Topics&Columns(2002年10月1日)

ニューヨーク産100ドルのワインだっ!

9月20日付Newsdays.comからです。

ロング・アイランドというのはニューヨークのワイン産地。なかなか輸入されませんね。シャルドネとかメルローなどびっくり品質なのですがね。先ごろワシントン州産のワインは何かと取り上げられるようになりましたが。

そのロング・アイランドから驚くべき価格100ドルで売り出した生産者がいます。サガポナックに畑を構えるWolffer Estate が生産するSignature Merlot 2000です。ワインメーカーでゼネラル・マネジャーのローマン・ロス氏は「もう謙虚でいるのは辞めました。こんなワインを造ってしまったのです。トップクラスのワインと渡りえあると思ったらやはり特別に思うところがありますよ。カリフォルニアにいって2000年物のケイマスとかジョセフ・フェルプスとかを試飲して、われわれのワインは十分にいけると思ったのです」。

そして一方、ロング・アイランドワイン協会のジェーン・バクスター・リン氏は、「ロング・アイランド産のワインに100ドル出して買う人がいるなんて、興奮しますよね」。そしてピーター・モレルのトム・サウス氏は、「豪華なワインですよ。100ドルの価値があるかって?ええ、そう思いますよ!」と述べています。

わたしコンタクトしてみますねン。[^_^] (H)

ワインにミルクや卵や魚の成分がある?

先週、ブドウ果実をウドンコ病からまもるためにミルクを用いるというトピックを紹介しました。このほか、卵の白みや魚から抽出したプロテインがワインの清澄(不純物を取り除く)に使われます。これらが実際、どのぐらいワインに残っているかという実験がまもなく、オーストラリア、メルボルンのアルフレッド病院、モナッシュ大学、そしてワイン業界の協力で行われるとのことです。

これは実はアレルギーに関連しています。オーストラリアでは、この12月から、アレルギーを引き起こす可能性のある成分をすべてラベルに書かなくてはならなくなるためなのです。(マジ?!)

個人的には結構、興味がありますね。オーストラリアのABC Onlineからでした。

 

イギリスのワイン業界人トップ10

Independent.co.ukに、ワイン業界人が互いに選んだトップ10の人たちの名前が載っていました。しかし、どういう基準で選ばれたのかについての詳しい説明はありません。一位のジャンシスは日本でもファンが多いですね。年はとっていますが美人で知的に見える。各人については下記のように紹介してあります。

ジャンシス・ロビンソン(Jancis Robinson):ジャーナリストでMWの称号をもっている人はあまりいないので、稀少な存在。テレビや雑誌、新聞などで活躍。75年にワイン&スピリッツ誌のアシスタント・エディターとなったのがきっかけ。。

デヴィッド・ブラッドレイ(David Bradley):E&J Galloのイギリスおよびアイルランドのセールス・ディレクター。ガロは今やイギリスでもっとも売れているワインブランドで、アルコール全体の中でも6位である。

アラン・チーズマン(Alan Cheesman):セインスベリー(デパート)のワイン・ディレクター。オリジナルブランドのワインをはじめた人物であり、ワインの大衆化に貢献した人物と評価。

スティーブ・ダニエル(Steve Daniel):イギリスの大手スーパーマーケット・チェーンのオドビンズの仕入れとマーケティングを統括する人物。小さなワイナリーを多数、イギリスに紹介した。

アルン・グリフィス(Alun Griffiths):MWであり、ワイン商として長い歴史をもつBerry Bros & Ruddのディレクター。フォートナム・メイソンやハロッズといったデパートのワインの仕入れを担当し、名声をあげた人物。

アンソニー・ハンソン(Anthony Hanson):クリスティーズのインターナショナル・ワイン部門のシニア・ディレクター。数多くのワインコンペティションの審査員としても活躍。

イアン・ハリス(Ian Harris):ワイン&スピリッツ・エデュケーション・トラスト(WSETでは年間10000人の生徒をかかえる業界の登竜門)のチーフ・エグゼクティブ。

トニー・ラスウェイト(Tony Laithwaite):ワインのメールオーダー会社を数多く立ち上げ、特にLaithwaitesという会社では年間5000万本を扱う。ここ4年間、インターナショナル・ワイン・チャレンジのワイン・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。

チャールズ・メトカルフとロバート・ジョセフ(Charles Metcalfe and Robert Joseph):インターナショナル・ワイン・チャレンジの共同創設者。

フランザー・トンプソン(Franzer Thompson):イギリスのワインの半分を生産する会社組織New Wave Winesのチーフ・エグゼクティブ。16年間、ウイットブレッドおよびハイネケンでビールのマーケティングを担当したのち、ワイン業界に転身。

などなど。

ジャンシスとデヴィッド・ブラドレイしか知りません。知っている必要は全くないのですけどね。しかしヒュー・ジョンソンは入っていないのですね?しかし、「ガロがイギリスでもっとも売れている」などという話は、どう受け取っていいものか・・・マーケティングの勝利か、はたまたイギリス人はまったく味がわからないのか・・・(H)

コルクはひどい!

