロディ映画。笑いも泥臭く、5人の監督が担当したということでいまいち質が高くないそうですが、ばかばかしい面白さだとか。 私はこっちの方をまず、見てみたいですね。
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先週、「カジノ・ロワイヤル」で「ボランジェ」がでてくる、という話題を取り上げました。タイアップ契約というものがあるからなのですが、実は、今回はさほど大きくは取り上げられておらず、実際に飲むシーンは出てこないそうです。その代わり、今回登場するのは、シャトー・アンジェリュス82年だそうです。こちらの方はボトルも銘柄もしっかり見えるそう。 デカンター誌によりますと、アンジェリュスのオーナーであるユベール・ド・ブーアール氏は今回の出来事を非常に喜び、「何の契約もしていないが、次回も話があれば喜んで協力する」と語っています。 映画に登場すると知名度が上がり、売り上げが跳ね上がるということはよく見られ、カリフォルニアのワイナリーなどでは、盛んにハリウッド映画に売り込みをかけています。この傾向は、マイケル・ダグラスとデミ・ムーアが共演した「ディスクロージャー」がきっかけで、より拍車がかかったと言われています。そこで登場したのは「パルマイヤー」。 粗筋は、デミ・ムーアが昔の恋人であり、現在の部下であるマイケル・ダグラスを誘惑しようとして失敗したのを逆恨みし、デミ・ムーアがマイケル・ダグラスにレイプされた、と主張して裁判沙汰になります。あわや、マイケル・ダグラスの敗北かと思われたとき、この「パルマイヤー」が彼を救うのです。どういうふうに救うのかは・・・映画でチェックしてください。 |
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ニュージーランドといえば、ソーヴィニョン・ブランとピノ・ノワールで有名な産地として世界中に名を馳せていることはご存知のとおり。安くて美味しいのは当たり前、どんどんとカルト的なものもリリースされるようになっています。 Q:どうしてピノを植えるようになったのか? A:デレク・ミルンという土質学者が1978年に「マーティンボロの土は驚くほどにブルゴーニュに似ている」と発表したことにより、ピノ・ノワールの植樹が始まり今日に至っている。 Q:ニュージーランドに初めてピノ・ノワールが植えられたのはいつか? A:1882年にワイララパにきたマリー・ゼリー・エルマンス・フレールというフランス人女性が故郷を懐かしんで植えた3000のブドウの木の中に含まれたという。マリー・ゼリーはウィリアム・ビータムというイギリス人とともに殖民した。 Q:ニュージーランドで最初に国際シーンに登場したワインは? A::マーティンボロー・ヴィニヤードのピノ・ノワールだった。ジャンシス・ロビンソンをはじめとするイギリスのワイン評論家たちが80年代終わりから90年代初めにかけて急激に注目を浴びた。
Q:ニュージーランドで最も高いピノは? A:11月1日にマーティンボロー・ヴィニヤードから発リリースとなった2003マリー・ゼリー・リザーブ・ピノである。たったの737本しか生産されず、NZ国内では300本リリースされる。
マーティンボロ・ヴィンヤードのワインを輸入しているラック・コーポレーションに聞いてみましたら・・・・「日本にも数ケースのアロケーションがあり、参考価格30,000円で販売されることになるでしょう。ただし数量が少ないので一般には流通しないでしょう」とのことでした。 ニュージーランドのピノ・ノワールを30000円出して買う人ってどんな人でしょう?単にピノ好きなお金持ちか?投資目的のコレクターか?それともニュージーランド大使館か?などといろいろな可能性を考えてしまいます。 かく言う私もできれば買ってみたい・・・と思うひとりでした。
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以前にも取り上げましたが、先日、10月20日、21日にパリ市庁舎のワインセラーのオークションが行われました。
