Topics(2000年3月)

ワイン気違いの症状(updated 3/26/00)

wineloverspage.comよりワイン気違いと思われる症状をご紹介しましょう。

●ミルクを飲む時もスワーリングをして匂いを嗅ぐ
●飲んだワイン全てにコメントを書き残す
●ワインについて「おいしいかまずい」かだけでなく、その理由を述べたがる
●メニューを手にする前にワインリストを見る
●食事よりも高いワインを注文する
●ソムリエとデカンタのやり方について話をする
●ワイン雑誌を講読している
●ワイン雑誌で点数の高いワインをいつも買うようにしている
●ワイン雑誌で点数の高いワインは絶対買わないようにしている
●温度調節のできるセラーを買っている
●すでに自分のセラーは小さすぎると思っている
●ガラス食器の中でワイングラスの類が一番多い
●プイ・フュメとプイ・フッセの違いがわかる
●プイ・フュメとプイ・フッセの違いにこだわる
●プイ・フュメとプイ・フッセをちゃんとスペルできる
●家にある地理に関する本はワイン・アトラスだけだ
●入浴の時にワイン雑誌を読む
●コルクの栓抜きに1ケースのワインが買えるほどの金をかけている
●短縮ダイアルにワインショップが入っている
●インターネットでワイン・フォーラムに参加している
●ワイン・フォーラムで知り合った人と食事をする

などなど・・・。このホームページを見ている人は間違いなくワイン気違いの一員でしょうね。 

ワインと喘息(updated 3/26/00)

ワインは健康にいい、という説は定説となりつつありますが、一方で喘息患者にはあまりよくないようです。オーストラリアの研究誌「Journal of Allergy and Clinical Immunology」の2000年3月号に報告されたという記事がありました。

アルコールと喘息の関係を調査した結果、366人の喘息患者にアンケート調査した結果、156人に咳、鼻詰まり、かゆみなどの症状が認められたということです。しかもアルコールの中でもワインがもっとも喘息を引き起こしやすい飲み物だそうです。139人が赤ワインに反応し、95人が白ワインに、46人がシャンパンに、42人が酒精強化ワインに反応したという結果が出ています。一方、ビールには46人、スピリッツ(ブランデーやウィスキー、ウォッカなど)には21人となっています。ワインになぜ反応が強いのかという理由はわかっていませんが、ワインに添加する亜硫酸塩が関係しているのではないかという仮説もあるようです。(N)

オーガニック・ワイン(updated 3/26/00)

健康志向の一つで、オーガニック・ワインが結構市場でも目立つようになっていますが、ここでも何をもってオーガニックかという議論は絶えないようです。

混乱しやすいところでは、Organically grownとorganic wineです。「Organic Wine Guide」という本によると、Organically grownというのは、有機栽培で育てられたブドウで造られたワインで、カリフォルニアでは全畑の4%がこの基準に適合するだけです。このブドウを使ったとしてもワイン醸造の過程で二酸化硫黄などが添加されていればOrganic wineにはなりません。完全なOrganic wineを造っているところは少ないのですが、業界全体としては農薬や人工肥料を減らしていく傾向にあります。

オーガニックとつけば売れる、というのが最近の消費者行動ですが、ワインに関してはあまり関係ないようで、やはり消費者は品質を最優先で考えて購入しています。この分野で先行するFetzerは、Bonterraという名前のOrganically grownのワインを出していますが、売上げは前年度比で30%上昇したといいます。ただ、これはOrganically grownだから売れたというわけではなく、品質がよかったから消費者に認められたのだというのがワイナリーの言い分です。二酸化硫黄を添加するのはワインの品質を安定させるためです。全く二酸化硫黄を使わずに造ったワインは品質が不安定なため、若飲みできるワインしか向かないのではないでしょうか?偏見かもしれませんが。(N)

中国のワイン事情(updated 3/19/00)

3月13日のニューヨーク・タイムズからの記事です。中国らしい無茶苦茶ぶりに笑ってしまいますが、振りかえって日本でも似たような現象があることに愕然とします。

一時期、中国でステータスを示す飲み物といえばコニャックでしたが、最近は赤ワインがそれに取って代わってきているようです。しかし、飲み方がすさまじい。赤ワインをスプライト、白ワインをコカコーラなどの炭酸飲料で割って飲むのです。「うぇっ」と思うでしょうが、そうやって飲まなければ飲めないようなワインがほとんどだということです。中国人社会ではブランディをよくスプライトで割って飲みますが、これと同じような感覚なのでしょう。