汚染コルクの被害は個々のボトルだけにとどまらないのです。シェル・マニエンもそうでした。あとボルドーでもありましたね。過去にお伝えしていますので、そちらをごらんいたきたいとおもいますが。先週のスペクテータに、ボーリューの倉庫がやられたとのニュースが載っていました。

『1997から1999年の間に生産された赤ワインは、レベルの差こそあれTCAに汚染されていました。白ワインへの影響はなかったようです。ボーリューのトップブランドのジョルジュ・ド・ラトゥール1998年物は、リリース価格が100ドルでした。ボーリューは、汚染されてしまったワインをどう扱うか、そして今後どうして行くのか・・・・

この問題は、ワインスペクテータが行った定期試飲会で発見されました。多くのボーリューのワインがカビのような、湿ったセメントのような特徴がありました。そこで信じられない思いがしたスペクテーターでは、ナパにあるETSラボラトリーズにもちこみテストをやってもらったのです。ETS側は、ワインの銘柄はまったく知らない状態でテストしました。

5月、8月、そして9月と、3回にわたって、他の地方からのワインも取り混ぜて、慎重を期してテストをしてみましたが、ボーリューのワイン15種類に、すべて高いTCAが検出されました。そのうちの4種類から検出されたTCAは、明らかに、特定の保存液によって処理された「木」製品に関連するものだということが判明しました。しかし、一方では、ボーリューの問題が、特定の不良コルクによるものではなく、ワイナリー全体の汚染であるということを示すものであったといえます。

8月にはこの結果をボーリューに伝えました。ワインメーカーのジョエル・エイケンは、いくつかのワインが確かに問題があったが、すべて個々のボトル、つまり個々のコルクの問題だと思っていたと述べました。「確かに、予想外に多かったのです」

そしてこのミーティングのあとに、ボーリューは自ら汚染源を探るべく調査を開始したのです。「水、空気、木々など。すべて調査していますよ。」そして、汚染源はどうも赤ワインを熟成させているセラーにあるようだということがわかってきました。

1998年に、ボーリューでは加湿器を設置したのです。どうもこの加湿器が悪さをしたようです。TCAは、空気中を飛び回りますが、その結果としてワインにも混入したということのようです。現実に使用をやめたら急激に空気中のTCAレベルが下がったのです。』

このワインスペクテーターの記事には、テストの結果、つまりppt(ppmの1000分の1の濃度)であらわされるTCAの濃度がリストされています。他のワインが1ppt以下であるのに対し、ボーリューのワインは「3」を超える数字になっていました。興味のある方は、9月27日付けスペクテータオンラインの”Exclusive: Beaulieu Vineyard's Red Wine Woes”という記事にありますのでこちらをごらんください。

1997のジョルジュ・ド・ラトゥールは2本飲みましたが、うまかったなー。70ドルでした。ジョルジュ・ド・ラトゥールは、ボーリューの創立者。その名をつけたワインぐらいはまともな味で出してもらわないと。しかし、セラーでTCAが舞っているということは・・・コルクをやめてもコルク臭がするということですかね?スクリューキャップにかえてみて試してみてはどうでしょうか?木に消毒液をつかった、そのときに発生するカビが悪さをする・・・その木というのは?タルである可能性は?考えるに恐ろしいですね。(H)

ボトルもひどい!

コルクはまあ、コルクの問題でもいいのですが、ボトルの形も重さも悪いという話があります。

どうでもいい、形状にこだわりすぎ。9月20日のナパ・ニューズに投書をしていた人がいました。その投書をウルトラ要約しますと

「マッシュルームの形をしたボトルトップはやめてくれ。われわれ消費者はボトルオープナーを買わなければならない。普通のボトルオープナーは対応していない。。そんなマーケティングなんかやってて売り上げが下がるのはあたりめーだろ、このやろ。」

という感じです。ごめんなさい口が悪くて・・・

それから重い。何でこんな重いの?余計に送り賃がかかるし、それなりに理由があって、マーケティングという以外にですよ、ストーリーがあるというのなら別でっせ。ふざけんなーといいたいよなまったく。USだのEUから直輸入している人間にとっては。それは見てくれがよいのも大事だが、それ以上に中身に金をかけてほしいよね。ワインは畑で造られるのだから。(H) 

いまさらですが、赤ワインを飲んでください

タイムズ・オンライン9月26日に出ていたものを参考にしますと・・・

っとその前に、私自身は「酒飲みが心臓病だの血液がきれいになるだのと言っていては情けないゾ」という立場の人間でありまして、酒飲みはその種類も、量も気にしないで飲むべきだと主張してきておりました。酒が好きでそれが原因で病気になるとか、さらにそれが高じて死亡するとか、それは本望であるべきなのです・・・

と言ってきたのですが、この記事を読んでから、といってもつい5日間ぐらいの間での心変わりですが、やっぱり、渋めの若い赤ワインを適度に飲んでおいた方がよいのかなあと思いつつあるというか(何を言っているのだ!そんな弱気で=もう一人の私)なんというか。

この記事では、バルセロナのリナ・バディモン教授の報告が書かれています。ベルリンで行われたヨーロッパ心臓病学会での発表だそうです。この中でバディモン教授は「ブタを対象に行われ他実験から、注意深く、科学的にデータを採取して行った統計値」というものを発表しました。ブタは、人の心臓システムに似ています。そして、その発表は、過去に様々な大学や研究機関で既に発表が行われた内容を裏付けるというものでした。「フレンチ・パラドックス」すなわち、フランス人は、味が濃くて、脂肪分の多い料理を食しても、心臓病が少ない。それはワインのおかげである。ということです。そのロジックとしては・・・

赤ワインの抗血栓作用はきわめて強く、血小板が堆積するほど血管壁が傷ついた状況であっても、その状況はワインの影響で40%も改善されたのです。ここから推量するに、ワインを一緒に飲む限りは、たかだか脂肪を多く取るぐらいのことでは、血栓が血管内に出来るということはありそうにないというのです。

この記事は私にとっては、結構説得力がありました。これまでありふれた少ないサンプルと、いつも同じ分析結果だけだったからです。「そこまで強いか!?」ということを発表したデータは初めてだと思います。結構、信憑性があります。(H)