予想の約倍という、かなりの高額で落札され、世間を驚かせました。ここまで価格を釣り上げたのは、中国とロシアのバイヤーのせいだそうで・・・今後この2つの国が発展するにつれて高級ワインはますます高くなっていくかと思われます。 今回のオークションには、有名人のプレミアムがついています。現シラク大統領は95年に就任するまで、パリの市長を2期務めており、ワイン大好きな彼が、ワインの選定にはかなり口を出していたということで、「シラクのセラーのオークション」という副題がついていたのでした。87年から95年までの8年間に夫妻がワインと食事に支出した費用は、デカンター誌によりますと約200万ユーロ(約3億円)。これがどれほどすごいのかは、よくわかりませんが、きっと高いのでしょう。しかし今回のオークションで約100万ユーロを稼いだということは、半分は回収された、ということになります。パリ市も財政難の折、よかったですね。 今回のオークションでは、価格に合理性がなかったものも多かったそうで、例えば89年のムートン・ロッチルドの3本セットが2600ユーロ(13万円/本)で落札される一方、同じヴィンテージの同じワインが6本セットで3100ユーロ(8万円/本)で落札されたり、ということもあったようです。 中国、ロシアの動向は世界的な物価を押し上げていて、本当に飲めるときに飲んでおかないと後悔することになるかもしれません(決して、買うことを薦めているわけではありません)。 |
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低迷するフランスワイン業界の中で、ひとり気を吐くシャンパーニュ業界。これまで、高いシャンパーニュといえば、前出のクリスタルやクリュッグのクロ・ド・メニルなどでしたが、これに対抗して、ペルノ・リカールが、さらに高いワインを作ると発表しました。その価格、なんと1本約15万円なり!これまであるペリエ・ジュエ・シリーズの中に位置づけられるようですが、リカール社の会長によると、生産は限定的で、フランスでは売らない、すべて海外マーケット用だということのようです。 |
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2003年のボルドー・ヴィネクスポでは、オーストラリア勢は大変な目にあったのをご存知ですか?「第3ホール事件」として知られるものですが、エアコンが効かなかったのです。その為、2005年のヴィネクスポには、南ア、NZ勢も豪州勢に同調して出展しませんでした。 そこでヴィネクスポは、豪州のワイン組織であるAWBC(Australian Wine and Brandy Corporation )に対して20%のディスカウントを提示して招聘したというものです。1週間以内に返答をするようです。同様に、南ア、NZに対しても呼びかけたものの、こちらはかなり渋り気味とか。「言葉の壁が大きい。ロンドンの国際ワイン・スピリッツ・フェアのほうがよい」というのが最も大きな理由です。 ヴィネクスポは、60%がフランス勢で占めるというワインショー。2007年6月17日〜21日の日程です。 ちなみに、風水的見地から判断すると、日本から欧州は北西方位(西ではありません)、来年は北西には三碧木星があります。亥年ですので、歳破は外れています。6月は、北西には八白土星がありますから、基本的には九紫火星、六白金星、七赤金星生まれの人はボルドーに旅行するというのはOKですね(ただし生まれ月は考えてないです)。自分がどんな星のもとにあるかということに興味がある方は、風水の本を見てくださいね。以上、いい加減ではないつもりですが間違っていたら教えてください。 「ワインと風水」というテーマも面白いですよね。ビオディナミのようにちょっと怪しいのがいいかも・・・。
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いくつかのソースで紹介していたものです。評論家&テイスターのマーチン・イサークが、最近の「受賞メダル」について評論しているものでした。 いわく「まったく誰がこれで恩恵を受けているかといえば、ワイナリーに違いない。売れ残りの在庫処分を可能する手段がこれだよね、まったく。2006年のインターナショナル・ワイン・チャレンジには、9081のエントリーがあって、5792が受賞した。そしてデカンター・アウォードには6300のエントリーがあって、3645が受賞した。消費者がこんな受賞ワインを買ったってなんの得にもならないよね」 とイギリス人らしい歯に衣着せぬいい方です。確かに多いですね。彼が言っているのは、「銅賞」ワインまで含めてということです。現実には「トロフィー」は、カテゴリー別にはひとつのワインしか選ばれないですし、「金賞」は10種類ぐらい、そして「銀賞」になると百種類ぐらいとなります。したがって、消費者としては、エントリー数、金賞、銀賞の数がいくらあったのかを知らねばならないということになります。 5、6年前までは豪州ワインは「新参者」ゆえにメダル受賞をアピールするということが言われましたが、ここまで新参者が増え、かつ「競技会」も増えると、きちんと整理をする必要があるでしょうね。しかし少なくとも「トロフィー」と「金賞」ぐらいはいいかもしれません。 |