中国にもブドウ畑があります。多くは共産主義国家となる以前のもので、作付け面積も大きくはありません。「ワインは健康にいい」という触れ込みで一気に消費量が拡大しましたが、国内生産はそれに追いつかず、スペインの安ワインなどを大量に輸入しました。96年、ワインの消費量は一気に96年3倍になりましたが、ブドウが足りず、スペイン、チリ、オーストラリアといった国々から大量に輸入されるようになり、国産ワインと銘打っていても中身は輸入物であるのが現実でした。ブドウ以外の、例えばリンゴジュースや穀類から造られたワインも出回り、ワインとして売られているわけですが、日本と違うところはその表示(たとえばキーウィ・ワインといった表示)もないのです。法律ではワインは果実酒で、ブドウを使うことが望ましいとされているだけなので、一応これは法律違反ではないようです。ただひどいものになると、着色した砂糖水にアルコールを加えただけでジュースも入っていないものもあるといいます。ラベルの表示もいい加減で、英語で「樫材のバケツに5年間保存したもの」というのですから笑えます。

96年から97年にかけて消費量が3倍になった一方、輸入量は6倍にもなり、ワインの投げ売りや海に流すなどの処分が起きました。特にフランスワインは、牛の血がワインに混ざっているということで多大な影響を受け、20年もののフランスワインが3ドル程度の値段で売られるというパニック状態となりました。牛の血は、昔はワインの清澄に使う地方もあったということですが、今では時代遅れの清澄方法で、それを取り入れている地方もごく限られたものとのこと。海に棄てられたワインもボトルにして130万本という多さです。

すでに輸入した分で3、4年分のストックがあります。これから暑い夏を何度となく冷房装置もない倉庫で過ごし、消費者のもとへ。しかしワインをスプライトで割って飲むのなら少々の劣化など全く気にはならないでしょう。

高級ワインを広めようとする人たちも存在しますが、なかなかビジネス的には難しいようです。記事の中でエピソードが紹介されています。Montrose Food and Wine Companyというアメリカの高級ワインの卸売り業者は、ある夜、ラフィットを一ケース注文を受けました。それをタクシーで届け、そのままパーティーに参加させてもらうことになったワイン商は、あまり品のよくない男たちと水商売の女性たちがスプライトで割り、スイカのスライスを浮かべて飲むのにつき合わされたのです。

自分の金で買ったものをどうしようとそれは個人の勝手という意見もあるでしょうが、それを見るワイン商の心境を思うといたたまれません。

一方で高級ワイン造りを行なうワイナリーもないことはないのです。80年代、フランスのGroup Pernod Ricardが万里の長城近くの村に畑を買い、シャルドネとカベルネを植え、フランスの基準に従ったワイン造りを行なっており、Dragon Sealというラベルで売っています。しかし中国社会全体がこういう状態なので、おのずと苦戦を強いられ、価格は下げつづけているそうです。

2、3年前、ボルドーの一級などの高級ワインが急速に値上がりした時、その背景に中国人投機家の存在がいわれていました。ワインを投資の対象にすることについて眉をひそめる人もワイン好きには多いのですが、スプライトで割って飲むぐらいなら先物で投資していてくれたほうがずっとありがたいと思うのは私だけでしょうか。(N)

 

アメリカのメーリングリストのローミング(updated 3/19/00)

アメリカでワイン関係のメーリングリスト(ML)といえば、ロビン・ガーのサイトhttp://www.wineloverspage.com/が有名です。一日あたりものすごい量の書き込みで、たまにホストのロビンもコメントをしているのですが、全部読んでいるのでしょうか?現在ケンタッキー在住でワインジャーナリストですから可能なのでしょう。ローミングとはROMingのことです。

ちなみにこのバリックヴィルには登録はありますが、書き込みはほとんどないという非常にシャイな人々の集まったMLです。ホスト自身がそうだから仕方ないかもしれませんが、、、今日は、傍観者的な興味で、ロビン・ガーMLの内容を少し紹介しようと思います。

3月16日頃に経済紙に「ボルドーの輸出ダウン」の記事があり、それに関する一連のやり取りを見てみましょう。

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Bさん) ボルドーからの輸出がアメリカ向けで12%、カナダ向けで9%下がったという記事を読んだけど。実感はある?買うのは控えるようになった?とすればなぜ?

W1さん) ボルドーはマーケティングの失敗でしょう。カリフォルニアでは30ドル程度では買いたいワインがないけど、ボルドーは30ドルぐらいの値段でQPR(Quality - Price Ratio)の高いワイン(値段の割に品質のいいワイン)が多いのに。山ほどある。このレンジではカリフォルニアワインは樽がきついか、平坦なワインだ。

Aさん) 私は1995年のポンテカネとソシアンド・マレ以降ボルドーは買うのを止めました。(今市場に出ている)90年代のワインは、80年代のワインに比較すると、多分2つぐらいしかいい年代のワインはないし、たいしてよくもない年代のワインでも80年代の非常によく出来た年のワインの50%アップとか、2倍の値段を付けているワインもあるではないですか。買いますか?

