Topics&Columns (2004年6月14日)    

 

ジャパン・ワイン・コンペティション2004への意気込み

珍しく日本の話題からです。昨年第一回目が開かれたジャパン・ワイン・コンペティション。今年、第2回目が開催されることになりました。

そして、事務局の仲田さんから、その意気込みについて寄せられてきました。その内容をご紹介します。

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はじめまして。JAPAN WINE COMPETITION 2004 事務局山梨県庁の仲田です。
  • 明治初期から始まり、120年の歴史を持つ日本のワイン造り。…ですが、ワイン造りの本当のスタートは15年前だったとは、言い過ぎでしょうか? ある意味、120年の中で一番努力してきた…この15年の姿を、私は目のあたりにしてきました。

    1989年。勝沼の小さなワイナリーがカベルネ・ソーヴィニヨンを垣根式で植えました。これまでの栽培方法では、何をやっても満足できるワインができない。そんな思いからでした。これがだめなら、もうワイン屋をやめるしかない。

    私は思いました。このままでは、世界のワイン地図の中で日本がなくなってしまう…。いえ、地図に描かれる前に消滅してしまう。

    私のできることといえば、ぶどう畑の草取りくらい。10年間続けました。この間、ボルドーやナパにも行きました。正直なところ、畑をサポートする環境の違いにショックを受けました。

    ただ、いくつかのワイナリーには、人のせいにしない誠実さがありました。そしてその誠実さゆえ、日本のワインが何とかカタチをなし始め、昨年、初めての国産ワインコンクールが開催されるまでになりました。

    これは、ワインを造る人たちとワインを飲む人たちの…細々とした信頼関係の結果だと、私は思います。いずれは、国産ぶどうでいいワインができる…。その時を、夢見ながら待とうと。

    待ちました。そして、夢が少しずつ実現のものになってきました。今年は、2回目のコンクール。いったいどのようなワインが出てくるのでしょうか?

    国産ぶどう100%…日本ワインの実力! JAPAN WINE COMPETITION 2004審査会は7月26日〜28日(甲府市)で開催。

    8月29日(土)には、ワインファンが参加できる受賞ワイン公開テイスティングが行われます。また、さまざまな飲食店・レストランさんのご協力で、東京でも受賞ワインを飲むことができるイベントを計画中です。

    ぜひ、多くの皆さまのご声援をお願いいたします。

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今年審査のうえで行われる変更は次の通りです。

  • マスカットベリーAを「国内改良品種」カテゴリーに統一
  • 甘口(残糖100g/リットル以上)を別カテゴリーとした

昨年は、貴腐ワインが欧州系白品種のトップでしたので、これではまずかったのでしょう。そして、
ジャパン・ワイン・コンペティションのサイトはこちら、
http://www.jwine.jp。まだ応募可能のようです!

先々週のトピックに載せましたが、ジャンシス・ロビンソンが言うように、10年前に新世界ワインがここまで来るということを予想した人はいなかったかもしれません。しかし今後10年間でさらに新たな産地がうまれ、そして世界レベル品質のワインを生産してくることを予想することは難しくありません。

中国産、インド産、ブラジル産、東欧産などなど、今後10年間でわれわれが考えてもいないような産地から、コストが安い良質なワインが登場してきます。そんな中で、わが国産ワインが生き残れるのか?仲田さんが語るように、ワイン世界地図に日本ワインが登場することなく消え去るかもしれない。はっきり言って正念場であると思います。しかし、ただ危機感をあおるだけでは前進はありません。

仲田さんの手紙には、実は最後に「選挙演説っぽいですか?」とコメントが添えられていました。しかしまさに日本のワインへの支持を得るための応援演説がこのワインコンペティションであると思います。日本ワイン界の野茂を探し出し、そしてイチローを選び出して大リーグに送り、日本のレベルの高さに対して認知を得るという試みのさきがけになるよう応援しましょう。

そして恐れることなく、海外ワインとのベンチマーキングも積極的にやって行きたいですね。1976年にはアメリカのワインがフランスワインを負かしたというパリ事件がありました。2005年には、日本のワインがフランスのワインを負かすというもう一つのパリ事件を起こしたいですね。(H)

 ワインはフードである!

オーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルド、6月7日付けからです。話題はなぜかフランスですが。(http://SMH.com.au)

【要約】
ワインの消費量の低迷にあえぐフランスのワイン業界では、ワインをこれまでの「アルコール」というカテゴリーからはずし、「自然食品」にする動きがある。先週、ル・モンド紙が、ジャン・ピエール・ラファラン首相が、今月、法案を議会に提出すると報じた。スピリッツやビールはアルコールのままとしている。

この法案が成立すると、広告に幅が出る。アルコールというカテゴリーでは、基本的な情報しかアピールすることができず、比喩は直接であろうと、間接であろうとダメ、気持ちをそそるようなイメージも使ってはいけない。

法案に反対する勢力は、2008年までにアルコール消費量を20%減らすという政府の目標に反するものだとしている。
【要約】

政治というのは矛盾したことを決定するものです。わたしは「減ワイン政策」を推進すべきだと思います。古き良き時代が戻るはずがない。かつては「石の上にも3年」と言いましたが、今は通常の企業では3年間同じことをやっている人はリストラですからね。(H)

  ナパ・バレー・ワイン・オークション

1981年に始まったナパ・バレー・ワイン・オークション、すでに24年へて、終に5000万ドル
(約60億円)を超えました。今年だけで5百万ドル(6億円)でした。さすがです。もともと、オークションは、ロバート・モンダヴィの現在の妻であるマルグリットのアイディアが大きかったといわれています。今ではとても一般的になり、各地で似たようなオークションが開催されますが・・・。今年は、自動車メーカーのGMがキャデラックXLRの限定生産版をオークションに出すなど、ワイン以外のものもありました。GM、景気いいですね。さて、今年のホストはアメリカを代表するスパークリング・ハウスであるシュラムズバーグが努めました。

その中で、アジア勢としてこれまでも常にナパ・バレー・オークションに顔を出していたいM.K.Koo氏がビッドをした金額では4位をしめていたことなどが注目されています。10位までで外国勢は彼ただひとりです。ちなみに1位は、カリフォルニアの大富豪です。

ハンマー・プライスの上位は次の通りでした。

1.スクリーミング・イーグル3本セット 95,96,97  220000ドル
2.109本のプレミアム・ワインセットと
キャデラック・XLR・ロードスター・コンバーティブル   220000ドル
3.ハーラン・エステート10本セット 91−2000   180000ドル
4. ダラ・ヴェール 7本セットと8人分のディナー   150000ドル
5. ヴィンヤード29 3本セット              135000ドル

  ご意見、質問、要望、苦情は、hm@barriqueville.comまで。