Topics&Columns(2001年9月9日)

先週は諸所の理由よりアップデートできませんでした。2週分レビューしています。

カルフールのワイン・ネットビジネス

8月30日のフィナンシャルタイムズに「レ・ゼコからの転用」ということで載っておりました。

カルフールは昨年9月にVerywine.com、12月にCarreour−jardins.com、そして本年初にCarrefour-multimedia.comという3つのサイトを立ち上げましたが、全てを年末までにクローズすると発表しました。ワイン関係ではCarrefour-vins.comという別のサイトを9月17日に新たに立ち上げるそうです。

昨年まではイケイケでしたからね。とにかく秩序は無視して何でもやっとけという勢いでした。フランスも同じでした。(H)

コルクの話

通常コルクの長さは5.5cm以下といわれますが、ボルドーとカリフォルニアのプレミアムぐらいで、他はあまりこだわりがなさそうな感じです。それ以上に、たいていの新世界ワインは4cm以上のコルク栓は使用していません。長い方でいえば、ガイヤは6cmの長さのコルクをサルジニアから仕入れます。いろいろと歩き回ってサルジニアのコルクを使用することにしたのです。

またコルクには生産者と年代の焼印を入れるのが伝統的ですが、オーストラリアなどは余程のワインであってもまっさらです。

コルクは空気からワインを守るという目的があります。あるいはかつては、ラベルがなかったときには、焼印を入れることで、ワインの素性を語るものでした。それを考えると現代でのコルクの存在意義というのは薄れてきますね。いまは儀礼的な意味しかない。

皆さんはコルクはどこで収穫されるかご存知ですか?そう、最大の産地はポルトガルです。次はスペイン。ポルトガルの今年の収穫は例年通りということです。収穫といってもコルクというのは木の皮なのです。コルクは実はオーク種で、樽の木材と同系の木材という事実はあまり知られていません。最初のコルクが収穫できるまで25年かかりますが、その後はコルクは9年ごとにはがすことが出来ます。

とくにどうということはないですが、果たして今後もコルクを使うのかどうか。最近、スクリューキャップの話題がネット上では結構あります。次第に代替されていくのではないか・・・という気がしてなりません。(H)

NASAの衛星システムでぶどうを収獲

8月29日付けのスペース・ニュース(www.cosmiverse.com)からです。

衛星遠隔センサーシステムを利用して、空から畑の衛星写真をとり、畑を管理し、最も適した収獲時期を決定しているそうです。これを利用しているのは、モンダヴィ・ワイナリーで、1993年から導入しています。最初は、第二次フィロキセラの被害発生時にこれを管理するためのものでしたが、今ではさまざまな用途に使われ、葉っぱの色づき具合から細かく収獲時を決定したり、土地の灌漑状況を把握したりしています。

やはり新しもの好きのモンダヴィらしい試みといえるかもしれません。1993年当時、われわれが訪れた時もモンダヴィの畑では、ワイナリー裏手に広がる畑では、木と木の間の間隔、ぶどうの列の方向、水の量などによって、さまざまな実験が繰り広げられていました。しかしNASAの衛星システムを使うとなれば、相当な資金が必要でしょう。モンダヴィぐらいしか、こういったことに執念をもやすワイナリーはナパにはきっとないでしょう。この研究結果は、近じか「Journal Applied Engineering in Agriculture」でレポートされる予定です。

え?カレラがやったではないかって?畑の土地探しのためにやったという話はありましたが現実には、衛星写真地図を使ったというだけでした。(H)

NAPAに新しいシャトルサービス登場

ナパに、ちょっと便利そうなシャトルサービスが登場しました。主なホテルとボーリュー、ニーボーム・コッポラ、フランシスカン、メリーヴェールといったハイウェイ29号そいのワイナリーおよびアンドレッティ、レグッチ、クロ・デュ・ヴァルといった比較的知られていないワイナリーを回ってくれるものです。運賃は一日38ドルで、乗客はどこで乗り降りしてもかまいません。さらにワイナリーで購入したワインはホテルに届けてくれるので、他のワイナリーを回っている間、暑い車内にずっと乗せておく必要がないとのこと(これが一番ありがたい!なにしろわずか5分であってもナパでは日向においておけば車内はすごい温度になってしまうからです)。(N)

