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Topics&Columns(2003年9月15日)

 

フレンチ・パラドックスの正体

8月31日付けのペンシルベニアのローカル誌、NEPA Newsというサイトにでていた話題です。

【要約】
フランス人はアメリカ人より脂っこいものを食べている割に、アメリカ人よりも健康であるのは、ワインを飲むせいだ」というフレンチ・パラドックスの正体は、単純に食べる量が少ないからだとする研究が発表された。

ペンシルヴァニア大学の心理学者、ポール・ロジン氏は、レストランや食料店での調査結果をもとに、こう主張している。彼はパリとフィラデルフィアのレストランを比較したが、平均して25%も量が多かった。

例えば、マクドナルドのミディアムフライは、65グラムも多く、ピザ・ハットの1切れは、3分の1ほど大きく、ハーゲンダッツのアイスクリーム42%大きかった。中華料理店にいたっては72%も大きかった。

「ご馳走を目の前にして食べないで残すというのは、心理的に非常に難しい。食べ放題というのもない」とロジン氏は語った。

食料品店での調査でも、ヨーグルト、ホット・ドッグ、さらには梨やバナナまでもがフィラデルフィアでは大きかった。料理本も調べたが、ここでもかなりの違いが見られた。

さらに、アメリカのザガット・ガイドでは、料理の量に言及することがしばしばあり、実際、フィラデルフィアでは食べ放題のレストランが18店載っていたが、パリのものは一軒も紹介されてはいなかった。

量に注目してみると、平均的なフランス人の体系がアメリカ人よりも小さい一方で、肥満のアメリカ人が3倍も多く、フランス人が心臓病になりにくいという説明がつく、と氏は言う。肥満を気にするアメリカは、ライフスタイルの重要性について認識が甘く、公的な機関は、個人の責任に任せずに、「環境にやさしい食生活」にもっと目を向けるべきだとする。

データは4年前に集められたものだが、調査結果今年9月の「サイコロジカル・サイエンス」に発表されたばかりだ。両都市で比較ができる食べ物についてのみおこなわれた。ほとんど同じものもあった。例えばマクドナルドのハンバーガーやチキン・ナゲットである。一方、ハード・ロック・カフェの量はフィラデルフィアの方が少なかった。

研究は、一部の食事についてのみ行われたために完全なものではない。他の要素も考慮すべきだとロジン氏も語る。例えばフランス人はアメリカ人よりもよく歩くし、スナックをあまり食べないし、食事に時間をかける。パリのマクドナルドでの平均滞在時間は22分だったが、フィラデルフィアでは8分短い。

フィラデルフィアのフレンチ・レストランのオーナー・シェフであるジョルジョ・ペリエ氏は、アメリカ人は確かに食べる量が多いという。「もし、フランスでだす量しかださなかったら、うちの店には人はこないだろうね」と語った。

ロジン氏も、アメリカのレストランは値段を下げず、それほど文句を言われないでも20%の量を減らせるのではないかといっている。そして最近起きた、太った客からの訴訟によって状況が変わるのではないかとしている。

「飲食産業は本当にこの事態を心配している。彼らはこの国の肥満を調達人になりたくはないからね」

約12年間ヨーロッパで暮らしたチャールズ・ウェストン氏は、1992年にアメリカに戻ったとたん、「風船のように膨れた」という。彼はフランス式を支持している。「彼らは食事のときに、食べること以外も楽しむんだ。一緒に座り、話し、リラックスした時間なのさ。ここのようにタンクを埋めるというアプローチじゃないね。」

要約終わり:

わたしもマクドナルドの量は国によって違うのではないかと密かに思っていましたので、「わが意を得たり」という心境です。絶対アメリカの方が大きい。飲み物が違うのは一目両全なのでわかっていましたが。(余談ですが、香港のマクドナルドのバーガーは油っぽいです。)(N)

パーカーがボルドーに来る

9月6日付のデカンターからです。

要約:
収穫で忙しいボルドーだが、天候いがいで気になるものがやってくる。ロバート・パーカーだ。

彼は通常より6ヶ月遅れて2002年のボルドーをテースティングするためにくるのだ。理由はアメリカとイギリスがイラク戦争中に旅行したくないというものだった。

12月か来年2月にだすワイン・アドヴォケートにその結果を発表するまでコメントはしないだろうが、もしかしたら発表時期は10月号になるかもしれない。

通常ならその一挙手一投足が注目されるパーカーだが、今年は業界はどちらかというと学問的な興味からみている。「もし彼がたいしたこともないワインにすごい点数をつけたら興味があるが、それ以外はあまり興味は無いね。」とあるネゴシアントが語った。