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今年もボジョレーヌーヴォーをテースティングしました。昔は数十種類しか見かけなかったのに、ボジョレーヌーヴォーの数が増えていて、全部をテースティングすることはできませんが、まあその必然性もないでしょう。味わいは、昨年のものと比較するとずいぶんと異なり、割りに飲みやすい内容でした。昨年は渋くて渋くて飲めたものではなかったのに、確か「今世紀最高のボジョレーヌーヴォー」というキャッチコピーがついていました。ボジョレーらしからぬ熟成を期待できるようなワインで確かに「いいワイン」でしたが、今年は、酸味は結構しっかりとしているものの、酒質はミディアム程度が多く、ボジョレーらしくてよかったように思います。 ラベルは、どのワインも派手になり、正直ラベルで区別をするのは難しくなりました。ここで質素なラベルに戻るというのも目立つかもしれません。ジャドは、いつものラベルでそっけないですが。ジミー大西画伯の絵画が、2003年にはデュブッフ、そして2005年にはビショのラベルに採用されていましたが、今年はなかったのでしょうか? フレーバーは当然といえば当然ですが、一様にボジョレー・ヌーヴォー香。それはバナナだったり、イチゴキャンデーだったり、「ゆで小豆」だったり、カメムシだったりとそのようなものがあったりなかったり。その中でも、それぞれ一言で特筆すべき特徴として取り上げてみました―1) 赤果実がはっきりと出ているような繊細さをもつ、2)口当たりに2) 甘みが感じられる、3)骨格がしっかりしている、4)しぶーい。3) 大まかな印象をリストにしてみました。最後のチェックマークは、4) 特に今飲んで飲みやすいワインです(決してダメという意味ではありません)。 酸味 渋み 果実感 ボディ
評価 モメサン・ヴィラージュ 5 3 5 3 すっぱい モメサン・シャトー・モンメラ
5 3 3 3 がぶがぶ
デュブッフ・ヴィラージュ 4 3 5 4 フルーティ ○ デュブッフ 3 2 3 3 軽やか、シンプル ジャド・ヴィラージュ
5 3 3 5 繊細
ラピエール
4 2 4 3 個性的 ○ ドミニク・ローラン 5 3 3 3 すっぱい
ピロン 4 5 4 5 シブー、待て
パトリアシュ
4 4 4 3 バランス
ブシャール・エイネ
4 3 3 3 軽やか
ブシャール・エイネ・ヴィラージュ 4 4 2 4 がっしり、凝縮 ピエール・アンドレ
4 4 4 3 バランス
ピエール・アンドレ・ヴィラージュ
5 4 4 4 エレガント ○ ラブレロワ
5 3 3 3 すっぱい
ビショ 5 4 3 3 バランス
ちょっと雑談を・・・
美食家で、「美味礼賛」を著したブリヤ・サヴァランという人がいますが・・・この人は1755年から1826年まで生きたとされます。かのサヴァラン氏は、ナポレオンの絶頂期と時代的には重なりますが、絵画で言うと新古典主義のダヴィッド、ロマン主義のレンブラントがいた時代、音楽で言うとモーツアルトが、今年生誕250年ですから1756年生まれ、ベートーベンが死んだのが1827年という感じですか。ついでに日本で言うと日本では11代将軍徳川家斉が、松平定信を老中に登用して寛政の改革を行った時代にあたります。
サヴァランは、ワインについて、次のように書いています。 「ブルゴーニュは、人々に妙な考えを抱かせるボルドーは、人々にボルドーワインを語らせるシャンパーニュは、人々が仕える存在である」
なかなか素晴らしい名文句ではないですか。いまだに「美食礼賛」が読まれ続けるわけですよ。
「妙な考え」というのはワインを越えた「あやしい妄想」でしょう。素晴らしいブルゴーニュを飲むと、その妄想に浸る自分がいるのに気がつくことがあります。「このワインの風呂に入って、そのままおぼれて死ぬのはどうだろうか・・・」あー、危険な飲み物だ!ボルドーが好きになると確かにどこそこの「シャトーなんとか」のことばっかり話します。あのシャトーはうまいの、どうだのと−ワインを勉強しはじめた時はみんなそうです。今では、話題に上るのは、ミシェル・ロランがコンサルタントをしているシャトーはどこだ・・・という話。そしてシャンパーニュは、残念ながら、そこまで高級なシャンパンは、最近XXXXが発表したウルトラ高級シャンパン、ということになるのでしょう。しかし当時は貴族や高級官僚の飲み物とされたことから、人々が「仕える」ということになるのでしょう。
「ボジョレー・ヌーヴォーは、人々に流行にひれ伏していることを悟らせる」 「ボジョレー・ヌーヴォーは、人々に楽しみは肉体的な味覚に勝ることを悟らせる」 「ボジョレー・ヌーヴォーは、人々にヌーヴォーを語らせる」(ボルドーと同じじゃないか!) 「ボジョレー・ヌーヴォーは、人々が仕える存在である」(シャンパンと同じじゃないか!) |
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