Topics&Columns(2000年10月29日)
アロマセラピー
先週は香りの元が発見されたなどというタイトルのトピックを載せましたが、皆さんはどのようにお考えになられましたでしょうか?
さて、先ほどテレビの番組「特命リサーチ200x」でアロマセラピーの話をやっていました。「香りは本当にからだに効く」というテーマでそのメカニズムなどを紹介するものでした。例えばラベンダーの場合、真正ラベンダーを嗅ぐとα波がでてきてよりリラックスした状態になる、レモンを嗅ぐと免疫力が上がる。ということについてそのメカニズムを説明するわけです。まずは五感のうち嗅覚に関しては、他の感覚とは異なり、直接的に脳内辺縁系に信号が伝わるので、身体が反応しやすいという事があるということを踏まえた上で、ラベンダーの場合、香りを嗅ぐと、ラベンダーの持っている酢酸リナリルという物質が嗅覚を刺激し、電気信号が脳内辺縁系に伝わり、さらに縫線核というところに伝えられてセロトニンが分泌されるために精神がリラックスした状態になるという話でした(というかそのような話だったと記憶しているのですが)。そしてこれと同じような効果をもつハーブは、マジョラム、カモミール・ローマンなどがありますという話も紹介しました。そしてレモンの場合は、同じようなメカニズムで、免疫グロブリンが分泌されて免疫力が向上するというものです。
なぜこんなに紹介するかというと、香りについては非常に興味を持っているからです。まず一つはこの香りの持続性で・・・私の場合、例えば素晴らしいワインの香りを嗅いだ場合でも「あ、良い香りだ」と思う感覚はほんの一瞬で、それをずーっと嗅ぎつづけるというか、その感覚を持続することは出来ないのです。一旦必ずグラスを離し、スワーリングしなおしてまた嗅ぐということをしなければ、鼻が馬鹿になるというか。この辺の仕組みはよくわかりませんが、どなたかご存知でしたらおしえてください。
それからもう一つは、「こいつはたまらん」という香りがあります。私の場合、とくにブルゴーニュの良いワインを嗅ぐと「切ない」とか「あー」とか「またたびー」とか「これを飲んで死ぬー」のような表現をしたくなる官能的なワインがあるわけです。もちろんそうそう無いですが・・・これはワインの香りに含まれるどの揮発物質がそういう感覚をもたらしているのでしょうか。ガスクロマトグラフィーで分析してみて、そしてその物質がわかれば、いろいろと面白い使い方が出来ますよね・・・(どういう使い方やねん?)(H)
イタリアのワイン賞
以前にガンベロ・ロッソのトレ・ビキエーリというワイン賞の話をしましたが、今日はそれと並び称されるワイン賞の発表がありましたのでご紹介します。10月26日づけのワインプロ・コムにMWのニコラス・ベルフラージュが書いていました。
その賞というのは、ヴェロネッリという1950年から出版されているワイン雑誌によるもので、「スリースター賞」と呼ばれています。今回143のワインが選ばれました。受賞ワインは下記のURLにアクセスしてみて下さい。http://www.winepros.com.au/cda/displaystory/1,4241,2115,00.htmlとhttp://www.winepros.com.au/cda/displaystory/1,4241,2116,00.htmlです。なおヴェロネッリはHPも持っております。イタリア語ですが、ご興味あればhttp://www.veronelli.com/にアクセスしてみてはいかがでしょうか。(H)
EUはGMを受け入れる
GMというのは"genetically modified"つまり「遺伝子組み替えが行なわれた」ということを省略しています。
EUは、ブドウの木に関しては10月24日にGMを受け入れる事を決定したとデカンター・コムが10月25日に伝えています。(http://www.decanter.com/news/newsdefault.asp)これに直接的に反応をしたのが、イタリアの環境保護団体であり、その代表者の「食物全体で遺伝子組み替え食品のことをどうしようかと議論しているときに、ある特定の食品に関してOKの決定を下すということは時期尚早であり受け入れられない」というコメントを紹介しています。またイタリアは政府としてもDOCでは受け入れられないとしていると伝えています。
これ以上に詳細な情報がありませんが、GMに関しては、私自身は反対です。というのは例えばこれが自由に許されるようになってくる状況を考えると、どうも世の中が複雑になりすぎる気がします。遺伝子の組換えというのは星の数ほどあるので、それらをピンからきりまで試してみて最も強い遺伝子組み合わせをつくりあげることを目指すのでしょうか?ブドウの場合、病気にならない、気候に影響されない、土壌に影響されない、糖度は指定した期日までに必ず25%まであがる・・・ついでに「ワインの実ををつける」木を開発したらどうでしょうかね?これが一番手っ取り早いですね。(H)
フランスでのe-ワインビジネスの展開
Wineandco.comはフランスを拠点にするワインのインターネット販売会社。約一年間に渡りヨーロッパ全体での事業展開を行なってきましたが、国内事業に専念することに決めました。インターネット販売に対して賛否両論のイギリスは、少なくとも彼らのビジネスの場ではないと判断したようです。これはジャスト・ドリンク・コムからの話でした。http://www.just-drinks.com/news_detail.asp?art=7500
もう一つはChateauonline.comの話です。1998年にパリを拠点にしてオンラインショップを始めました。そしてこの会社を作ったグレゴリー・サリンジャーの話によれば、現在ヨーロッパ最大のオンラインでのワイン商となった模様です。昨年の売上は約7億円でした。こちらはビジネス・ウィークからでした。http://www.businessweek.com/bwdaily/dnflash/oct2000/nf20001024_246.htm
さて、いずれもフランスをベースにした会社ですが、もうちょっと記事の内容を見てみますとワインアンドコはシャトーオンラインの多分1/3程度の規模の会社のようです。前者は会社ができて1年、後者は2年。まあ比較していきますといろいろな違いがあるのでしょうが、今後の両者の展開はどうなりますでしょうか?(H)
フランスから小カルト・ワイン
もう、大勢の方々がご存知なのかもしれませんが、ボルドーの大きなネゴシアンであるマーラー・ベスが、メルロー100%のワインを売り出します。新たなワインの名は「Le Fer ル・フェール」だそうで、シュヴァル・ノアールのブドウを使い、シャトー・ラ・クーロンヌで醸造するようです。生産量は300ケース、全てのボトルに番号が打たれ、マーラー・バスのネットワークで販売されます。ファーストヴィンテージは1998年もので、アメリカでは39ドルの予定価格が設定されています。そして1999年の先物は242ドル/ケースということです。ちょっと古いですが9月28日のデカンター・コムからお伝えしました。
フランス物ですから、スーパー・クリュと呼ぶべきかもしれません。現在での市場価格はどれくらいでしょうか?(H)
イタリアから小カルト・ワイン
いろいろなところから、カルトが登場します。イタリアからはルフィーノが新たなスーパータスカンを発表しました。「Modus モドゥス」はファーストヴィンテージが1997年で、サンジョベーゼ60%、カベルネ・ソーヴィニョン25%、メルロー15%のブレンドだそうです。1997年は3000ケースの生産量です。2001年初めに海外市場にも出回る模様です。ルフィーノは、9月に行なわれたエノテカ・ピンキオリでの発表会の席上「これは全く新しいワイン」としているようです。この内容は、10月24日ワインスペクテータ・オンラインからでしたが、かの雑誌は85点をつけています。
実は私はこのブレンドは好きそうなブレンドだなあと思っています。日本で入手できるでしょうか?(H)