Topics&Columns(2002年8月12日)

 

ジャスティン・メイヤーの死

ジャスティン・メイヤー、63歳の死でした。死因は心臓発作。カリフォルニア・ワインのファンであれば知らない人はいないシルバー・オークのオーナー兼ワインメーカーでした。「カリフォルニアでは、カベルネがベスト。ワインはカベルネ・ソーヴィニョンしか造らない。」という強い信念の持ち主でした。力強く、そしてアメリカン・オークの甘く香るカベルネを作りつづけてきた人物でした。カリフォルニア・ワインの品質向上に、誠実に、堅実に貢献してきた人であることは間違いなく、私などは、彼の存在がなければカルトワインの登場、そしてロバート・パーカーの登場さえもなかったのではないかと思っています。(H)

 

"NO BARRIQUE NO BERLUSCONI!"
「小樽もベルルスコーニもいらない!」

実はこのタイトルのラベルのついたワインがコレクターズ・アイテムとなっているという話です。どんなラベルかって?きわめてユニークなラベルです。全体には、"NO BARRIQUE NO BERLUSECONI"と書いてあって、その右上の一部がはがせるようになっていて、その下にはベルルスコーニ首相の顔が出てくるというものです。左下に小さく「バローロ」と書いてある・・・

このボトル、実はバルトーロ・マスカレッロのバローロ1996のラベルです。ご承知のようにバローロの造り手には、バリック(小樽)を使わない伝統手法派とバリックを使う近代手法があるわけですが、マスカレロは、伝統派です。そして、「政治手法が気に入らないから、アンチ・ベルルスコーニでもある」と本人は言っています。

7月31日付けデカンター・コムが伝えていました。笑ってしまいますが・・・やはりこういう遊びがないといけないですよね。いかに伝統を重んじる業界と言ってもね。すごい。このワイン欲しい。(H)

 

Toroというワイン

7月31日のワシントンポストに、マイケル・フランツが書いていました。スペインのToro産のワイン・・・Toroは、ルエダの右側にあります。かなりポルトガルよりと言えます。

要約:
もしトロというワインを聞いたことがないとすれば、それは新しいからではない。トロは中世時代には有名だった。パワフルなフレーバーと高いアルコール度数のために、旅行するにも勝手が良かったのだ。しかし、リオハ辺りではボトル詰して販売し始めた頃でも、まだまだバルク販売を良しとしたために近代化の波に乗り遅れたのだ。

しかしトロのワインのその可能性は薄れることはない。なぜなら土壌と気候のよさは既に証明済みだからだ。そして最近のトレンドは筋肉質の赤ワインだ。砂土壌はフィロキセラを遠ざけ、非常に乾燥した環境は菌類を寄せ付けず、そして地中海性気候の厳しい日射と高い気温。これらはブドウの熟成をたすけるもの以外のものではない。一方では600mから800m程度の高さにあるために夜は冷涼となる。昼間と夜間の気温差によって、ブドウが過熟するとこなく熟成するのである。

ブドウの品種は、ティント・デ・トロ、別名テンプラニーリョである。この新種名を聞けば、間違いないと思うだろうが、数世紀の間に若干の違いを生み出してきている。通常より深く根は伸び、湿度を保つべく葉は生い茂る。さらにブドウの果実そのものが非常に小さくなっているので、深みと凝縮度の高いブドウが出来る可能性が高いのだ。

赤ワインの生産者達は一般には、大きく、熟成したワインを目指すものだが、トロではより品質を重視する。というのも、ほっておけば、ティント・デ・トロは17%のアルコール度数を持つものの繊細さにかけるワインとなる。従って、トップ生産者は、パワフルさと、過熟したブドウのために出来上がるレージニーさ(レーズンのような印象)とのベストのバランスを求める。DO「トロ」を名乗るためにはのワインのアルコール度数は、最低12.5%、最高15%のとすることが条件となっている。

トロワインを飲んだことのあるアメリカ人はほとんどないだろうが、スペインではかなり話題をさらっている。土地の価値は過去10年間で10倍となり、有名な生産者がここに拠点を構えるまでになった。ヴェガ・シシリアのアルヴェレス家、ヴェガ・シシリアの醸造家として活躍したマリアーノ・ガルシア、そしてペスケラ、コンダード・デ・ハサの生産者であるアレハンドロ・フェルナンデスなど、すでに素晴らしいワインの生産を開始した。
要約終わり:

インポーターの方、ご紹介ください。このような面白いワインはいつも興味があります。しかし、逞しいワインだけでなく、昔ながらの「うすあまっぽい」スペインワインも私は好きです。(H)

ワインは体にいい」というのは気休めにすぎない

「えー?、からだにいいっていうから飲んでたのに・・・」という人はあまりいないと思うのですが、これまでの常識を覆す調査結果が発表されました。これはアメリカのデューク大学とコペンハーゲンの予防医学協会の共同研究の結果です。結論から言ってしまうと、ワインを飲んでいる人が長生きするのは、ワインそのものの効用ではなく、彼らはより健康的なライフスタイルを持っているからだということのようです。

ワインを飲む人たちは、一般的に繊維質を多く含む野菜や果物を多く取り、運動にも気をつけて生活する人たちです。逆にお酒を一切口にしない人たちは、タバコを多く吸い、脂っこいものを好む食生活をし、運動をしないという生活をする人が多いのです。ビールを飲む人たちは、中間的なライフスタイルを持っています。

これはノース・キャロライナ大学の卒業生4500人の追跡調査によるもので、すべて白人であり社会経済学的にも似たようなグループの人たちを対象行った結果です。 

しかし、お酒を飲まない人がより不健康な生活をしているというのは、酒飲みからすると「してやったり」という感じですね。でも、この結果も日本人を対象にすればまたちがったものになるような気もするのですが・・・・。

 

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