Topics&Columns(2000年10月9日)

 

サンク・セパージュってしっていますか?

まああまり知らない人がいないほど、超有名になってしまったワインです。昨年のワインスペクテータ誌のワイン・オブ・ジ・イヤーです。かの「チーズィー」と呼ばれた、というか私が勝手によんでいたシャトー・セント・ジーンのカベルネ・ソーヴィニョン ブレンドのワインです。11000ケースを生産しているので、カルト・ワインほどは値段が上がらないものの、リリースして瞬間的に市場から消えてしまいました。そして今は、オークション市場に出てる日を待ちわびているワインです。

先日の小田急のセールでは6000円。一人一本限定という事で売りだされていました。アメリカでは発表時の値段は25ドル程度でしたが、リリース時には38ドルでしたので、日本での6000円という値段については悪くないかもしれませんね。オークションでいくらで出てくるのかが楽しみです。私の場合はこれを買いたいから楽しみにしているというのではなく、タイミングと値段が楽しみなのです。飲めないぶん、別の楽しみを持たないと・・・(H)

やはり期待大のボルドー

10.4ボストン・グローブにデュイー・マーカムが連絡してきた内容が載っていました。要約しますと、

  • 9月20日: Chオーブリオンはソーヴィニョン・ブランの収穫を終え、非常に良好な収穫にジャン・ベルナール・ドルマ氏は非常にご機嫌。
  • 9月21日: Chル・パンは週末は雨の天気予報を見て、全2ヘクタールを収穫。状態は良好で乾燥している。
  • 9月25日: Chランシュ・バージュはこの日に収穫開始。
  • 9月28日: Chアンジェリュスではこの日に収穫終了。クラッシャーやデステマーからのホースが絡まりあう。ボーセジュール・ベコのドミニク・ベコ氏は深い紫色の(ジュースに)満面の笑みをたたえ「1990以降ベスト。雨はちょこっとしたもので影響ない」と。
  • 10月1日: 右岸のメルローとフランについては極めて期待度の高いでき。左岸では収穫作業は続行している。雨で果実が水を吸うことになっても、わずかであれば「血を流せば」(セニエのこと)全く問題ない。
  • ワインの出来を予測するのは現実には年明けの4月以降にならなければわからないが、今日現在(10月4日)右岸のワインに関しては期待が高く持てる。多分1998年以上の出来であろう。

との事です。先日お伝えしたペトリュスの話とあわせて判断すると、ポムロール、サンテミリオンの右岸では少なくとも収穫時のブドウの状態は良かったようですね。つまりワインも相当期待できます。2000年ヴィンテージは買いです。(H)

アイス・ワイン用のグラス

10月7日付ワインスペテクテータ・オンラインのデイリー・ワイン・ニュースで紹介されています。イニスキリンのワインメーカーであるカール・カイザー氏がコメントをしています。「信じられない。私がイメージするアイスワインのそのままの姿を表現してくれる」 このグラスは始めてのクリスタル・グラスとの事です。値段はアメリカで29.5ドル。写真はこちら。http://www.winespectator.com/Wine/Spectator/_daily|news1006

相変わらず華奢なグラスに見えますが、日本ではいくらですかこれ?(H)

マスター・オブ・ワイン

マスター・オブ・ワインというのはイギリスで、というかワイン業界では最も権威のあるワイン業界のタイトルです。ワインビジネスに携わる人なら資格があります。このタイトルを持っている人で良く知られているのは、マイケル・ブロードベントとか、ジャンシス・ロビンソンでしょうか。ソムリエの中でももっている人はいますが数は非常にすくないです。もともとこのタイトルを持っている人の数は毎年一度の試験がありますが、10月3日のワイン・プロ(http://www.winepros.com.au/)が伝えたところによりますと、今年の合格者は4名でした。アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドからです。今後名前を知られていくことになるのでしょう。これでMWの数は233名になりました。

ここでの試験内容は、栽培、醸造はもちろんのこと、ボトリング、運送、品質管理、マーケティングなど全般的なものです。論文、ブラインドテイスティングがあります。合格者の中には全くワイン業界とは関係のない職業についている人もいます。

何を隠そう私も一度挑戦しようとして論文を提出したことがあります。そのときは添削はしてくれましたが、経験不足という事でそれ以上は進めませんでした。もう5年以上前の話になります。今ではえらい昔のような気がします。(H)

 

ワインショーが好きなオーストラリア

オーストラリアはマーケティングのためにワインショーとかワインアウォードとかを盛んに始めました。それは15年ぐらい前の話です。オーストラリアワインなど誰も見向きもしなかったときですから、それは意味があることだったのです。ラベルに金だの銀だののマークをつけて出荷できれば、名前も何も知らない消費者にとってもアピールすることが出来るわけですから、とにかく目を引くことに意味がありました。一方で一旦金マークをいくつも並べることになれば、銀マークに落ちることでは出来ないので、生産者側の意識も高まるというものです。継続は力という言葉がありますが、今のオーストラリアのいくつかのワイン賞は、かなり意味のあるものになってきつつあります。

最近あるワイン賞のニュースがありました。ロイヤル・アデレード・ワイン・ショーではいくつかの賞の受賞が行なわれましたが、なんと2つのワインで、大半の賞のトロフィーを独占してしまいました。10月6日アデレード・アドヴァタイザー誌が伝えています。(http://theadvertiser.com.au/common/story_page/0,4511,1280430%5E2682,00.html)

ピーター・レーマンの1993年リースリング・リザーブは、3つの著名なトロフィーを受賞してしまいました。そしてワインメーカーのワイガン氏も、ベストワインメーカー賞を受賞しました。そしてクエルテーラー・アニーズ・レーン Quelltaler Annie's Laneの1996年コッパー・トレイル・シラーズ Copper Trail Shirazは、5つのトロフィーを受賞しました。

念のため申し上げますが、ワイン賞では金賞、銀賞はありますが、ワインの場合トロフィーと他の賞との格差は歴然としたものがあります。金賞、銀賞は「品質が高い」程度のワインだということですので、多くのワインが受賞しますし、オリンピックと違いまして「金だからすげえ」ということはありません。オーストラリアワインにもタイマイを払っても良いのだと思われる皆さんは、トロフィーワインを探してみてください。もちろんトロフィーワインというのは値段も高くなりますが、あくまで数名の審査委員が揃って高得点をつけたワインであり、ただ単に、審査員の人々は揃ってそれが気に入ったということです。自分の趣味に合うとは限りませんので念のため。(H)