Topics&Columns(2002年8月19日)
ディアジオ、ノルウェーで営業停止
世界最大のリキュールメーカーであるディアジオ社ですが、ノルウェーで営業停止処分となりました。
ノルウェーでは、スピリッツ、ワイン、高アルコールビールは、国営のルートでしか販売されてはなりません。そういう理由もあって、酒類販売メーカーは、一般大衆に対してプロモーション活動を行ってはいけないのです。
ディアジオ社は、最近行ったいくつかの「流通関係者向けのイベント」の中で、一般大衆の入場もみとめていました。
半年間の営業停止処分ですが、J&Bウィスキー、スミルノフ・ウォッカ、ギネスなど、すでに店頭に並んでいるもの、あるいは別流通で店頭に並ぶものへの販売制限はないようです。
8月12日付けBBCニュースからでした。ノルウェーというのはカナダのオンタリオ州のような国ですね。しかし間抜けともいえる失策です。何をあせったのでしょうか?売上目標とか?あるいは日本ハムのように、「悪いとは知っていても会社のためを思ってやった」のか?(H)
コルク
ここ一月ほど、イギリスのワイン&スピリッツ協会(WSA)が発表したコルクの不良率が話題になっています。0.7%から1.2%ということで、他で発表された内容より大幅に小さくなっています。一方で、同時期にインターナショナル・ワイン・チャレンジで実際に発表されたコルク不良は4%。それぞれ一万本以上のサンプルを揃えての評価ですので、どちらも正しい。何をもって、不良「率」とするのかはわけがわからなくなりました。
しかし不良コルクにあたったら、当たった人にとっては100%。確率などはどうでもよいわけです。ゼロでない限りはこれを減らさなければならないのは明らかです。ということで、代替コルクの導入がすすんできました・・・。そして現在、代替コルクの普及率は、既に7%−8%になりました。
宮城に日本酒で大和蔵(たいわぐら)という日本酒があります。コルク栓、750mlボトル。思い切り日本的な名前である以外は、見てくれはワインをまねたという感じ。パッケージングにこだわったその理由は何だったのでしょうか?日本酒はマジでボトルを切ったときが一番旨いですよね。ワインよりよっぽど酸化に敏感だと思うことがあります。(H)
中国のワイン会社、香港で上場
ロウアン・ホールディングという会社は、シンチャン・ウイグル自治区に本拠があるワイン会社です。8月14日に香港のGEM市場に上場しました。GEMというのはGrowth Enterprise Marketの略です。シンチャン・ウイグル自治区の会社が香港で上場するのは初めてのことです。1億株を発行し、、5千万香港ドルを資金調達しました。すべて機関投資家、プロの投資家が引き受けたようです。
8月15日付けアジアポートが伝えたものです。日本円にして7億円ぐらいですか。かの本拠地では70億円程度の価値があると思われます。質問1)ブドウはどこで栽培しているのですか?質問2)どの程度のワインを生産するのですか?質問3)誰が飲むのですか?
かつて日本でワイン生産が行われるようになった大きな理由に、飢饉のあと、米を酒造りに使わせることをやめさせようという動きがでてきたから、というのがありました。実は中国でも同じような動きがあるのです。米は必ずしも主食ではありませんが、米以外の穀物のことを考えればよいのです。雑穀さえも老酒に使いたくない事情があるのです。その点、ブドウは西域発祥ともいわれるだけあって、根を深く張り水分を吸い上げることで、水分を十分に含んだ果実が出来るのです。栄養的観点からは、ビタミンが多いだけですが、酒代わりにするには、誠に手軽ですよね。水がいらない。しかしどんなワインを造るのでしょうね?興味本位ですが飲んでみたいです。(H)
名前がシャンパーニュで悪いか?!
スイスにシャンパーニュというワイン産地というか、ワインを産する村があります。人口は657人。ワインに使われるブドウ品種はシャスラ、そして泡はありません。価格は700円とか800円。フランス産シャンパンとにてもにつかぬワイン。
フランスは、スイスに対して、スイス・EU農業合意に基づいて、2004年以降シャンパーニュという名をワイン名としてつけないよう要請し続けています。しかし、村人40名は年間65万ポンドの利益が失なわれ、権利の侵害として、シャンパーニュ名称の使用停止を規定した規定の無効を訴えています。
また「1000年以上も前に、スイス同地でワイン造りの事実があったが、フランスの場合は17世紀にようやくシャンパーニュの生産が始まった・・・。」「ワインのタイプが違うのでシャンパーニュという名を使用したところでで顧客を欺くことにはならないし、生産量も、フランスシャンパンの2億6500万本に対して、高々28万本である」といった議論もしています。
シャンパーニュの前村長アルベール・バンドル氏は「シャンパーニュというのはブランドではなく、村の名だ。われわれの尊厳が巨大ビジネスとフランス帝国主義に踏みにじられようとしている」と述べています。他方フランス側は、「スイス人たちは、不当にシャンパーニュのイメージと評判の恩恵にあずかろうとしているのだ」と非難しています。
このニュースは、8月15日づけニュース・テレグラフが伝えたものですが、皆さんはどちらの側につくでしょうか?わたしは当然スイスに付きます。基本的に弱いものいじめは好きではないので・・・。普通シャンパンといったら泡だから間違いようがない。私が知る限りアメリカ人は、現実に泡のワインはシャンパンといっています。ラベルに書いてあるものもある。アメリカ人に対して「使うのをやめろ」と言わずして、そんなちっぽけな村を相手にしているなんて、弱いものいじめの何ものでもないですよね。(H)
カリフォルニアには虫がいっぱい!
