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Topics&Columns(2003年5月6日)

 

ポンペイのワイン

5月1日付けのSan Francisco Gateからです。

要約:
2000年前にベスヴィオス火山の噴火によって砂に埋もれた都市、ポンペイ。ここには古代イタリアの日常が残されている。現在、毎年250万人もの人がおとずれる。

ポンペイのワイン醸造を復活させるべく、あるイタリアの会社がこの地域で栽培したブドウを使い、伝統的手法でワインを造って売り出した。

4月29日夜、1721本のうちの約150本がローマ・ホテルでオークションにかけられ、最高で6本940ドルで落札された。残りはインターネットを通じて売り出される。収益はポンペイのワイン・セラーの復元に充てられる予定だ。

このワイン・プロジェクトは1996年に始まった。ワイン会社のマストロベラルディーノと考古学者が協力してポンペイに残された古いブドウの木を使って実験的にワインを造り始めた。考古学チームとはイタリアの国立調査センターからの資金供与を受けて1994年に生まれた応用調査研究所。さらに世界各国のエクスパートにも協力を求めた。例えばドイツのマックス・プランク研究所、オーストラリアのアデレード大学の文化人類学部、京都の古代環境科学部(department of paleo-environmental sciences in Kyoto(訳者注:京大の機関でしょうか?))などだ。

ラボの責任者であるアンナメリア・チアレッロ氏は、インタービューに応えて、「わたしたちは考古学や植物学双方からのデータを使い、土地、森、花粉などの分析を行った。そしてこのデータを壁画に記されたデータと比較したのです」

土壌に残されたブドウの根の痕跡などから畑はどの辺りにあったか、どんな品種が植えられていたのかがわかったともいう。噴火前のポンペイはワイン貿易でも栄えた港町だった。ポンペイのワインのマークが記されているアンフォラが遠くフランスでも発見されている。

調査の結果、密植によってブドウが植えられた。最終に2つの品種をブレンドしたワインとなった。最初のヴィンテージは2001年。ワインは低温発酵がおこなわれ、基本的には2000年前と同じ方法で醸造された。

当然だが、一部違うところもある。古代においては往々にして、蜂蜜をいれたり、スパイスを入れたり、時には塩水でうすめたりして飲んでいた。一般的に糖分が多いせいでアルコール度も高いワインだった。しかしこのあたりは現代風にアレンジしたワインとなっている。

ワインの名前は”Villa dei Misteri”、ポンペイのもっとも有名な観光スポットの名前にちなんだ。ラベルには、ここのフレスコ壁画が使われている。
要約おわり:

味はどうなんだ!?どなたか飲ませてください。(H)

グランジ98年販売開始

5月2日The Australian紙からです(www.thaustralian.news.com.au)。

要約:
昨日、全国的にグランジ1998年が$395豪ドル(約30000円)で売り出され、昼前にはほとんど売り切れた。

アメリカの「Wine Advocate」によると「完璧・・・正統的なスタイルで、またひとつ伝説となるワイン」と評価されるワインだ。

ペンフォールズ社のアデレード・ワイナリーには朝7時から人が並んだ。41歳になる人物は「退職のお祝いの時まで取っておくよ」と答えた。シドニーのあるワイン商は、昨日のうちに割り当てられたワインが売り切れた。来週は495ドルで売り出すことになるだろう。すでにたくさんの問い合わせの電話がきているので、できるだけ多くのワインを手に入れたい、とマネージャーのオズボーン氏は語った。アデレードのプレミアム・ワイン・ダイレクトのマーク・プローダン氏は、98年はすぐに飲んでしまうには「大きすぎ、リッチすぎる」とコメントした。10年、15年、20年後に開ける楽しむワインだ。

ペンフォールズ社のワインメーカーであるピーター・ガゴ氏は、「このヴィンテージは55年、76年、90年と並ぶもの」だとコメントしている。
要約終わり:

景気も順調、ワインセールスもイギリスやアメリカで勢いを伸ばし、一人勝ちのオーストラリア。もともとグランジは、世界一高値のつくワインですが、なんだかバブルっぽいフィーバーぶりを感じます。

 

ワイン産業への投資は要注意?

