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Topics&Columns(2003年3月3日)
ワイン泥棒への対処
高価なワインを狙うワイン泥棒は、フランスならでは、というところでしょうか。しかしワイナリー側も手をこまねいているばかりではありません。最近、急増しているのでしょう、自衛団を結成する動きもでています。2月24日付けのdecanter.comからです。
要約:
サンテミリオンのオーナー、Beatrice OndetとMarie-France
Fevrierは、私的に警備会社をやといワインばかりを狙う組織だったワイン泥棒に対処している。
この2人の女性(姉妹)は、サンテミリオンのグラン・クリュ・クラッセのChateau Chauvetのオーナーだが、昨年、1986年、1987年、88年、89年のヴィンテージを根こそぎもっていかれた。そのギャング集団は特定されているが、問題はまだ解決されていない。ワインがちょうど瓶詰めされて出荷されるこの時期にワイン泥棒は組織される。
先週も、(失敗に終わったものの)ワイン貯蔵所に泥棒が入り込もうとした。だが、監視員と近くに住む従業員への警報がなったために盗難は免れたものの泥棒を捕まえるにはいたらなかった。それゆえ、この姉妹はもっと迅速に対処できるよう、自衛団をつくろうとしている。
サンテミリオンの大手ワイナリーではすでに、最先端の警報システムによって警備会社に通報し、数分以内に動けるような体制をととのえている。
彼女達の自衛団には、他のワイナリーも賛同して参加する予定のものもある。
ワインに精通したワイン泥棒は、サンテミリオンでは珍しい存在ではない。1月2日から3日かけての夜、1918年のイケム、55年のラフィット、37年のパルメ、50年のラトュール、が町のワインショップから盗まれた。
その3日後、Cooperative(農協)が狙われ、4140本のリューザック・サンテミリオンが冷蔵車に積み込まれて盗まれた。1月8日にはChateau La Grace Dieuを襲ったが、警報のために断念した。
2001年の12月には、4596本のグランクリュ・クラッセがChateau Cormeil-Figeacから盗まれ、97年には3000本のプレミエ・グラン・クリュ・クラッセがシャトー・アンジェルスから盗まれた。
ガロはテロのターゲット施設?
緊張が高まるイラン情勢で、アメリカはテロの可能性に備え、いろいろなところで警戒を強めています。2月23日付けのロサンジェルス・タイムズからです。
要約:
カリフォルニアのテロのターゲットとなるかもしれないというリストがこの二週間、法務局関係の部署に配られている。そのリストの1位はロサンジェルス空港で、以下、オークランドとロング・ビーチの港、ゴールデンゲート・ブリッジ、そしてディズニーランドという順である。これらに関してはこれまでも時々、テロのターゲットとなる可能性が高いと指摘されてきた場所である。
だが、このリストの中にはこれまであまり名前が挙がらなかった場所も多い。ソーダや水のボトリング工場、大きな教会、そしてガロである。ガロ・ワイナリーはモデストの東のドライクリークにそって250エーカーの巨大なワイナリーである。
ワイナリーの共同社長である、ボブ・ガロは、土曜日にこのリストについてはなにも知らない、と語った。
ガロはモデストの本社の他、リビングストン、ソノマ、ナパにも設備を持ち、全部あわせれば世界最大のワイン会社である。だが本誌は、ガロがこの624箇所のリストの何位にリストアップされているのかは確認できなかった。
このリストの多くは、スポーツ施設なども多く含まれている。ドジャー・スタジアム、ローズ・ボール、クィーン・メリーなどの観光スポットである。また、ポモナとオレンジの高速道路、トランスのエクソン−モビールの製油所などもリストにあがっている。
このリストアップ作業は3月に始まり、可能性のある数千箇所が検証されたが、その厳密な基準については明らかにされていない。
要約終わり
フランス・ワインのボイコット
もう一つ、戦争関連の話題です。ロサンジェルスのロイター2月25日の記事です。
要約:
ハリウッドの宣伝マンは、イラクに対する戦争についてのフランスの態度に抗議してフランスワインのボイコットをすると発表した。だが、これを指示する有名人の名前については明らかにすることを拒んだ。
「ゲリラPR」の著者であるマイケル・レヴァイン氏は、多くのハリウッド・スターを代表してボイコットを行うと語った。彼は第二次世界大戦の時の恩を忘れたフランスの「忌まわしい」態度だとした。
「私には非常にたくさんの有名人がついている。今は単にとても、とても、とても有名だとのみ言っておこう。名前はいえないが、だれでも知っている人物だ。」と彼はロイターに語った。
「私は、フランスの政治的健忘症が治るまで、アメリカ人にフランスワインを飲まないように働きかけよう。20万人近いアメリカ人が第二次世界大戦でフランスの解放のために命を落としているんだぞ。」
レバイン氏のボイコットは深夜番組でのフランス・バッシングや議会でのフランス批判に同調するものだが、ハリウッドの多くの俳優がその知名度を使って自ら発言していることを考えると、奇妙に映る。
要約終わり
数年前、フランスの核実験に反対して日本でもフランス・ワインのボイコットがありました。そのときはフランスワインが安くなってとてもうれしかったです・・・。もうちょっと本格化してくれば、アメリカでフランスワインは買い?
