Topics&Columns(2003年3月31日)
フランス関連のボイコット
フランスワインのボイコットについては、先々週に少しお伝えしましたが、動きは広がっていて、結構シリアスな問題になっているようです。かなり高級なフランスワインをどぶに捨てたりしています。はては、モンタナ州の年金資金がフランスの株をすべて売却するという決定を行いました。その運用総額は日本円にして約18億円。ここまでくるとヒステリックとしか思えません。この記事を紹介しようかと思いましたが、ワインではないので、やめます。興味のある方は、http://www.nypost.com/business/32706.htmにアクセスしてみてください。
そういえば、フレンチ・フライは死語になったようです。Freedom friesに変わっているようなので旅行される方は気をつけてください。
パーカー不在のボルドー
これは、もっと深刻なことになってきました。ボルドーの価格が決まらないかもしれないのです。パーカー頼みだったワイナリーも多かったわけですから。
毎年、3月から4月にかけて、ボルドーでは業者向けの試飲を行いますが、今年、パーカーは欠席するそうです。なんでも「家族の反対」だそうです。家族の意見がここまで尊重されるというのはうらやましい?限り。3月20日付けのdecanter.comからです。
要約:
イラク問題に絡んで、パーカーはボルドーに行って2002年のテースティングを行うのを延期しました。フランス語でボルドーの生産者やネゴシアンあてに書かれた手紙には、「家族の希望で、ボルドー訪問は延期しました」とありました。
「情勢が落ち着いたら訪問する」ということなので、6月のVinexpoまでにそういう事態になる可能性は低いと見られます。例年は、このVinexpoで、ボルドーの先物が大量に売られるのです。
彼自身は、「フランスとフランスのワイン生産者のよき友人であり、フランス製品をボイコットする人たちには、怒りを感じ、断固反対している」とかかれています。
ワイン業界の多くの人間が、パーカー・スコアの不在がボルドーの生産者に大きな影響を与えると考えています。「多くのワイナリーが値段付けを彼に頼っているのです。彼らはどうしていいのかわからないんじゃないかな。」と当誌に語りました。
パーカーはボルドーの右岸のワインを好む傾向があると考えられていますが、2002年はこの地域では収穫シーズンに雨が多く、あまりいい出来ではなかったと言われており、スコア不在ではますますワインが売れにくいというのです。
パーカーの影響力はよく知られています。2002年にはカロン・セギュール2000年が、パーカーは1982年以来のできばえだと言っただけで50%も価格が跳ね上がりました。その前のヴィンテージは、パーカーはテースティングせず、スコアがなかったせいで、店頭に売れ残っていたというのに。
シャトー・ル・パンのフィオナ・モリソンは、「なんの影響もありませんよ。今年、先物で売られるワインはそれほど多くないでしょうから。願わくば、パーカーがこないことで、みんながもうちょっと余裕を持って、4月にテースティングするというのは早すぎるんだということを認識してくれればと思いますね。」と語った。
ムートン・ロッチルドのHerve Berlandは、「世界でも有数のテースターが来ないのは残念だ」とコメントした。彼は、そのことが商売的にどのような影響があるかはわからないとも付け加えた。「なにしろ、こんなことははじめてだからね。」
ドメイン・ド・シュバリエのオリヴィエ・ベルナールは、「彼の高いスコアを得て、高い価格をつけようと思っているワイナリーにとっては打撃だろうね。」
119のワイナリーを代表しているUnion es Grands Crusのスポークスマンは、コメントできないと語った。
要約終わり:
チリのプレミアムワイン
スペクテーターからです。
要約:
チリのガレージワインというと、ちょっと奇妙にきこえるだろう。なにしろチリは手ごろな値段のワイン生産国だからだ。だが、Antiyalでは、マイポ・ヴァレーのAlta
Jahuelで400ケース以下の生産量しかないワイナリーで、ガレージワインの定義にあてはまる。
Antiyalというのは、地元の言葉で「太陽の息子」という意味だ。このワイナリーはチリの有名なワインメーカーであるAlvaro Espinozaのプロジェクトで、彼の家のまわりの1エーカーの畑からとれるワインが使われている。ここでつくられるカベルネは、Antiyal Maipo Valley 2000に使われている(91点、$35ドル)。ブレンドにはシラーとカーメネールも入っている。
最初のヴィンテージである1998年は米国には入っていないが、99年(89点)と2000年は手に入る。
Alvaroと妻は、1986年に知り合い、翌年結婚。1987年にCatholic University of Chileでブドウ栽培学科を卒業後すぐにフランスにわたり、University of Bordearuxで学ぶ。その間、Chateau Margauxで働いていた。アルザスやシャンパーニュを旅行したとき、小さくてもちゃんとできるんだということを実際に見て学んだという。
チリに戻ってきて、Vi Carmenで働き、そこでワインメーカーとしての評判を築いた。特に当時は新しいコンセプトだったオーガニックやバイオダイナミックといった農法を取り入れたり、チリでは長らくメルローと間違えられていたカーメネール種の認定に携わったりした。現在では彼はチリのワイン業界を引っ張る人物の一人でもあるのだ。
家も自分たちでリフォームし、自給自足ができるように野菜や家畜をかっている。畑も自分たちで管理し、3人の子供たちと友人の手を借りてやっている(彼は今ではVi Carmenをやめたが、いくつかのコンサルティングに携わっている)。ブランドの規模も生産量も趣味の範囲にとどめておきたいと彼は話す。
だが、この趣味は多くの人の注目を集めてもいる。Avaroは、昨年サンフランシスコのレストランで、Antiyalがワインリストに載っているのを発見した。だが問題だったのは、「自分にはちょっと高すぎて手が出なかったことだ。でもうちに帰れば、まだあるとわかっていたからあきらめたよ」
要約終わり
ヴァイアグラ・ポップ
イギリスで、通称「ヴァイアグラ・ポップ」と呼ばれるカクテル類がこの夏に発売される予定で、話題を呼んでいます。なぜ、これがワイン関連かというと、この製品を作っている会社がLynch Winesという名前だからです。まあ、興味本位でご紹介します。
要約:
ウォッカ・ベースのカクテル、Roxxoffは、売り出される前からすでに話題をよんでいます。ウォッカにパッションフルーツ、そして中国の薬草をまぜたこの製品は、新聞などで「ヴァイアグラ・ポップ」と紹介されるなど、話題をよんでおり、これを売り出すLynch
Winesでは、最初の年に1200万本の売り上げを予測しています。
アルコール度数は5.4%で、中国の漢方薬入り、性欲が増進し、セックスが成功するというふれこみで広まっています。発売はまだ2ヶ月も先です。
しかし、この製品に反対する人たちもいます。ひとつは倫理的な観点からです。若者をむやみにセックスに走らせ、安全でないセックスが増加するのを懸念しています。また、業界の目付け役である、アルコール・フォーカスは、すでに反対を表明しています。酒類業界の広告やラベルなどの規制をするポートマン・グループのスポークスマンもこの商品は業界の基準にひっかかるものだという意見を出しています。
ただRoxxoff側は、事前にポートマン・グループに話を通したし、広告基準協会にも話をもっていったとしています。どちらにしてもこの製品がこのまま市場に出されると、かなりの波紋を呼びそうです。
要約おわり
夏のロンドンみやげは、これですかね。