2002年のプリムールは終わり、2003年はすごいヴィンテージだとされている。もし2002年のヴィンテージをばか褒めでもしないかぎり2002年の売上はたいしたことにはならないだろう。

「2003年への期待は強い。みんなが待ち望んでるんだ」とボルドーのネゴシアントであるLes Vins de CrusのAntoine Darquery氏は語った。

慎重論もある。特にサンテ・ミリオンでは、早熟なメルロー種が熱波にやられた地域だ。「一年を通じて雨がすくなかったこの年に、バランスのいいワインをつくるのは難しい。」とChateau TeyssierのJonathan Malthus氏は語った。

パーカーはボルドーに1週間滞在する。すでにポムロールとサンテ・ミリオン訪問を終え、メドックにはいったところだ。一般的な意見と同様、概してポムロールにはあまり感心しなかったようだ。業界でも、右岸の2002年はあまり偉大な年ではなかったというのが一般的な見方だ。だがサンテ・ミリオンでは、ある筋によると、「彼はすごいことを発見した」という。

これは驚くほどのことではない。テースティングが行われるたびに、ワイン専門家は、2002年のサンテ・ミリオンが次第によくなってきていることに驚くという。左岸の伝統的なワイナリーであるジスクール、パルメ、ブレーン・カンテナック、モンローズ、ソシアンド・マレなどは飛ぶように売れるわけではないだろうが着実に売れるだろう。

パーカーが混乱を起こすような事を言うだろうとは思われていない。「もし彼が、2002年はいい年だが、偉大というほどではなく、一方で2003年は期待される、という一般的な見方を支持するなら、人々は2003年のヴィンテージが出るのを待つだろう」

要約終わり

 

ミシェル・ロラン、スクリューキャップを選ぶ

ついにこういうセンセーショナルなことを書けるようになりました。スコッツマン・ドットコムが9月14日に、インターナショナル・ワイン・マガジンが9月4日に伝えたものです。両方からまとめてお送りします。

要約:
インターナショナル・ワイン・マガジンが、ボルドーに召集した45名の有名な専門家からなるパネルは、コルクかスクリューキャップかの論議に決着をつけるべく、40のワインを試験しました。それぞれ天然コルク、人口コルク、スクリューキャップ、そして王冠をつけたものを用意してテストされました。さらに、ワインの銘柄は知らされたものの、ストッパーについては知らされない中でのテストでした。

ミシェル・ロラン、シャブリのミシェウ・ラロッシュ、ボルドーのジャン・マリー・シャドロニエそしてペンフォールズのピーター・ゲイゴを含むパネルは、40の検体のうち21はスクリューキャップがベストであると判断しました。何とコルクがベストとされたワインはたったの一つでした。

1996年のペンフォールズのワインに対しては、77%がスクリューキャップがベストとしましたが、数年たったワインに対してもベストという評価が少なくなかった一方で、コルクがベストとされたワインは2002年エスク・バレーのソーヴィニョン・ブランでした。

テスターたちはコルクスクリューがより新鮮でフルーティであるということに加え、赤についてはソフトなテクスチャーがあり、そしてより複雑であるということを発見しました。

ワインライターのロバート・ジョセフは、「スクリュー・キャップについての偏狭な見方は完全に間違っているということです。コルク以外のストッパーはワインにコルク臭もつけないし、空気を効果的に遮断するのでする」と述べました。さらにIWM10月号では「最近の調査ではワインは(ビンの中で)息をする必要があるという事実は否定されている」とも書いています。
要約終わり:

かー。きたー。これはカリフォルニアワインの1976年のパリ事件以上のどんでん返しの、歴史的な重要なイベントだと断言しましょう。IWMは、インターナショナル・ワイン・チャレンジで、11033本のワインのうち4.9%−つまり1/20本の割合で不良ワインが入っていた事実を憂慮すべきと判断し今回のイベントを行ったものです。

世の中はかわり、あのうやうやしい儀式は消える運命にあるのです。ワインはカジュアルへと大きく動く!(H)