Topics&Columns(2001年3月25日)

 

先週「ハシェット」とお伝えしましたが、「アシェット」(仏語)か「ハチェット」(英語)と書かねばならないところでした。ご指摘をいただきました。有難うございました。どのような内容でもメールが来ると、ちょっとうれしい今日この頃です。わざと間違いをいれておくかな・・・。

イスラエルワインはフランスワインより健康に良い!

『イスラエルの科学技術院である「テクニオン」が健康に良い白ワインを発明しました。この白ワインは、赤ワインよりも多くのフラヴォノイドいてコレステロールが悪玉化するのを防ぐのです。「白ブドウも、発酵中にわずかの時間スキンコンタクトを行なうと、フラヴォノイドの抽出が出来るという事がわかりました」というのは、研究チームのヘッドだったマイケル・アヴィラム教授。「リッチになって、赤ワインと同じような抗酸化物質を含んでいます」このワインは「ビニャミナ(Binamina)」という名前でアメリカで入手可能です。

アヴィラム教授は、イスラエルのワインはフランスワインよりも多くのフラヴォノイドを含んでいる事を発見しました。というのは抗酸化作用をもつフラヴォノイドは、強い太陽光の元で生成されるということがわかったのです。「1995年からの研究で、われわれはフランスでの研究より2倍の量のコレステロールの減少を観測していました。研究手法の違いによるものではなく、使われるブドウの種類によるということがわかったのです」

アヴィラム教授は、食物が健康に及ぼす影響の研究においては第一人者です。この成果をアメリカでの学会で発表する予定です。』

上記は、テクニオンが発表したものをヤフーファイナンスが3月20日に伝えたものです。「健康のためにイスラエルワインを!」。日照量か日光の強さか、はわかりませんが、南ヨーロッパとか、南北アメリカなども日差しは強いでしょうね。(H)

 

あるブラインドテイスティングで選ばれたワイン

モントレー・ワイン・コンペティションでの結果です。1128のエントリーがあったそうです。その中で7人のパネリストが「エクセプショナル(さながら「秀」?)」選んだワインは下記のとおりでした。毎年予想外の結果ということです。括弧内の値段はアメリカでの値段です。

これはバーゲン・カウンティが3月21日に伝えたものです。最後の「シカモーア・クリーク」というのは最近登場したとの事ですが、ご存知ですか?日本ではどこか輸入しているのでしょうか?(H)

またコルクの話

クロ・デュ・ボアは、「クラシック」ブランドのワインに人工コルクを使用することを決定しました。8%〜10%あると言われるコルク汚染を回避するためです。2年の研究を行なったそうですが、人工コルクを使用する事にしたのです。8百万ケースのワインに使用されるようです。

クロ・デュ・ボア、モンダヴィ、セバスティアーニ、ベリンジャー、KJは、共同でネオコークという会社を設立し、代替コルクの研究をしてきています。3月18日にいくつかのソースがつたえました。

さて、プレミアムワインに使用することを決めたのは、フランシスカン、そしてプラムジャックのみですね。汚染コルクに会いたくないのはプレミアムワインのほうなのですよね、われわれは。(H)

ブドウの(ワインではなく)ネットオークション

ワインのオークションはインターネットでも参加は可能ですが、最近の流行はブドウのネット販売です。これを始めたのはWineryExchangeというウェブ会社です。ここは「売ります・買います」という仲介を行なっているウェブです。私も会員になっていますので、たまにメールを受け取ることがあります。というか毎日来るのですが、「XX生産のXX畑のカベルネ・ソーヴィニョンがなんぼ」という案内がきます。相場がわかってそれなりに面白く見ています。著名な畑ではないようですが、結構認知されているようです。今日の話は、WEが行なったオークションです。3月21日にプレスデモクラットが伝えたものです。

大方の人々は好意的に受け取っている。新たな畑のブドウを市場に導入しやすい、若いワイナリーでも良質のブドウを入手しやすい、将来に向けてブランドネームを構築しやすいという観点だ。

目標の一つには業界全体で、エキサイティングなことをやっていきたいということもあるようだ。

午前8時に始まったオンライン・オークションは午後5時まで行なわれた。60ロット、500トン、約百万ドルのブドウが売買された。

「エキサイティングだったよ。オークションに入ると、すぐにヒートアップしてくるのがわかる。我慢も必要だし、限度を忘れてはいけない」というのはフェッツァーのダグ・シルソン。「いくつかのロットに最初にビッドしたけど、どうも最低価格より低い価格でビッドしたようだね、買えなかった。」

ストライカー・ソノマのマクドナルド氏は「マヤカマス山のモンテ・ロッソ畑のカベルネ・ソーヴィニョンを20トン買えた。100年の古木はルイ・マーティニが持っているんだが、これはベストのカベルネだからね。新参者だからね、こういう機会があって本当に有頂天さ。」

というものです。皆さんもブドウを買ってみては?アメリカのワイン醸造キットのお店では、缶詰のカベルネ・ソーヴィニョンとかが売っているので、それを輸入して・・・などと考えないわけでもありませんが、日本では違法ですよね。アメリカに住んでいれば、日曜ワインメーカーとして楽しい日々が送れるのになあ・・・・と思いつづけて何年にもなります。(H)