モエ・シャンドンから記念シャンパーニュセット

ご存じの通り、シャンパンは、一般的にはシャルドネやピノ・ムニエなどをブレンドし、ヴィンテージも単一ではないのですが、このたびモエ・シャンドン社から品種別に、しかも単一畑のぶどうだけでつくったワインが発売されました。「La Trilogie des Grands Crus」と呼ばれるこのワインの値段は3本セットで275ドル。Les Champs de Saranというシャルドネ畑、Les Champs de Romontというピノ・ミュニエ畑、Les Sarments d'Ayというピノ・ノワール畑はそれぞれグラン・クリュであり、100%モエ・シャンドン社の所有です。

Les Vignes de Saranは、ワイン・スペクテータ誌では90点、正統的なブラン・ド・ブランのフレーバーである、ブリオッシュ、ヘーゼルナッツを感じさせ、はっきりとしたストラクチャーを持ち、余韻にはトースト香。この畑は霜害に強い斜面にあり、白亜質の土壌がワインにとって適切な水分を与えています。

Reims市郊外に位置するLes Champs de Romontでは、霜害の危険はあるが、遅咲きで春の霜には比較的強い。ピノ・ミュニエはもっぱらブレンド用であり、これが単独でシャンパンとなることはないので、これはなかなか得がたい経験といえるでしょう。ピノ・ノワールにくれべると幾分ざらざらした感があり、洋梨とアーモンドのフレーバー。89点とした。11000エーカーのグラン・クリュ畑のうち、125エーカーでしかピノ・ミュニエを栽培していません。モエは唯一、グラン・クリュのピノ・ミュニエ畑を持っているワイナリーです。

ピノ・ノワールは、この3本のうちで最もしまった感じであり、将来が楽しみなワイン。でも89点。モエはこの畑を1798年から所有しています。

この記念セットは基本的には96年の収獲を使い、古いワインとブレンドして造ったものです。生産量は4500ケース。このセット販売は97年、98年、99年、2000年のヴィンテージでも行われることになります。(N)

ワインドットコム在庫処分オークション

以前から話題として取り上げていますが、いよいよ9月15日、16日がワインドットコムの在庫処分オークションです。ネットで参加できますので、皆さんhttp://www.auctionet.comにアクセスしてみてください。なんと8万ケースの処分です。古くは1921年イケムに始まり、45年ムートン、70年ペトリュス、76年ロマネコンティなども含まれ、通常のテーブルワインからウルトラ高級ワインまで様々です。簡単にお金を消費できる感じですのでどのワインに何ぼまで使うということをあらかじめ考えておかれた方が良いでしょうね。世界中からビッドが集まります。ドル高の関係上、バイヤーの多くはまだアメリカ人でしょう。(H)

クリュッグの新ボトル

シャンパンのジェロボアムというのはどうやって造るのだろうかと思っておりました。あんなボトルに入れたままでぐるぐると動瓶するはずはないよなーというのが私のもともとの疑問の始まりでしたが、どうもやはり普通のシャンパンと同じようにビン内二次発酵をするようですね。しかしそれ以上に大きいボトル入りのシャンパンはどうやって造るんですか?シャンパンというからにはやはりビン内二次発酵をやるのですか?動瓶が大変ですね。一度にどれくらい回すのですか?一人では無理ですよね。「片手でキュで1/8」ってなわけにはいかない。

クリュッグがNVグラン・キュベのジェロボアムを販売開始します。クリュッグはこれまでマグナムが最も大きなサイズでしたが、今回ダブル・マグナム=ジェロボアムが新登場です。約330本のボトルが販売されるようで、希望小売価格650米ドル、販売先は殆どがイタリア、US、イギリスということのようですよ。

日本では手に入らないのか・・・?この情報はデカンター・オンライン9月5日を参考にしました。(H)

インターナショナル・ワイン・チャレンジ

570名の審査員、10000のワインを集められて行なわれた2001インターナショナル・ワイン・チャレンジのベスト赤ワインには、ブロークンウッズ1999年レイナー・ヴィニヤード・シラーズが選ばれました。サウスオーストラリア州マクラーレン・ヴェール地域の畑のようです。

いくつかのソースで伝えている情報でした。国際コンペティションに出てくるワインはカリフォルニア以外の新大陸の新興生産者と相場が決まっていますが、最近は南米、南ア、北米(カリフォルニア以外の産地からの参加者は多い)より俄然オーストラリアが強いですね。

しかし570名が10000本のワインをテイストするという仕組みはどうなっているのでしょうか?ご存知のかた教えてください。(H)