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Topics&Columns(2003年7月28日)
アップデートが出来ておりませんで申し訳ありません。土日もいろいろと立て込む様になってしまい、思うように時間が取れなくなってしまいました。「こんなはずでは・・・」と思いつつですが、本日のトピックお送りします。
衛星システムでブドウ畑を管理
7月16日付けのoptics.org(online photonics resource)というイギリスを拠点とするマガジンの記事からです。
要約:
ヨーロッパの宇宙開発局(ESA)は、ヨーロッパのブドウ畑をこれまでになく詳細にマッピングしている。ECのバックアップをうけてBacchusというプロジェクトが進められている。この一環として宇宙開発局では、0.65mという高解像度でブドウ畑の衛星写真をとり、ブドウの生育に役立てようとしている。
現在、ヨーロッパのすべてのワイン生産地では、ブドウの生産量を登録することとされているが、現段階では統一された方法がない。通常は地道に実測や航空写真をつかっている。
ヨーロッパ宇宙開発局によると、バッカスの目的は、衛星写真を使って、GISシステム(地理情報システム)を構築することだという。単なる現状把握だけでなく、GISシステムは、ブドウの生産量や境界線や太陽に向かう角度といった様々なデータを提供してくれる。
フランスの調査機関であるCemagref社が、パターン認識のソフトウェアを開発する上では中心的な役割を果たしている。「バッカスのためのアプローチは、文字と形の情報を組み合わせたものとなるだろう」とCemagref社のMichel Deshayes氏はかたった。
ヨーロッパ宇宙開発局は、テストケースとしていくつかのブドウ畑を選んだが、その一つ、イタリアのフラスカティでは、今年はじめから実際の写真が取られてきた。定期的に更新し、ブドウ畑が夏の成長シーズンではどういうふうに変化するのかを記録していく。
バッカスは、フランス、イタリア、ポルトガル、スペイン各国の公的および私的な14団体から構成されている。
要約終わり
確か、アメリカではモンダヴィが似たようなことをやっていると以前ご紹介しました。衛星を使うというのも一つの流れですね。(N)
パーカーはつらい
7月24日付けのデカンター・ドット・コムからです。
【要約】
ロバート・パーカー氏は、ボルドーの権威者たちが彼の翻訳者に対して圧力をかけて翻訳をごまかさせていると猛然と非難している。
「迷路のようだ」とパーカーが表現している事件では、彼の翻訳者のアンナ・アゴスティーニ氏は、彼の名を勝手に使ったとして訴えられているが、今回訴えが認められることになれば、アゴスティーニ氏は、偽造、文書偽造、背任秘匿の罪で告発されることになる。彼女は無実を強く主張している。
ガーディアンに対して「ボルドーの敵たちは自分をおとしめようとしている。私は最も力がある。しかし敵も山ほどいる。多分彼らは、私がフランスワイン業界にのさばっていることに嫌気がさしているのです」と語った。
デカンター・ドット・コムに対しては、「ボルドーの古くからの権力者たちにひざまずかないことに対していらいらしているのだろう」と同様に語っている。
ブルゴーニュのエクスパートでありデカンターのライターでもあるクライヴ・コーツ氏は「パーカーの有名な舌は、どうもイギリス人が評価する繊細さを取り逃すようだ。「イギリスでは」、我々は多分アメリカ人が見落とす繊細さを評価できる」とパーカーを攻撃しているが、パーカーはこれに対して「オックスフォードで教育を受けなかった教養のないアメリカ人テイスターへのお決まりの言葉だと思うけれども、パメラ・アンダーソンが魅力的だと思うのは私だけだと言っているようなものです」と応えた。
【要約終わり】
パメラ・アンダーソンとは元プレイメイト、「ベイウォッチ」で人気者になった女優です。この記事、パーカーの方が大人という感じです。確かにパーカー氏はワインの味わいの繊細な部分はわからないかもしれない。しかしイギリス人がパーカーほどにわかるとは思えないです。つい最近ある有名会社の会長という方にお目にかかったのですが、この方いわく「伝統のある国には、伝統文化があり、伝統文化の中には必ず立派な食文化がある。イギリスにはない。だからイギリス人は味音痴だ」。イギリス人は付け焼刃的なワイン学を展開してあたかも自分たちが文化を築いてきたようなことをやるしかない・・・というのは穿った見方かな?(H)
缶入りワイン登場!