Rさん) ボルドーの中でQPRの高いワインは確かに多い。プレミアクラスのワインが高くなったということでしょう。

Aさん) その通りです。カリフォルニアのワインも高くなっていますが、カリフォルニアワインの品質は年毎にさほどバラツキがないでしょう?しかしボルドーときたら・・・。最近シャトータルボーの96年が80ドルで売られているのを見ました。約4倍だと思いますよ。10年前に比較しますとね。

Rさん) それでしたら、モンテリーナのフューチャーで60ドルの方がいいですね。

Bさん) ピション・ラランド、ピション・バロン、パプ・クレマンなどはカリフォルニアのカベルネに比較するとまだバーゲンではないでしょうか?

Lさん) ピション・ラランドについては、最近の年代のもので最近150ドルで「バーゲン」の値札がついてましたが、、、

Bさん) 150ドルだと買いません。60ドルの値段でという意味でいいました。この値段であれば、カリフォルニアの「カルト・ワイン」よりはいいのでは?

W2さん) まさか「カルト・ワイン」とは比較しないでください。市場からかけ離れているではないですか。

Bさん) 最近はモンテリーナとか、インシグニアとかもカルトではないですか。

Rさん) 最近なんでもかんでもカルトらしいですが、オーパス、アロウホ、ハーラン、ベリンジャーなんかのフューチャーは125ドル程度。これと比較すると、メドックの1級のフューチャーはまだ120ドルから150ドル程度ですから、こちらを買いますよ。

Cさん) よくわかりました。

Tさん) 一体全体皆さんは値段をチェックしているのでしょうか?私は安いほうを買います。それだけです。

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といった感じで進んでいました。皆さん自分が何を議論しているかが判らなくなってきたという感じでいいですね。最後に締めくくる人がいたのも面白いです。「カルト・ワイン」とは、狂信的なワイン愛好家にしか買えないような値段のついたワインという意味です。

ホストのロビンは、たまにコメントを入れることがあります。内容としてはメッセージに対するコメントもあるのですが、あとは名前をフルネームで名乗らない場合とか、誹謗・中傷に取れる内容については厳しく非難もします。ですからこのMLにいる人々は安心して自分の意見を言えるのです。

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ボルドーの輸出低下に関しては、アメリカ側から見れば、要するに値段が上がってきた為です。そしてそれは要因としては大きく2つあって、1)アジアが値段を釣り上げてきた、2)アメリカの好景気でインフレになってきた、為です。私が知る限りは、ボルドーの値段はアメリカがもっとも安いんですがね。とにかくボルドーは日本でも値崩れ気味、アメリカでも値段は下がってくるでしょう。

1999年の日本へのボルドーの流入は、1998年に比較して55%ダウン、台湾に至っては84%ダウン、香港は49%ダウンでした。ボルドーワインは日本でももっと下がるかも知れません。そして、先日お伝えしたピアース病のせいでカリフォルニアワインはもっと上がるかもしれません。ボルドーとカリフォルニアワインとの値段はかい離してくる!?(H)

デカンターのマン・オブ・ザ・イヤー(updated 3/19/00)

デカンター誌は、今年のマン・オブ・ザ・イヤーとしてカリフォルニア、リッジ・ワイナリーのワインメーカーである、ポール・ドレイパーを選びました。アメリカ人としては3人目です(他はロバート・モンダヴィとアンドレ・チェリチェフ)。リッジはMonte Belloというカベルネとリットン・スプリングスというジンファンデルが有名で、特にまともなワイン用品種と認められていなかったジンファンデルですばらしいワインを造りつづけているという功績があります(ただ本人はカベルネが好きだそうですが)。

彼は国際派で、リッジのワインメーカーになるまでフランス、イタリア、チリなどを転々としていたそうです。ワインが好きで友人などもワイン関係者が多かったにも関わらず、実際にワイン造りをおこなったのはチリにいる時です。学者肌ですが、化学には弱く(本人いわく)、イタリアでの経験からもワイン醸造にテクノロジーは必要ないと確信して29歳でこの世界に飛び込み、現在は63歳です。まだまだ若く、90歳ぐらいまでは続けたいということです。

リッジは1987年に大塚製薬の会長が個人的に買い取り、現在も彼の所有です。いいワインを造るための金は出すけど口は出さない、という姿勢によって、ますますいいワインの品質が向上したという評価を得ています。(N)

Umami (1)(2) (updated 3/19/00)

いきなりUMAMIと書きますと、何のことか判らないとおっしゃるかもしれませんが、「旨み(うまみ)」のことです。この「うまみ」という言葉は、実は既に世界の共通語になっています。なぜかというと、これが「酸味」、「甘み」、「しょっぱさ」、「苦み」という味の4大要素に次ぐ5番目の味の要素として、あるいは最も重要な要素として注目を集めています。これまで研究されてきた結果、舌の上に「うまみ」だけに反応する「味蕾(みらい)」があることが判ったからです。簡単に言えば、「美味しい!」と感じる成分だそうです。