カリフォルニアには、「ハエ」もいるようです。ガラス羽シャープシューターについてはこれまでも何度もつたえていますが、ただのハエが、こんどはオリーブに悪さをしています。
オリーブの実は、ハエの卵の絶好の産卵場所です。実の中で幼虫が育ち、そして成虫はそこから飛び立つ。あとに残されるのは、吸い散らかされたゴミだけ。売り物にはならない。
ビル・ウォルフ氏は300エーカーのブドウ畑の所有者ですが、昨年好調なオリーブオイルビジネスに参入しました。「長年この業界も知っているが、こんなハエは見たことがない」と述べています。以前は南部のみでしたが、ナパなどの北部にも現れるようになりました。
農家の人々は、カリフォルニアのオリーブ・オイルの品質と産業を保護するために、ヨーロッパの産地で行われているように、ハエを防ぐための対策補助金を求めているようですが、ブドウと違って「マイナーな産業」に対してうまく行かない様子。まして、ヨーロッパで許可されている殺虫剤がアメリカでは禁止されている状況です。
生産者のジェイミー・ジョアンソン氏は「消費者はどこで生産されるかはこれまであまり興味がなかったでしょうが、とりわけカリフォルニアのオリーブの品質が悪いという評判になれば、ことさらそれを避けるようになるかも知れない。」と悲観的です。
このニュースは8月14日のサンフランシスコ・クロニクルが伝えたものです。ちょっとかわいそうですね。(H)
アメリカにはワイナリーがいっぱい!
ご存知ですかね。アメリカでの州ごとの生産量の順位。カリフォルニア、ニューヨーク、ワシントン、オレゴン。まあここまでは普通に勉強すると知っているのですが、その次は・・・
ヴァージニアです。どこかって?ワシントンDCの近くですよ。ヴァージニアでは、ワイン産業はもっとも伸び盛りの産業の一つなのです。年間57万人が訪れ、そして産業全体としては約8千万ドル=100億円の産業です。そして、最近はいろいろなワインコンテストでメダルや、賞を受賞している。すごいですね。
この週末にヴァージニア・ワイン・フェスティバルが開かれたそうで、ここには何と68のワイナリーが参加します。
どんなワイナリーが有名かって?私も皆目不案内ですが、このワシントンポストの記事によれば、次のようなワイナリーがよさそうですね。品種もいくつかあげられていますが、試飲してみないとなんともいいようがありませんのであえてワイナリー名のみここでご紹介しておきます。下の二つはノートンとかいうブドウ品種が面白いようです。
どなかた輸入して紹介してください。ニューヨークのワインさえあまり日本では見かけませんが、よろしくお願いします。品質は?少なくともニューヨークのワインは、驚くほどいいという印象があります。まだまだカリテプリ。(H)
ピノ・グリージョだっ!
マーヴィン・シャンクン・コミュニケーションが発表したデータによりますと、アメリカでは何と「輸入ワイン消費量の12%がピノ・グリージョ」とのことで、今年のトップ。シャルドネに置き換わるものになりつつあります。ピノ・グリージョの輸出国といえば、当然イタリアですが、その中でもCavit、Bolla、 Folonari、 Santa Margherita、 Ecco Domani、MezzaCorona、 Bella Sera、Casarsaといったワイナリーの輸入量は、2001年から比較しても二桁台の伸びを示しているとのこと。
このニュースはスペクテーターオンラインが8月13日に伝えたものです。スペクテーターのオーナーはマーヴィンです。このニュースでは、このデータブックの内容を紹介していました。
ワインにも流行すたりがあるというのは、いわゆる「マーケティング」に加え、「評論家」「インターネット」によるものですよ。ワインもますますコモディティ化してきつつあるんですよね。あまり好ましい方向だとは思いませんが。(H)
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