Topics&Columns(2002年7月29日)
どんなワインリストがいいですか?
評論家のマット・クレイマーが、ワインスペクテーターに、「最近のワインリストは使えない理由」というタイトルでいつもの、毒舌を吐いています。彼の言い分は、「100年までの古いモデルに基づいてワインリストがつくられている」というものです。さらに要約しますと、
「1800年代、ワインリストにはボルドーがあって、そのほかにブルゴーニュ、シャンパーニュ、そしてドイツワイン、ぐらいしかなかった。このバローロは、新たなスタイルとか伝統的だとか、あるいはオークが新しいとか古いとか、そのようなことを気にすることは必要なかった・・・しかし最近はそういうわけには行かない。キャンティといったらカベルネが入っているかもしれない。そのようなワインが氾濫するなかで、キャンティだというくくりでリストしてはいけない・・・一方でエリオ・アルターレのタンニンのないネビオロは、かつてのネビオロとは縁がなく、むしろボルドーのメルローと共通するところがある。『あたらしい共通項』でくくりなおすべきなのだ。いまのリストの作り方では、そんなことがわかろうはずがない・・・たとえば、高地で生産されるブドウで造られ、生産量が少なく、強烈なフレーバーや新鮮な酸味を持つワインは『高地職人型』とか、マヤカマスヴィニヤードのソーヴィニョン・ブランとかドメーヌ・ルロワのブルゴーニュなどは『超低歩留まり型』といったように分類したらどうだろうか?よっぽどナパ・バレーとかブルゴーニュというより、共通性が高く、選択しやすいのではないだろうか・・・21世紀型ワインリストの登場が待たれる。」
だそうです。相変わらず面白い。まあ、しかしワインには職人性が関係があるとか、ブドウの歩留まりが品質に関係があるということを知っているひとは少ないので、マットの考え方そのものは却下ですね。
ワインを歩留まりで選ぶ人はごくわずか、そのごくわずかの人のためにワインリストを作成することはないだろうと思います。マットはたぶん、「ワインリストは、素人がみるものではない!選ぶ人がみて、内容がわかるようになっていればよのだその指標が必要だといっている!」と反論するのかもしれません。
しかしワインが所詮嗜好品で、かつその嗜好のレベルも全く違うとすれば、やはり大勢の顧客層が存在するところを狙ってリストを作成すべきでしょうね。
それで人はワインは何で選ぶか?好き嫌いがハッキリしている人は、それで選ぶ。そういう場合は、回転寿司のようにディスプレイでよい−カベルネとかピノ・ノワールとか、加えて簡単な内容が書いてあればよい。マットクレイマーのような分類が意味があるかどうかは別として・・・しかし大抵の人は、ハッキリした嗜好を持っていない。そういう方はどうも「お勧め」で選ぶようですね。どんなにリストが丁寧に書いてあっても、あるいは仮に検索エンジンがあってもアドバイスする人は必要なようです。(H)
グランジを去るひと来る人
グランジを知らないひとはいませんが、ジョン・ダヴァルを知らなかった人は少なくないでしょう。この人、ペンフォールズで28年間に渡って、グランジというワインを造り続けてきた人間です。2003年ヴィンテージからは、個人のブランドでワインを生産します。どこでワイン作りを始めるかは公表していません。
デカンターコムに語ったところによれば「バロッサは私が最初に恋に落ちた場所、しかしオーストラリアの様々な場所にコネがあるし、今はあまりしゃべりたくありません」とのこと。
ダヴァルは1974年にペンフォールズに入社し、1986年に前任のドン・ディッターの後をついで以来、オーストラリアに冠たるグランジを守り続けてきました。
世界初の携帯電話でつながるワインショップ
そうかあ、世界初なんだ?と思ってしまいました。ということは、日本でも携帯電話でオンライン・ワインショップはまだないというわけですか?
要約:
デジタル世界でさまざまなダイニングに関する様々なサービスを提供するtasteNtalkとSchneider's
Capitol
Hillは世界初のワイアレス・ワインショップを起こしました。TasteNtalkの特許システムを使って、消費者は携帯電話から直接ワインを注文することが可能となりました。また、Schneider's
Capitol
Hillの25000本にもおよぶ在庫に常時リアルタイムでアクセスが可能となりました。1914年のイケムからバリューワインにいたるまでそろっています。
Schneider's Capitol Hillは、1949年からワインを扱っており、倉庫面積は7500平方フィートもあります。特にレアワインがそろっているのも特徴です。「このシステムのおかげでワイン通は、自分の都合のいい時間にアクセスして在庫チェックできるというメリットも見逃せません。こういったレアワインは数が少ないので、すぐになくなってしまうからです」とSchneider'sのボブ・トムプソン氏は語りました。
tasteNtalkは、アリゾナ州のフォネックスにあり、全米のレストラン業界の消費者をターゲットに携帯事業を展開する会社です。予約を入れたり、テークアウトのオーダーを入れたり、人気店の予約のウェイティリング・リストに登録したりするサービスを提供しています。また、レストランのメニューや店の紹介などもおこなっています。
要約終わり
遺伝子操作で二日酔いもなくなる
decanter.comからです。
要約:
7月11日から13日の3日間、第5回マスター・オブ・ワイン国際シンポジウムがウィーンで開催され、その席上、南アのステレンボッシュ大学教授であるProf.
Sakkie
Pretoriousが遺伝子操作によるプラス面についての研究発表を行いました。
二日酔いというのはリンゴ酸が乳酸発酵する過程で存在するバクテリアによって引き起こされるものなのです。酵母の簡単な遺伝子操作によってこれをコントロールすることが可能になります。
細菌やピアス病などの疫病に強い木になればスプレー散布なども減らせるだとか、旱魃や日焼け、霜害に強い品種になるだとか、フレーバーの強いブドウができるだとか遺伝子操作にはいろいろプラス面がありますが、結局60対40で遺伝子操作は反対されました。
この会合には世界中のMW250名が集まり、コルク問題、オーガニック栽培、規制・法整備などの問題について話し合いがもたれました。
要約終わり
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ご意見、ご質問、苦情、問題の指摘などありましたらhm@barriqueville.comまでお寄せください。では来週。