グルタミン酸、正確にはグルタミン酸1ナトリウム(monosodium glutamate=MSG)という物質は「味の素」の原料です。頭痛を起こす、あるいは健康に悪いということで日本ではまだまだ偏見がまかり通っていますが、現在は問題ないということになっています。1995年に危険性はないということでアメリカ政府は発表したのです。そして今では、病気治療に使うための研究が行なわれるほどになっているのです。一旦病気で失った味蕾を刺激するために、あるいは何らかの理由で食欲がなくなった時に、食欲を回復させるために活用できないかという研究が進んできています。「うまみ」の研究も含めて、これらの研究はアメリカのマイアミ大学が進んでいます。

いろいろの文献からの内容の紹介をしていく前に、そう言えばと思い出すことは皆さんはありませんか?「こんぷ」「たくあん」「かつお節」「きのこ」「お茶」・・・この辺りはワインのフレーバーにあります。味そのものには匂いはついていませんが、しかし「うまみ」とこれらのフレーバーは、同じ成分から発しているかも知れません。皆さん、これまでのワインのテイスティングの要素に「うまみ」を付け加えてみてはどうでしょう。

「グルタミン酸1ナトリウム」(MSG=一般的にはグルタミン酸)は、アメリカ政府(FDA)が1995年に安全だと発表しましたが、最近では用途研究、あるいはその論議が盛んに行なわれるようになってきています。

なぜかというと、MSG(グルタミン酸1ナトリウム)の効果に注目されているのです。その効果とは、まさに「うまみ」による「かっぱえびせん効果」ともいえる食欲増進です。(ちなみに「うまみ」とタイプして変換しますと「甘み」という言葉も出てきます。ただし広辞苑では「うまみ」は「旨み」です。いろいろなところに脱線してしまいます。申し訳ありません。)

プラス面とマイナス面の両方から研究が進んでいます。大病を患ったりする場合、あるいは高齢になってくると食欲が落ちます。この食欲が落ちるということは栄養バランスが悪くなるということになるので、病人にとってはよくないわけです。栄養が足りないのであれば栄養剤を取ればよいということを考えがちですが、一般的に栄養は自然食品から摂取するのがベストなわけで、ましてただでさえ栄養バランスが崩れがちな人々に対して急激なやり方は好ましくないはず。ということで、MSGを使って食欲を増進することが出来ればそれにこしたことがないというわけです。

もう一方のマイナス面ですが、FDAが「OK」を出しても、添加物としてのMSGが完全に安全かということに関しては、まだ十分に証明されているとは言えないという説があります。かつて「味の素は毒」といわれた頃には、中華料理を食した後には頭痛がするとか、あるいは死亡するとまで言われていたわけで、この辺りの証明は完全ではないのです。つまり「有罪ではない」ということで「OK」となっている事実があります。そこで、こちらの方面のリサーチが進んでいて、「かっぱえびせん効果」を狙って添加物として大量のMSGを使うことに対して問題を投げかけているグループもあります。「かっぱえびせん効果」というのは、要するに神経を麻痺させるのではないかというものです。

「かっぱえびせん効果」というのは「やめられないとまらない」という効果です。昔は良くコマーシャルをやってましたよね。(H)

 

新たな世界品種−テンプラニーリョ (updated 3/12/00)

3月7日のワイン・トゥデイを参考にお伝えします。

テンプラニーリョは、スペインでもっとも広く栽培されている黒ブドウ品種です。世界的に見た栽培面積でいうと135,000ヘクタールで、シャルドネより広いのですが、生産量としては全ブドウ品種の内で7番目か、8番目かともいわれます。栽培面積が世界一で生産量が7番目というはどういう事かといいますと、スペインでは木々の間隔を広く取るということと、オリーブなども一緒に栽培しているためというのが一般論になっています。そのテンプラニーリョが隆盛してきつつあるという話です。

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このブドウは、早目に収穫してワインにすれば、ヌーヴォーのようなワインに仕上がるし、フルーティなもの、モダンな線の太いワイン、そして優雅なリザーブと多様なワインを造ることが出来ます。典型的なリオハのリザーブは、アメリカンオークで長時間熟成し、柔らかく、香ばしく、ベリーの香りとバニラ香が印象的なワインです。

1980年代にテンプラニーリョを国際舞台に押し上げることになったのは、ワインビジネスを始める前は機械工だったアレハンドロ・フェルナンデスの「ペスケラ」でした。そのさくらんぼとスパイスの香りが注目を浴びることになったといいます。そしてテンプラニーリョと同じように有名になったのが、リベラ・デル・ドゥエロという名でした。「どうしてカベルネを使いたいと思わないかって?すでにベストのブドウを使ってるじゃないか」とはフェルナンデスの言葉です。