ナパの観光名物で死者
ナパ・バレーの観光名物の一つに気球にのって空から畑を散歩するというのがあります。一度、やってみたいと思っていましたが、先日死者がでたようです。これから行かれる方はお気をつけて。
要約:
スコットランドからの観光客がドメイン・シャンドンの上空、300フィートから500フィートのところから駐車場に落ち、死亡した。
当日は霧のためにフライトはキャンセルされ、観光客の写真撮影だけが行われていた。「だが、かぜの為に気球が上昇し、被害者はそのまま上に連れて行かれた。その原因はわからない。」と郡保安官は語った。
検事はパイロットは気球のバーナーの音で、下にいた乗客の声が聞こえなかったのだろうとしている。彼はその後200ヤード先の場所に無事に気球を着地させている。
要約終わり
スペクテーター91点のピノ・ノワール
要約:
ドメイン・アルフレッドという名前もラベルもブルゴーニュを連想させるものではない。しかし、その中味が問題なのだ。だまされてはいけない。
カリフォルニアのエドナ・バレーにできた新しいワイナリーはシャルドネとピノ・ノワールを作っている。年々、その品質が向上し、最近のPinot Noir Edna Valley Califa Chamisal Vineyard 2000は、91点、42ドルである。リッチでブラックベリーとラズベリー・ジャムを思わせるフレーバー、そして深みと複雑さも兼ね備えている。
このワイナリーは、オーナーのアルフレッド・テリー・スピザー氏がビジネス・ライフを引退するにあたって考えたライフスタイルを実現したものだ。「多くの友人達のように毎日、何もしないで過ごしたくなかったんだ」と彼は言う。
54歳になるスピザー氏は、以前住んでいたサンタクララ・バレーでワインが好きになった。サンタクララといえばリッジやマウント・エデンなどの有名なワイナリーがある場所だ。1994年に彼はシリコンバレーの半導体の会社Electecを売ってセントラル・コーストの南にChamisal Vineyardを購入した。
Chamisalは、もともと南カリフォルニアでStuffed Shirt Restaurantを経営するNorman Gossが持っていた畑だ。1972年にカリフォルニアのモンラッシェを作りたいという夢を持っていた。Chamisal Vineyardというラベルで、なかなかいいワインを造っていたが、Gossの死後、その品質は落ち、相続人は畑を売ったのである。
スピザーは、1996年に畑の植え替えを始め、98年に最初のピノ・ノワールを発表した。2000年に比べるととてもシンプルな味わいのワインだ。今では68エーカーをもち、そのほとんどがピノ・ノワールとシャルドネである。エドナ・バレーの他のワインメーカー達にみならってさらに14エーカーの畑にシラーとグルナッシュ、ピノ・グリを植えている。
ドメイン・アルフレッドという名前は、フランスの古いワイナリーの名前にあるのでつけたという。「みんな私の名前をテリーだと思っている。だからもしなにか不都合が起きたときは、アルフレッドのせいにするんだよ」
だが実際、スピザーは誰かに責任を押し付けることができる。ワイン醸造は2000年後半から元バイロン・ワイナリーのMike Sinorに任せているし、コンサルタントとして元エドナ・バレー・ヴィンヤードのワインメーカー、Steve Dooleyを雇っているのだ。
「ピノ・ノワールの品質が向上した理由としては、地域的な要素というよりクローンに負うところが大きい。70年代のテクノロジーと90年代のテクノロジーを比べるようなものだ」と彼は言う。つまり、比較にならないというわけだ。
要約終わり
またしてもシリコン・バレー産業を背景にしたワイナリーの誕生です。しかしナパではなく、どんどんセントラル・コーストに進出しています。