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Topics&Columns(2003年6月9日)
オーガニックだ!
スペインのミゲル・トーレスの娘のマリマーはカリフォルニアワイン事業を統括していますが、今回ソノマにある25ヘクタールのドン・ミゲル畑を全面的にオーガニックに移行することにしました。 6月6日のデカンター・コムに掲載があったものです。
<要約>
「自然と畑のバランスを保つためです。畑は生態学的に健康になり、結果としてブドウとワインの品質は上がります。かつては畑はクリーンでなければならず雑草は生えてはならないとされてきましたがえんどう豆とかベッチ、鈴豆(?)、麦などの間作物を栽培することにしたのです」
USでオーガニックの認証を取るためには3年のプロセスがかかり、3年経過後に漸くオーガニックと書くことができる。トーレス女史は、
「短期には費用がかかるし、バランスシート上でまともな数字になるためには5年から10年かかりますが、長期的にはいいのですよ。考え方を大きく変える必要はありましたけどね。数ブロックを使ってピノ・ノワールで実験した結果、すばらしく、ソフトで、ふくよかで、素直で、かつフィネスのあるワインが出来ることがわかったのです」
マリマー・トーレスは2005年に初のオーガニックワインをリリースする。
<要約終わり>
ミゲル・トーレスという方には一度お会いしたことがありますが、多少の日本語を操る親日家でもあり非常にグローバルな考えを持っていらっしゃる方です。そして先進的な取り組みにも積極的です。娘のほうもそんな気質を受け継いだのでしょうね。まだ先の話ですが楽しみです。(H)
オハイオはワインラバーがすむところではない
カリフォルニア州を代表するグロサリー・ショップ、トレイダー・ジョーというチェーン展開をする会社がありますが、昨年から一昨年か忘れましたが、1.99ドルで「トゥー・バック・チャック Two Buck Chuck 」というワインの販売を開始しました。意味はそのまま訳すと「2ドルの投売り」のような訳になります。
ThisWeekNews.comが6月6日付けに伝えた内容によりますと、このワインがオハイオに来ると3.89ドルになります。オハイオ州では、酒類管理法により各流通段階で135%ものマージンを乗せなければならないことになっているのだそうです。結果として、オハイオの住人は他の州で買うよりも、25〜50%も高い料金を払ってワインを買わねばならないのだとか。おまけにオハイオ州ではワインを一般のクーリエサービスで他州から輸入することを禁じているので、インターネットを使ってワインを買うことが出来ないのです。「Four Buck Chuckに名前を変えなければならない」かも知れないというのがこの記事の締めくくりです。
ちょっと時代遅れな感じですね。オハイオ州といえば、第2次産業−鉄鋼とか、自動車とか、タイヤとか−が有名だったと記憶しています。組合が強い=産業従事者を守るための法律が数多く存在する。ということなのでしょうか?その辺は想像の域はでませんが、私はオハイオには頼まれても住みたくないですね。(H)
コルクは終わる!
コルクがなくなるとワイン産業従事者にはつらい世界がやってくるのでしょうか?6月5日付けガーディアン・オンラインから。
<要約>
スクリューキャップのついたワインは、安物のピクニック用のワインと考えられるが、「消費者協」会の試飲パネルは、コルクの付いたワインより味が良いとしている。
金属でシールをしたワインのほうが「よりフレッシュ、より個性的、そして活力がある」としている。金属キャップは、コルク汚染、漏れと酸化から開放し、味わいを向上させるのである。
全英最大のワインショップを展開するテスコは「5年以内に、イギリス国内で飲まれるワインのほとんどは金属のスクリューキャップになっていて、コルクが付いているものは「時代遅れ」となっているだろう」としている。
テスコはシャブリ一級もの、そしてボルドーのシャトーものも含めて、相当数スクリューキャップのものに先週入れ替えた。(こちらもショップ展開をする)セインツペリーは、スクリューキャップつきのワインを低価格帯から洗練されたスタイルのワインにシフトする計画である。
「Which!」誌のアンケートでは、75%のドリンカーは、スクリューキャップワインについて「コルクつきのワインほど社会的に受け入れやすいとはいえない」と回答しているが、「消費者協会」はスクリューキャップは、高価なワインについても登場しているし、コルクつきのワインよりベターであることが示された軽快な、夏季用の白ワインに関しては、オーストラリア、ニュージーランドの生産者はスクリューキャップを好むという情報を流している。
パネルがベストと判断したワインは全てニュージーランドのソーヴィニョン・ブランで、値段は7ポンド以上。トップにランクされたワインは、ジャクソン・エステート、続いたのはキム・クロフォードとダッシュウッドであった。
ガーディアンのワイン評論家のマルコム・グラックはこういう。
「コルクはいい加減やめてもらいたい!こんなに長い間コルクで我慢してきたんだ。ワインからコルクをなくすことは男がそのシンボルをなくしてしまうようなものだというようなおぞましい話にはまったく関係がない。ただのこれまでの不条理なことをやめるのがいやだということだけの話なのだ。一方で、例えば私がすばらしいスクリューキャップつきのワインについて書いたとしよう。そうすると読者の皆さんは同じボトルを開けることが出来るんだ。いかにコルク汚染を防ぐために科学の粋を集めようが10%は汚染されているのだ。スクリューキャップはそんな問題を解決し、ワインをうまい具合に熟成させることができる。「社会的に受け入れにくい」という考えは完全にナンセンスだ。もっと頭と舌と鼻に正直になればよいのだ」
<要約終わり>
個人的には、100%マルコムに同意します。以前にも書きましたがコルクを一般的に使い始めたのはたかだか17世紀のはなし、そのときにはコルクストッパーというのは流通性を高めることに大いなる貢献をしたことでしょう。しかし、時代は変わり、ストッパーが流通の効率性に及ぼすことがなくなったわけですから、もっと安全で確実で使いやすいものにすればよいと思います。
上記の訳はかなりきわどい内容になっていますので、原文を参照されたい方はこちらhttp://www.guardian.co.uk/uk_news/story/0,3604,970457,00.htmlをどうぞ。(H)