1990年代に入って、法規制はいろいろとありましたが、スペインの中心部と東部でテンプラニーリョの植樹が進みました。急速にテンプラニーリョが人気を獲得してきている背景には、バルクワイン生産用にも、高品質ワイン生産用にも両方に利用できるということが判ってきたためです。テンプラニーリョに弱点があるとすれば、酸味が低いということですが、その為にリオハでは長年ブレンドしてきています。ライバルとなってきたリベラ・デル・ドゥエロでも、大陸性の気候が更に厳しく(つまり温度差が大きい)、より深い味わいとなるといわれて、単独で使用されることもありましたが、現在はブレンドが多くなっています。ブレンドはカベルネ・ソーヴィニョンやメルローであったり、マズエロ(カリニャン)、ガルナッチャ(グルナッシュ)、グラシアーノなどが使われます。

現在は、チリ、アルゼンチン、アメリカなどでも栽培されるようになっているテンプラニーリョですが、スペインでのひとつの心配は「テンプラニーリョ以外は栽培したがらない」傾向があるということです。スペイン中でテンプラニーリョしか栽培されなくなるリスクさえあります。そして海外からの注目を浴びるようになった結果として、これまで以上に果実味を強調するスタイルになってきています。ワインスタイルのグローバリゼーションの結果としてカベルネ、メルロー、シャルドネがどこでも栽培されるようになりました、そして今度はテンプラニーリョさえもそうなるのでしょうか。

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この記事を重要だと思った点は、「ワインスタイルのグローバリゼーション」という言葉です。スペインの批評家の言葉のようですが、考えてみると世界中のワイン愛好家は、パーカーのレーティングだの、タンザーのレーティングだの、スペクテーターのレーティングだのを参考にしてワインを買う傾向にあります。完璧にワインに求めるテイストがグローバル化してきています。もちろん個人の趣味は一人ひとり異なりますし、パーカーが低い点をつけたワインだけを買うというあまのじゃくもいるでしょうが、それにしてもです。ボトルという入れ物に入ったために、流通が容易になり、そしてインターネットでどこにどのワインがあるというのが判り、そしてこれが重要なのですが、どのワインの「味が良い」ということまで判るようになりました。「味」を測る物差しが全世界で共有され、そして世界中で同じように「同じ味を楽しむ」ことが出来るようになりました。素晴らしい!!!!といいたいところですが、「テイストのグローバリゼーション」はカベルネ・ソーヴィニョンだけとか、シャルドネだけを植えるような傾向を生んでしまったわけです。世界中で、同じブドウで出来た同じスタイルのワインを飲めたところで何が面白いのでしょう?ワインのレーティングに盲目的に追従するのはやめたいものです。(H)

 

恐ろしいペストのはなし (updated 3/12/00)

といってももちろんワイン、ブドウの樹に関してです。カリフォルニアで流行の兆しがあるものです。一難(フィロキセラ)去ってまた一難として恐れられています。これまで発表されているものをまとめています。

「ピアース病」(PD)というブドウの木につく病気が流行ってきています。この病気を引き起こすバクテリアの学名はシレッラ・ファスタディオーソ(XF)といいますが、シャープシューターというヨコバエの一種が媒介しているようです。1880年代に最初にカリフォルニアで見つかって、当時40,000エーカー(約17000ha)の土地がだめになったといいます。カリフォルニアへの移住が始まったのが1850年頃ですので、その30年後のブドウの木々が十分に成長するかどうかという頃に、襲ったことになります。

それ以降は、1937年にサン・ホアキンで大きな被害にあったという報告があるだけで、セントラル・コーストや北カリフォルニアの一部でのみ、わずかに見られる症状でした。現在につながっている被害の拡大は1990年代の中盤からのようです。すでにロス・アンゼルス南のテメキューラAVAでは3000エーカーが被害を受けています。そしてサンタ・クルズのボニー・ドゥーン、そしてデヴィッド・ブルースなどはすべての畑をつぶされてしまいました。

病気の症状

このXFは樹液管を動き回り、根からの水分や栄養素の搬送をブロックしてしまいます。植物の防衛メカニズムでもあるチロシン(アミノ酸を旺盛する)や粘着性分の生成によって、水分の搬送がますます難しくなるのです。そして水分不足によって、葉っぱの漂白現象が起きて内部から徐々に細胞が壊死してきます。症状は感染した部分から茎の先端へ向かって急速に広がってきます。乾燥してくるにつれて葉柄の部分は茎についたまま葉の部分は落ちてきます。感染した茎につく果実は、シーズン半ばにしてばらつきが出始め、果実がしぼんできます。翌年になると新梢の展開は見られず、そして次の年にはブドウの木は死滅します。

シャープシューターは、鋭い針状の口で、感染した木から樹液を吸い取る過程でXFによって汚染されます。シャープシューターは自分の重さの何倍もの樹液を必要としますので、次々に木々の間を飛びまわり、感染していない木々に対してもXFを移していく事になるのです。いろいろ種類の木々に感染するのですが、病気として発症するのはブドウ、アーモンド、アルファルファなどわずかです。