ナパのローカル紙、セント・ヘレナ・スター(http://www.sthelenastar.com)からです。

要約:
先週、証券会社のモルガン・スタンレーのオーストラリア支店は、アメリカのワイン産業についての投資レポートをまとめた。このレポートでは、投資家にワイン部門への投資を控えるようにアドバイスしている。というのは米国内のすべての生産者が国内市場に依存しており、この市場は価格低下の影響を受けるからである。また、値段の割りに品質が悪いというイメージや輸出市場の開拓が不十分なためにアメリカは余剰ワインを輸出することも難しいと、レポートしている。2002年に生産されたワインのうち、8000万〜1億ケースものワインが売れ残っていると試算している。将来、余剰ワインがどんどん増え続けるとしているがブドウの木の間引き生産による1100万ケースの生産減は考慮に入れていない。レポートは、価格は下がる、と結論づけた。

ワイン・コンサルタントのヴィック・モット氏によると、このレポートはもっとも弱気な投資レポートだという。彼によると、「このレポートは不完全なデータをもとに試算したものであり、的外れ」としている。また、これがどこまでナパ・バレーに当てはまるのかについては不明だ。結論は、5月39日にナパ・マリオット・ホテルで行われるUCCの畑セミナーで、よりはっきりするだろう。
要約終わり:

投資という観点からするとどうですかね?モンダヴィのレイオフといい、売りに出された多くのワイナリー、ブドウ畑の数といい、あまりいいニュースがないのは事実。しかしその辺りのニュースがあいまいなのも事実です。さあて、どれを信じるtか・・・(H)

ワイナリーで結婚式はいかが?

特にたいした情報ではありませんが、ナパのドメーヌ・カーネロスでは結婚式のフル・サービスをはじめました。結婚式、披露宴、写真撮影などが含まれます。結婚式はワイナリーでするなんていかがでしょうか?707-257-0101まで電話で問い合わせてください。カーネロスはフランスのテタンジェのもつスパークリングワインメーカーで、シャトーもとても美しいところです。

ジャンシスが語るオーストラリアワインの12のポイント

2月14日付けで書かれていますが、なぜか4月28日のFT.comに紹介されていました。

要約:

1.イギリスでのオーストラリアワインの売り上げはフランスを抜いた。だが、オーストラリアへの貢献度という意味では、今年米国市場がこれをしのぐだろう。

2.オーストラリアワインの64%が販促として売られている(フランスは40%)。これはオーストラリアワインのイメージ形成によくない影響を及ぼす。

3.オーストラリアの4大ワイン会社は、実は、オーストラリアの会社ではない。--ConstellationはBRL Hardyを飲み込み、フォスターはベリンジャー・ブラスを傘下におさめた。Jacob's Creekブランドを生産するOrlando Wyndhamは、フランスのペルノ・リカールが親会社だ。

4.オーストラリアワインの値段は、イギリスでは下がりつつある。

5.。2年前に比較すると新しい産地が続々登場(Wratthonbully, Pemberton, Orange, Alpine Valleyなど)。ワインのスタイルも種々さまざま。しかし品質はまだ。

6.技術的にはCo-fermentationがあたらしい武器。
--Co-fermentationは、シラーとヴィオニエを同じタンクで熟成させることで香りと色が向上するという。コート・ロティで伝統的にとられていたヴィオニエの醸造方法であったが、急に世界中にひろまった。理由は、数年前にメルボルン郊外のヤラ・イエリングで採用したことに端を発する。

7.オーストラリアワインの3分の2が平均5歳程度のブドウがから作られている。

8.南東地区では干害のせいで、2003年2004年の収穫は10-30%生産量は減少するだろう。

9.新たな畑のほとんどが赤ワインのためのブドウをつくっている。

10.ヴェルデホ、リースリング、セミヨンなどが生産量をのばしつつある。

11.ワイン・リサーチの分野ではオーストラリアがパイオニア。ブドウ栽培の文献の20%がオーストラリア人の手によるものだ。

12.ワインに魚やタンニンが含まれているかも!--アレルギーを引き起こす可能性のある成分、添加物、触媒などすべて表示するよう2002年12月に法制化された。

要約終わり:

オーストラリアはいつも面白いですよね。現地に行かねばわからない部分がまだまだ山ほどあります。はやく行きたいです。(H)