Topics&Columns(2000年8月27日)

 

新たなワイン産地-アイルランド

皆さんが余り興味のないというか、どうでもいいと感じるかもしれませんが、アイルランドがヨーロッパでの正式なワイン産地として認定されました。

「アイルランドって?」

アイルランドというのは、イギリスの北西にある九州と同じくらいの国のことです、、、

「それはわかっているけど、あんなところでワインができるの?そもそもイギリスでワインができる話さえ無いじゃない?」

イギリスではワインが出来ます。最近はソムリエ協会の本にも載っていますし、南の方のウェールズではシーヴァル・ブランの品種は盛んで、ミュラー・トゥルガウなんかも育つんですよ。

「ふーん。しかしスコットランドではなく、なんでアイルランドなの?」

どうしてでしょう。まだ5000本しか造れないみたいですが、マドレーヌ・アンジュヴァインとライヒェンシュタイナーというブドウは結構良いとCNNが伝えています。いずれも趣味だそうで、造り手は「他のECのワインとは比較にはなりませんよ」といっているようです。でもデンマークとかスウェーデンでもちゃんと生産国になってますから、、、

「とにかく、手に入ったら飲ませてよ」

もちろんです(といっても、5000本といえばDRCのいくつかの畑より少ないけど)。(H)

今年のポートはいかに

ドウロの生産は、昨年は「平均的」と評価されましたが、通常「平均的」という場合は好ましくない表現です。そして今年は、どうも「生産量からすれば20%〜30%は昨年より少ないでしょう」とカーサ・ド・ドウロ会長のマヌエル・アントニオ・サントス氏が伝えています。カーサ・ド・ドウロというのはドウロ生産者協会のようなものです。ただし、品質的には若干よさそうです。8/24/00のブルムバーグ・ニュースが伝えました。

Wine Today には1998ヴィンテージに関して記事が載っております。単一畑ヴィンテージを生産するということを決めた各社は下記の通りと伝えています。そのまま抽出します。ただし、1998ヴィンテージは1997より「随分と軽め」との評価もあります。

Churchill's Quinta de Agua Alta, Nieepoort's Quinta de Passadouro,
Quinta do Noval's Silval, Quinta de la Rosa, Quinta do Vesuvio
Taylor's Quinta de Vargellas and Quinta de Terra Feita
Graham's Quinta dos Malvedos, Warre's Quinta da Cavadinha
Fonseca's Quinta do Panasacal, Dow's Quinta do Bomfim

さて、ポートと言えば、ヴィンテージポートは良いヴィンテージしか生産しません。しかし何が何でも「2000」の数字をつけたヴィンテージ物は造らなければならないのではないでしょうか。品質が良かろうが悪かろうが、そもそも少なくて30年、普通に50年、ベストは100年待って飲めというワインです。2100年に2000年のヴィンテージポートを飲むというのはなかなかだと思います。誰か造ってくれい。

それはそうと2000年ヴィンテージが市場に出回る2002年ごろはまたワインブームですかね。(H)

キャンティ・クラシコが変わる?

キャンティ・クラシコの統制内容を変更しようという提言がなされています。最も重要な内容は、ブドウ品種にかかわるものです。

キャンティ・クラシコのブドウは殆どがサンジョヴェージですが、15%までブレンドが許されています。まずこのブレンド比率を上げましょうというもの、そして次にカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、シラーのブレンドを許しましょうという内容です。20%か40%かはわかりません。それから、現在は白のブレンドは6%までOKですが、2005年までにこれを禁止して行きましょうというものなどです。あとは、リゼルヴァの表示をするためには27ヶ月の熟成期間としていたものを24ヶ月に、そしてブドウ畑では旱魃時の灌漑を認めるなどが含まれているようです。しかしあくまで提言で、どうなるかは全くわかりません。

そしてヴァルポリチェッラ・レチョート&アマロネのルールも変わるようです。ここでも品種の変更が中心です。これまで品種としては、最もしっかりしたコルヴィーナが最大70%までとしていたものを80%までに増やすということと、その他の品種では今ひとつ軽めの品種だったモリナーラの最低使用量を撤廃するという内容です。こちらは決定のようです。

上記はいずれも、ワインの品質を向上させるための措置ということのようですが、特にキャンティ・クラシコの場合は、国際的なレーティングを意識せざるを得なくなった結果との事のようです。

ワインのブレンドは、テーブル・ワインであるる限り自由ですが、どうして統制するワインの中にカベルネ・ソーヴィニョンなどを入れる必要があるのだと叫びたい。やはり世界中の人々の舌が同じものに同じように反応をしていくようになるのですね。(H)