青緑シャープシューター

青緑シャープシューターは、河岸に生息しています。栄養の摂取と生殖に最適だからです。シャープシューターが寄生しているほとんどの植物はXFに感染しています。そしてPDにやられているブドウ畑は、河岸に近いということが指摘できます。そこでPD対策としては、河岸の植物生態にも及んでいます。河岸から100mも離れていれば、青緑シャープシューターが媒介している病気はかなり防ぐことが出来るといいます。ですがもし、畑ごと移動するというのが非現実的であれば、非土着の寄生植物を土着の非寄生植物に植え替えることで、ブドウ畑のなかに進入するXFに汚染された成虫の数を減らすことが出来ます。ナパのコーン・クリーク・ワイナリー、ナパ・リバー・ワイナリー、マヤケイマス・クリークで成功しました。

冬越えする青緑シャープシューターは春先に卵を植え付けて、7月に死にます。シャープシューターは木々の柔らかい部分に食いついて樹液を吸いますが、バクテリアの性質として、その部分から木の先端にかけてXFは広がっていきます。従って、もし新たに感染したものでしたら、冬の間の通常の剪定で相当程度は切り落とすことになり、症状が悪化するのを止めることがができるのも事実です。事実青緑シャープシューターはそんなに大きな問題ではありません。

新たな脅威−ガラス羽シャープシューター

ガラス羽シャープシューターが問題です。ブドウ畑に入り込み2世代にわたる卵を毎年産んでいくのです。成虫は約1.5センチの大きさで、文字どおり透明な羽を持っています。1989年にカリフォルニア州で発見されて以来、オレンジ畑を中心に急速に生息数が増えてきたと考えられています。南に発祥して北方に広がってきています。

この虫が問題なところは、硬質化した枝の部分にも吸い付くということです。従って、冬季の通常の剪定では被害を食い止めることが出来ないのです。先にありました様に、テメキューラ地区ではこの虫のために急激にPDの被害が広がったのです。テメキューラワイン協会のロベルト・ポンティによれば、1997年には3本のブドウがだめになり、1998年には100本、そして1999年には全部の畑が駄目になるというスピードだそうです。そして70種類もの植物を食い荒らすものなのです。ブドウのみならず、木なり果実でその農業を支えてきたカリフォルニアに大きな脅威となっています。

対策

70000エーカーのブドウ栽培地をもつカリフォルニアのワイン産業は、このガラス羽シャープシューターとPDに対して、大急ぎで大掛かりな対策を打ち出そうとしています。カリフォルニア大学は10万部の「ガラス羽シャープシューターに注意」のガイドブックを作成してブドウ畑のオーナーに配布しました。ナパでは、南部から運ばれてくるブドウに対してチェックするようにしています。そして苗床業者でもシャープシューターの卵を抱え込まない様に厳しくチェックするようになりました。

現在North Coast Pierce’s Disease Task Force (NCPDTF)をはじめとして、ワイン業界関係者が集まって数多くの対策組織ができ、PDに対しての対策を研究しています。そして即効薬的には、3通りの対策が効果があるだろうと考えられています。まず、ブドウ畑内の植物生態系のマネジメントをおこなうこと、次に注意深く殺虫剤を散布してシャープシューターの数をコントロールすること、次に感染した木々を注意深く切り落とすことです。その他にも、長期的対策、短期的対策入り交じって、例えば遺伝子操作によってXFに強いブドウの木にするということ、新たな殺虫剤を開発すること、シャープシューターの天敵を探すこと、特定の栄養分によってXFに対しての抵抗力を向上させることが出来るかどうかを検討することなどが、UCデイヴィス、UCバークレイその他の専門家チームで個別に研究が進められています。

1999年末にはカリフォルニア州政府も、独自の対策チームを作り、2百万ドルを越える助成金をPD対策に割り当てました。そして連邦政府も10万ドルの資金援助を決めました。被害が北方に広がるにつれて、これまでのPDへの取り組み、あるいはフィロキセラへの取り組み以上に、ガラス羽シャープシューターを媒介にしたPDへの対策には真剣になってきています。UCリバーサイドのレダック教授、あそしてUCバークレイのパーセル教授は、口を揃えて「カリフォルニアワイン産業の歴史の中で最大の脅威」と述べています。(H)

2000年南半球の収穫の情報 (updated 3/12/00)

チリ、アルゼンチン、ニュージーランド、オーストラリアの情報がボチボチ出始めました。主に「ワイン・トゥデイ」の3月6日以降の情報です。

3月初旬現在シャルドネとメルローが収穫にすでに入っています。アルゼンチンはエルニーニョの影響のあった1998年と同様に雨がかなり降ったようです。メンドーサ州が最大の産地です(全アルゼンチンの3分の2はこの州から)が、雨も多く、雹(ひょう)が降ったりして、被害も出たようです。メルローとマルベックは3月中ぐらいで終了し、カベルネは4月になってから収穫が開始されるようです。これは例年に比較して約2週間遅いスケジュールです。これから温度が上がってくれれば助かるとのこと。