いつだったかもお伝えしましたが・・・7月24日のジャスト・ドリンク・ドット・コム ニュースからです。
【要約】
オーストラリアのフランクリン・エステート社は、8月中旬よりイギリス市場に缶入りワインを投入する。カンと液体は、窒素皮膜で遮断されていて、金属からの汚染や酸化を防ぐ構造で、カンがオープンされるまで、少なくとも3年間はフレッシュな状態を保つという。
「カンの問題を解決できたので、レベルの高いワインを使うことにしました−ボトルで英国市場では8ポンド程度で売られているものです」というのはCEOのアシュレー・モート氏。
会社側は、250mlカン入りワインは、伝統的な流通では短期的には抵抗はあるものの長期的には受け入れられアウトドア、ケータリング、エアライン、鉄道、ファーストフード、ゴルフクラブ、ヨットクラブなどのいくつかのセグメントでは成功すると見ている。
シャルドネとカベルネ・シラーズの2種類のワインが登場する。価格は1.99ポンドと2.35ポンドとのこと。
【要約終わり】
こうやって流通は変わっていくのでしょうね。コルクがどうしたこうしたということは問題でなくなるなあ。ビンが影をうすめてしまったビール市場のように、ビン入りワインが姿を消すのでしょうか。そして・・・
15年後にはついにワインは完全カジュアル化を果たし・・・「2020年缶入りロマネコンティ登場」?(H)
ワインは健康価値で飲め!
「まじかよ」って言いたくなる雑誌が登場します。7月24日サンフランシスコ・ゲート・ドット・コムからお伝えします。
【要約】
Truth in
Wineという季刊誌が登場します。カロリー、炭水化物、亜硫酸、ポリフェノール、カテキン、レスベラトロル、糖分、ミネラルを分析した結果をレーティングして、健康コンシャスな消費者向けに、健康の立場からワインを選んでもらおうというものです。
創刊号では30種類の日常ワインをレーティングしています。赤ワイン部門1位は、2000年コロンビア・クレストのメルロー・カベルネでした。理由は低糖度、高濃度の抗酸化物質とミネラル、高いコレストロール低減効果、低濃度の亜硫酸と酸度でした。白ワイン部門1位は、ウッドブリッジ・シャルドネでした。テストはニュージャージー州プリンストンにあるコヴァンス社でおこなったものです。
この分析結果で面白かったのは、アルコール濃度でした。ラベルに表示してあるアルコール度数は1.5%程度は誤差が許されますが、30種類全部が表示上のアルコール度数に未達でした。そして1.5%以上も未達のワインがいくつかありました。これらは違法です。
さて、生産者たちはこの雑誌をマーケティングの道具として利用するでしょうか?多分ないでしょう。というのも仮にそうするとすると、かなり面倒な法規制をクリアしなければならないですし、カリフォルニアワインインスティテュートの販売規則の中には「医薬、栄養的価値に言及してはならない」と書いてあります。
第2号ではバリューワインをレーティングします。
【要約おわり】
雑誌というのは読まれなければ意味がないわけですが、誰が読むのかなあ。「ワインを飲む人→酒が好き→うまくて安い酒がいい」ではないかなあ。この本の点数が100点であれば、まずくていいのか?人のうちにワインを持って行って「これ健康価値がすごい高いんだよ」って言って喜ばれるのか?そもそもワインは開けたら酸化してペーハーは変わるし・・・どの時点の酸度を測ってんだろう?ま、世の中にはこれを参考にワインを買う人がいるのかもしれないなぁ。気にするのはやめようっと・・・。
http://www.truthinwine.comに簡単な説明が書いてあります。興味のある方は。(H)