Topics&Columns(2001年12月10日)
日本のワインをレーティングすると...
ちょっと前の号になりますがワインスペクテータの9月15日号にシャトー・メルシャンのレーティングがありました。
をトップに、1999年北信シャルドネ:84ポイント、1996年桔梗が原メルロー:82ポイント、1999年甲州シュール・リー:78ポイント、1996年城の平カベルネ・ソーヴィニョン:77ポイント、の記載がありました。
ポイント自体はあまり意味がないとは思いつつも、比較したくなるのが人の弱さ。で、86ポイントといいますと、同じ号で紹介された赤ワインの中では次のようなワインがありました。
などなど、バイイング・ガイドに登場する順に10本を書き出しました。このように比較してみると、メディアの威力はすごいというかなんというか、単に数字で比較されてしまうことの恐ろしさは改めて認識できます。よく知られたワインとの比較はおぼつかない感じです。しかしこれは事実。事実は事実として、日本を代表するワイナリーとしていろいろな意味でがんばって欲しいです。ただ城の平カベルネ・ソーヴィニョンの評価はちょっと変ですね。「フルーツよりタンニンが多い」とだけの評価で、場合によってはボトルが変だったかもしれませんが。(H)
クリュ・ブルジョワを正式にする
ボルドーで正式に認定されている格付けとしてはメドックの格付けが有名です。その他にもサンテミリオン、ソーテルヌなどでも、格付けがあります。
他にも「クリュ・ブルジョワ」という格付けがあるというのは、ご存知だと思いますが、これはEUの中で認められた制度、法律ではありません。これはもともと1932年にメドックの特級格付けに入れなかったが、品質向上を目指す造り手たちが始めたシステムに端を発するものです。これは「クリュ・ブルジョワ協議会」に参加する任意のワイナリーのワインを、「クリュ・ブルジョワ」、「クリュ・ブルジョワ・スペリウール」、「クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル」の三段階に格付けするものです。
この「クリュ・ブルジョワ」格付けを、法律上の格付けとするような動きがあるようです。「クリュ・ブルジョワ・デュ・メドック」という呼称を2003年のヴィネクスポで発表することを目指し、様々な準備を進めて行こうとしています。
この中で、クリュ・ブルジョワ格付け認定を受けようとする生産者は既にワインを提出した模様で、ブローカー、ネゴシアン、ボルドー・ワイン生産学校、そしてクリュブルジョワ協議会から構成される委員会がジャッジして新たな格付けを決定するのだとか。格付けは10年ごとに見直されます。どのように「クリュ・ブルジョワ」格付けをプロモートしていくかはまだ決まっていない様です。
この記事は、先週、先々週でいくつかのソースで伝えましたが、上記は12月7日のハーパーズを中心にまとめました。(H)
ベストのヴァン・ド・ペイを目指す
これも7日付のハーパーズに紹介のあったもの。ティム・アトキンズが自ら書いていました。
要訳:
モーデュス・ヴァンというのはボルドーのネゴシアン(CVBG
Dourthe-Kressnann)の親会社ですが、ラングドック地区のシャトー・ド・セラムから、35年の期限付きで土地のリースを受けることにしました。CEOのシャドロニエ氏によれば、現在同地は200ヘクタールほどの広さで、カリニャンやグルナッシュが栽培されていますが、これを改造していくものです。「100から160ヘクタールをメルロー、シラー、多分ムールヴェードルなどのブドウに置き換えます。ヴィオニエや白グルナッシュなどはこのまま残すでしょうが。ラングドックは南半球と同じような条件の中で、高い品質のワインを生産できる、ヨーロッパでも少ない場所のひとつです。目標はベストのヴァン・ド・ペイと呼ばれるワインを生産することです」
とのことで、ミネルヴォア、コルビエールそしてヴァン・ド・ペイを生産する予定です。フル生産の状況で12万から15万ケースの生産を目指すようです。”Dourthe”名で出すかどうかはまだ決まっていません。
終わり:
南半球を引き合いに出すフランス人というのは面白いですね。なかなか簡単に出来ることではないですね。偏見かな?(H)
イギリスから貴腐シャルドネ
いくつかのソースで報告されていたものです。
イギリスといえば、ブドウ品種はセイヴル・ブランクがメジャーな品種です。いわば日本でいえば甲州みたいな品種にあたリます。そんなイギリスで初めてシャルドネ貴腐ワインが誕生するとのことで「大評判」(6日デカンターオンライン)になっています。
南部イギリスではボトリティス菌は珍しくはありませんが、シャルドネにこの菌がついても腐ってしまうのが常でした。とことがロンドン東部のケント地区にあるモーファム・ヴァレーで、あえて12月まで収穫しないでおいたところ、それが貴腐ブドウになったというものです。
オーナーのロイ・クック氏曰く「とてつもないギャンブルでした。10月終わりから11月始めにかけて寒波が来たときはどうしたものかと思いました」
クック氏はドイツからトロッケンベーレンアウスレーゼの専門家であるウーヴェ・ホフマン氏のアドバイスを仰ぎ、醸造から熟成にいたるプロセスを学びました。2002年12月に1/2ボトルおよそ20ポンドで販売する予定とのこと。
モーファム・ヴァレー・ヴィニヤードはシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ライヒェンシュタイナーなどのブドウを生産しています。
楽しみですよね。生産量はわずかでしょうから、手に入れるのは困難か?私は非常に興味があります。(H)
オークションの話
11月21日のロンドンでのサザビース・オークションの話。コシュ・デュリ1992コルトン・シャルルマーニュ、一ケースが30800ポンド(期待価格4000-5000ポンド)で売られたそうです。1990ペトリュス一ケースが10450ポンドで売却されたにもかかわらずです。そして1997年ものが25300ポンド(期待価格3800ポンド)という事でした。セレナ・サットクリフMW氏によれば「コシュデュリは、完全にカルト化しています。入札は海外からのもので、あっという間でした」とのこと。
12月1日にNYでのオールデン・セラー&サザビーズ オークションの目玉は7本の1978年DRCモンラッシェ。期待価格7000-10000ドルに対して売却価格はなんと167500ドルでした。ワインスペクテータのオークションインデックスに対する1124%の価格は、これまでのオークション史上で最も高価で取引されたワインということになった模様です。
最後のオークションの話は、メルボルンで開かれたグランジ・オークション。目玉は1951-1996の完全ヴィンテージセット。値段は190681豪ドルでした。2年前の記録であった176000豪ドルを塗り替えました。1951年グランジ一本ものの価格は52211豪ドルでした。1951年からの垂直セットは1988年に30000ドルで取引されたという記録が残っています。
それぞれデカンターオンライン、ワインスペクテータ、ヤフー・OZ&NZニュースからでした。オークションでの取引価格と経済状況は相変わらず無関係です。カンパーイ!(H)
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12月31日、1月14日、1月21日