サウスオーストラリアのマクラーレンヴェール(バロッサから近い)では、白ブドウは3月に入るころには収穫をほぼ終えたようです。シラーズの収穫は3月上旬にスタートし、カベルネはその後になり、グルナッシュだけが4月に収穫予定とのこと。白ブドウはフレーバーと酸のバランスはよく、ソーヴィニョン・ブランが素晴らしく、そしてシャルドネ、リースリングは非常に良い出来とのこと。

チリでは、黒ブドウの収穫のシーズンに入ろうとしているところです。メルローは、もう十分に見えて、栽培農家では収穫したがっている様ですが、カリテラのワインメーカーはもう少しと考えているようです。今年はいい雨がふったとの理解をしていて、良いブドウが出来るだろうとロス・ヴァスコスでは予想しています。すでに収穫を終えつつあるシャルドネとソーヴィニョン・ブランについては良いバランスと判断しています。全体的には今年は例年より遅めの収穫になりそうです。カベルネは3月下旬から4月に入るだろうとのこと。

ニュージーランドのマールボロ地区では、ソーヴィニョン・ブランは昨年より30%程度生産量が落ちると予想しています。理由は生育期に温度が上がらなかったことと、雨がちであったため、結果としてブドウの状態が良くないということと、早期熟成によるブドウの落下です。収穫そのものも10日ほど遅れたそうですが、ニュージーランドワインを有名にしたソーヴィニョン・ブランがもっともひどい状況といいます。ブドウ畑の面積は随分拡張しつづけているということは、このマイナス面を補ってくれます。他のブドウについては、通常レベルから高目の生産量になるようですが、雨のためシャルドネがボトリティスにある程度やられました。(H)

「アローヨ・グランデ」あらたな銘酒産地(updated 3/5/00)

聞いたことがありますか?アローヨ・グランデ。約12名のソムリエやオーナー・ソムリエといった人にこれを聞いて「カリフォルニアのAVAのひとつですね」と答えたのはワインバー、シノワの後藤店主だけでした。さすがと思ってしまいました…。

アローヨ・グランデは、多分、今後2〜3年のうちにカリフォルニアの銘酒の産地として、シャルドネそしてピノ・ノワールで日本で知られることになる産地です。これまでカリフォルニアでピノ・ノワールの高級ワインと言うと、かならずナパのカーネロス、そしてソノマのヒルズバーグでした。そしてたまにセントラルコーストだったわけです。アローヨ・グランデは、サウス・セントラル・コースト地区の中の、さらにサン・ルイ・オビスポという「ナパ」のようなAVAに匹敵するような大きなAVAの中にある、小さな一画ということになります。

実はすでに「タリーTalley」が入ってきています(ジンファンデルで有名な「ターリーTurley」ではないので要注意)。このタリー・ワイナリーは、ローズマリー畑、リンカン畑、オリヴァー畑と持っています。実は、カレラのセントラル・コーストのワインには、ここのブドウが使われています。そして、オー・ボン・クリマ(ABCと略します)のワインにも使われているのです。そしてABCではさらに、タリーが持っている畑であるローズマリーからブドウを購入して、「ローズマリー・ピノ・ノワール」の生産をはじめました。そしてABCでは、これを熟成型のワインと位置付けています。

どうですか?見つけたら是非買ってみてください。キスラーやウィリアムズ・セリェムのようになかなか手に入らないワインになるかもしれません。ワインとしての品質は、私が判断する限り、素晴らしいです。(H)

ブレンド流行り (updated 3/5/00)

ひと頃は、アメリカでは消費者いわかりやすいという理由からか、バラエタル・ワイン(Varietal wine) ばかりでしたが、最近では各ワイナリーやワインメーカーの個性を強調するという方向で、盛んにブレンドものが作られています。そしてこれをボルドータイプだと言って売っているのですが、もう一つの理由にはブドウ品種の有効利用という側面も持っています。あまり名前の知られていない品種のブドウをいくつかブレンドしてオリジナルのものを作ったり、品種ごとの欠点を補うためにブレンドしたりします。昨年、ワイン・スペクテーターのワイン・オブ・ザ・イヤーになったシャトー・セント・ジーンのサンク・セパージュもその名が示す通り(フランス語で5品種という意味)、5つの品種のブレンドです。

すでに様々なブレンドものが出回っていて、ちょっとぐらいのブレンドものでは驚かないのですが、ブルゴーニュ派の私には、ジンファンデルとピノ・ノワールのブレンドはやはり許せません。でも確かにそうでもしなくてはならない理由もわかります。ピノ・ノワールだけでまともなワインを造ることはとても難しいのです。

オレゴン州ウィラメットバレーのローレル・リッジというワイナリーが造ったジノタージュ(Zinotage)というワインは、ピノ・ノワールが64%、ジンファンデルが36%のブレンドされているそうです。ワインメーカーは仏ローヌ地方出身のフランス人で、出来の悪いピノ・ノワールを蘇らせるための方法としてジンファンデルをブレンドしたとのこと。本人も「お遊び」感覚で楽しんでください、と言っています。7ドル程度で売られているので確かに試してみる価値はあるかもしれません(www.evineyard.comというオレゴンのワインを多く扱うサイトで買えます)。(N)

2000年版ミシェラン・ガイド (updated 3/5/00)

ご存知の通り、ミシェランガイドで星を獲得することはレストランの評判や客入りに大いに関係しますが、24日付けのワイン・ツディでは、29日に発表される予定の2000年度版のミシェラン・ガイドの情報がリークしていたことが報じられています。実際に29日の発表がどうだったかは確認できていませんが、このニュースによるとワイナリーが経営するレストラン3つが新たに星を獲得しました。

Chateau Cordeillan-Bages:(星1つから星2つに昇格): メドック地区ポイヤックにあるワイナリーです。ここは世界的な保険会社AXAの所有するワイナリーで、ランシュ・バージュのジャン・ミッシエル・カーズが社長をしているそうです。ホテル、レストラン、畑が一体となった複合施設です。

Grand Barrai(星1つ):上記のコルディラン・バージュが左岸にあるのに対し、メドックの右岸にあるワイナリーが経営するホテルのレストランです。周りは畑ですが、1956年に畑とワイナリーは別所有となりました。

Chateau Smith-Haut-Lafitte(星1つ):ここは昨年6月にできたばかりのホテルとスパ・リゾートの複合施設のレストランです。ここのシェフであるBanyol氏は、以前2つ星のレストランでシェフをつとめていた人物です。

最近の傾向としては伝統的な重たいフランス料理から、ヘルシーで旬の素材を使ったやや軽めの料理を出すレストランが高く評価されるようになっているようで、3店ともそうなのですが、その中でCh. Cordeillan-Bagesでは比較的伝統的な料理も出しています。(N)

アメリカの遅れた州法 (updated 3/5/00)

2月6日付けのトピックで、アメリカではワインの直販が議論になっていることを載せましたが、その続きものです。

卸業者がロビー活動を行なった結果、あちらこちらの州で、他州のワイナリーからのワインの直販が禁止されてきています。これに対応して、消費者団体、ワイン生産団体は、訴訟を起こしつつあります。その消費者団体の一つといってもよいでしょうが、"Free The Grapes!" というウェブサイト(www.freethegrapes.org) があります。ここの"Strange but true laws"「奇妙だが、現実に存在する州法」というページに、自由主義の国らしからぬ州法が載っていました。最初は笑えます。二度読むと不思議になります。三度読むと怒りが湧いてきます。そのつもりで読んでください。日本はといえば、反面教師にしてもらいたいと思います。2002年から酒類販売免許が自由化される予定であったところが雲行きが怪しくなってきているのですから。(H)

  • ニューヨーク州: 個人コレクターは、小売り販売免許を持っていない限り、他のコレクターに対してワインを販売することは出来ない。
  • フロリダ州: ワインは1ガロン以上の容器では販売してはならない。
  • ニューヨークとその他14州: 消費者は、食料雑貨店でワインを買ってはならない。
  • オクラホマ州: レイバーデー(勤労感謝の日のようなもの)、独立記念日、メモリアルデー(戦没者記念日)、サンクスギビグデー(感謝祭)、クリスマスにはワインを売ってはならない。
  • コロラド州: ハーフボトルは違法。
  • フロリダ州: 「日の当る州(フロリダのこと)」の住人に対して、州外からワインを販売する場合は、第3級の重罪として、ワイン販売者に対して3000ドルの罰金と禁固刑を科す。
  • ルイジアナ州: 年間60本までは、州外からの直売はOKとする。それ以上は罰金。
  • メリーランド州: 上記のフロリダ州と同等の法律をもつが、州外からの持ち込みは一月に2本までは無税とする。

フランスワインの輸出 (updated 3/5/00)

ブルムバーグ経済ニュースからです。フランスの1999年のワイン輸出は71億ドル、円に直すと約7500億円でした。エアバスが135機分だそうです。しかも8.1%の伸び(多分前年比で)だそうで、大変な数字だなあと改めて驚いています。シャンパンなどは35%も伸びたとのことです。例のミレニアムシャンパンというマーケティングの勝利でしょう。そして今年は21世紀シャンパンということでまた売れる・・・

・・・さて一本2000円の単価だとすると、約230万ケースが余分に海外に出た計算になりますが、どこにあったワインなのでしょう?国内に流通していたワインか、あるいは生産量が増えたのか?生産量が増えるとなると、ワインのことですので当然品質は落ちます。ちゃんとしたワインだったんでしょうか?ちょっと気になります・・・(H)